富山県生まれの私が、南砺市の「さすらい合宿」に参加したと聞くと、「なんだ、地元民が参加したのか」と思われるかもしれません。
私が生まれたのは富山市。富山市から南砺市までは車で1時間弱ですが、実は、南砺市にはほとんど行ったことがありませんでした。
Uターンしてきたばかりの私にとって、今回のさすらい合宿はふるさとを知るための大切な機会。
どんな出会いが待っているのだろうとワクワクしていました。

久しぶりの五箇山相倉集落


合宿のはじめは、小学生ぶりの五箇山。
季節によって様々な顔を見せる合掌造りを、相倉合掌造り集落保存財団の中島さんが写真を交えながら説明してくださいました。
中島さんご自身も、高岡市から結婚を機に移り住んで来られたとのこと。
合掌造り初心者の中島さんに、地域の方が必要なタイミングで手を差し伸べてくれたそうです。
10年前は0人だった子供が、現在は13人にまで増え、地域のお年寄りを実の祖父母のように慕いながら、のびのびと育っているという話を伺い、心が温まりました。

井波の街並み

「富山出身です」と言うと、「あ〜金沢には行ったことあるけど、富山は行ったことがない」と言われることがよくあり、歯がゆい思いをしてきました。
金沢は駅前にたくさんの観光スポットがあり、車がなくても十分楽しめる街です。
それに対し、富山は車がないといけない観光名所ばかりで、徒歩で楽しめる場所が少ないように感じていました。
ところが、井波の街並みはそんな思い込みを打ち破ってくれました。
街のシンボルとも言える「瑞泉寺」を中心に、彫刻家の工房が軒を連ねます。
日展作家がこれほどまでに軒を連ねているのは、本当に珍しいとのこと。
その製作風景を間近に見ることができるのが井波の街です。
職人の方の息遣いまで感じられる近さで、贅沢な時間を過ごすことができました。
最後に酒蔵「若駒」にも訪問。お土産(自分用)の日本酒も忘れずに購入しました。

移住者の想い

私が今回作成する動画のコンセプトは「移住者の声」。
南砺市には移住者がたくさんおられ、幅広い分野で活躍されています。
その声を(本音も含め)丁寧に拾いました。
画家の井村健太郎さん、イラストレーター兼セレクトショップオーナーの華さん、そしてトマト農家の粟野秀さんにご協力いただきました。
その中で印象的だったのは「南砺では、やりたいと思ったことが全部できるんです」という言葉。
「街を歩くだけで、描きたいと思う題材にたくさん出会えるんです。」
「こんな机を作りたいんだよなあ、と言ったら、すぐに家具屋の方がサポートしてくれました。」
「新しいビニールハウスを建てる時、友達がたくさん来て一緒に作業してくれました。」
南砺にはたくさんの温かさがあるのだと気付かされた瞬間でした。

最後に

山科森さんによる講義や、夜の懇親会では仕事に対する想いを語り合いました。
私にとって「働く」とはどういうことなのか、どんな仕事がしたいのか。
美味しい猪鍋をみんなで突っつきながら、キャリアへの向き合い方を考える夜となりました。

18歳までは単に「住むところ」だった富山。
今回の合宿で、ふるさとにはまだまだ知らないことがたくさんあることに気づかされ、「もっともっと知りたいところ」になりました。

今回関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。

動画の閲覧・投票はこちらから!

今回撮影・制作した動画は、下記のページからご確認できます。「南砺市に行ってみたい・移住してみたい」と思える動画については今年12月14日〜来年1月14日まで投票を行っています。抽選で南砺市の特産品などもゲットできますので、投稿作品・投票は下記のページからお願いします。
[抽選で特産品がもらえる♪]さすらいワーク「移住したくなる♪なんとショートPVコンペツアー」投票開始!(投票期間2018/12/14~2019/1/14)

http://nanto-kurashi.com/vote-sasurai-bootcamp-nanto2018/

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