歯医者さんの数はコンビニの店舗数より多いって知っていますか?東京など大都市では数百メートル先にもう1件ある!なんてざらです。

しかし、地方は違います。小さな町には医療機関が少なく、隣町まで通院しなければならないこともあります。鴨川市小湊地区もそのひとつです。今回は、そんな小さな町でたった1件だけの歯医者さんが、地域への愛で頑張る姿をご紹介したいと思います。

小さな港町、小湊地区とは?

房総半島の南部に位置する鴨川市小湊地区は、太平洋に面した温暖な気候で、温泉を活かした観光業が盛んで、大型宿泊施設が集中し多くの観光客が訪れます。北部には山がせり出した小さな港町で、漁業も行われています。しかし、天然資源の減少、輸入水産物の増加による価格の低迷、厳しい労働環境から若年就業者も減少傾向にあり、高齢化が進んでいるのが現実です。

しかし、その一方で移住する方も多く、いろいろな分野で活躍しています。その中のお一人が、20年程前に開院した、こみなと歯科医院に赴任されたばかりの原俊和先生です。

小さな港町の歯医者さんはどんな人?

原先生は、これまで東京の歯科医院に勤務されていました。経験も豊富で、歯科全般、特に義歯を得意としており、訪問診療もされていました。

若い時からへき地域医療に興味があり、自分の強みを活かして、その土地に根差した暮らしがしたいとの夢を持っていました。小湊は、子供のころ旅行で何度か訪れ、海も山もあり心落ち着く場所であったとのこと。いつかこの町でのんびり暮らしたいと思っていました。

歯科医院の前任者が辞めた後、赴任希望者がいないことを知り、ここなら自分の夢を叶え、地域に根差した生活が出来ると思い移住を決めたそうです。

小湊地区はお年寄りの方が多く、元気で親切な方々が多く住む町です。しかし、みなさん働き者で日々忙しいため、具合が悪くても通院がままならない方が多いようです。「悪くなる前に気軽に来てほしい」と先生は言います。できるだけ早く痛み辛さを取り除けたらとの想いでいます。

少しでも地元の方々に頼りにされる歯科医院でありたいと願っています。そして「新しい先生が来てくれてよかった」と言われた時は、本当に移住してきてよかったと思うそうです。

海が見えるロケーションで癒されます

こみなと歯科医院はJR外房線安房小湊駅近く、国道128号線沿いにあります。こみなと歯科医院はJR外房線安房小湊駅近く、国道128号線沿いにあります。釣具屋さんの2階にあるため、待合室からも診察台の上からも海を見ることができ、リラックスして治療を受けることができます。院内はどこか懐かしい雰囲気で清潔感があり落ち着きます。

まとめ

移住にもいろいろな想い、形があることを知りました。地元の住人と移住者が互いに思いやることができるのは素晴らしいことです。原先生もこの土地を愛し、使命感を持って仕事をされており「重大な病気でなければ地元のかかりつけの病院として通院してほしい」との思いで日々ご活躍されています。

[Info]
こみなと歯科医院鴨川市内浦405
TEL:04-7095-2468