お花畑がたくさんある温暖な気候の南房総和田町で、とっても美味しいハチミツを売っている養蜂場を見つけました。山に続く細い旧道を歩いて行くとアットホームな雰囲気の島津養蜂場があります。
そこで、養蜂場の奥深いお話を聞かせていただきました。
南房総で2名しかいない貴重な転飼養蜂家(てんしようほうか)
(写真提供:島津養蜂場)
南房総市和田町にある島津養蜂場の養蜂家、島津英明さんは今では数少ない転飼養蜂家の2代目です。花を求めてミツバチと共に移動する養蜂家のことを転飼養蜂家と言うそうです。そのためトチ蜜やアカシア蜜をとるため一年のうち4月から10月までのほとんどを山形で過ごし、11月になるとミツバチの入った巣箱と共に南房総の自宅へ帰って来るという生活になるそうです。
4月頃から山形、岩手とミツバチを巣箱ごとトラックに積み移動をはじめますが200群ある巣箱を運ぶため何往復かしなければならないというから大変です。そこからトチ蜜をとるためトチの木のあるトチ山へ巣箱を置きに行くのに、また三時間くらいかかるというので本当に時間もかかるきつい仕事です。そのため数少ない人材というのも分かる気がしました。それだけ貴重な人材、逸材なので、ぜひ続けていってほしいです。
この南房総の温暖な気候が寒さに弱いミツバチを育てるのに、とても適しているといいます。ミツバチたちは寒い冬の間、温暖な南房総で元気に過ごしているんですね。
ミツバチの世界は奥深い。
(写真提供:島津養蜂場)
一つの巣箱に一匹の女王蜂とハチミツを運んでくる働き蜂が何万匹といるのですが、そのミツバチたちの寿命を聞いて驚きました。女王蜂は2年、働き蜂はわずか一か月で死んでしまうそうです。働き蜂の短い一生で集められるのは、たった小さじ一杯分のハチミツ。とても貴重です!
とっても美味しい国産の純粋ハチミツ。
島津養蜂場のハチミツは100パーセント国産の純粋なハチミツ。食べてビックリ!スーパーで売っている物とは味も見た目も全然ちがうんです!自然の物なので、ハチミツの色はその時の状況で毎回違うそうです。
そして何より味!特にトチ蜜は濃厚でコクがありハチミツの香りがとても新鮮。私は食べた瞬間に、ここのトチ蜜が大好きになってしまいました。トーストにかけたり、ヨーグルトにかけたり、毎日食べても飽きない美味しさです。殺菌作用や美容効果もあったり、美味しいし良いことばかり。うちの子供たちも大好きです。
まとめ
転飼養蜂家という職業を初めて知り、主婦の目線からすると安価ではないハチミツですが、その苦労を知り納得です。とても貴重な国産の純粋ハチミツ、大切に頂きたいと思います。