都心から2時間ほどで、海、花、山に囲まれた南房総に着きます。皆さん、ここ南房総には海があることを生かした遊覧船がいくつかあるのをご存知ですか?内房の海、外房の海、それぞれの海の表情の違いを体験できます。では、おすすめ遊覧船のご紹介をしたいと思います。

南房総なのに、まるで南国?!海中観光船たてやま


JR内房線館山駅西口より海を右手に見ながら車で3分もしくは徒歩15分。前方に見えてきたのは『渚の駅 たてやま』!さかなくんの壁画が目印です。

そこに隣接する桟橋が海中遊覧船の乗り場です。チケット売り場は桟橋手前にあります。この遊覧船は透視船とは違い、乗船して階段を下り、冷暖房完備の船内の大きな窓から海中を観察できるんです。ここの海は比較的波も穏やかで、サンゴ礁もそれに群がる魚たちも見られます。ここは日本か?南国か?と見まごうばかり。

スキューバダイビングでしか体験できなかった海の世界を身近に感じてみてはいかがでしょうか?周遊時間は50分。料金は大人(中学生以上)2570円・小人(小学生)1290円です。各種割引制度もあります!

ハートの岩を見つけられるか?野島崎海底透視船


南房総最南端にある野島崎灯台。その麓にあるのが野島崎海底透視船です。船底をガラスにしたグラスボートで海の旅に出ます。出迎えてくれるのは犬のゴールデンレトリーバー船長おとちゃん、そして優しく話の面白い船頭さんです。

出発してから数分、海中に気をとられているときに船頭さんが教えてくれたのは「ハートの岩があるよ」。え?あ、本当だ!!…これはぜひとも皆さんに実際に見ていただきたいです。

運がいいとウミガメが海中を泳いでいるのが見られますよ。周遊時間は20分間。大人800円・小人400円、幼児とペットは無料です。9:30から15:30まで30分おきに出航しています。

深海魚の鯛に近海で会える不思議!鯛ノ浦遊覧船


日蓮聖人の誕生地、天津小湊(あまつこみなと)。

ここで鯛は『神秘の鯛』『日蓮聖人の化身』と言われています。この遊覧船は、沖まで進み船頭さんが「ここだ!」と思ったところで餌付けをします。そうすると……天然のメジナや他の魚に混じって鯛が!普通は深海でしか見られない鯛が近海にいる不思議。この謎は未だに解明できていないそうです。

餌付けが終わりましたら、小島『大弁天・小弁天』、今は海に沈んでしまった日蓮聖人誕生の地を見ながら、国定公園のロケーションを体験してはいかがでしょうか?乗船時間は約25分。料金は大人950円・小学生480円。未就学児は、付き添いの大人1名につき1名無料です。運行時間は不定期ですが、8時30分から15時30まででお客様が来られた時点で出航時間を決めているそうです。

まとめ

・海中観光船たてやまは、ダイバーさんの特権だった海の中の世界を味わえる

・野島崎海底透視船は、ハートの岩と、もしかしたらウミガメに出会える

・鯛ノ浦遊覧船は、深海魚の鯛に会える不思議を体験できる

皆さんいかがでしたか?同じ海なのに場所によって様々な表情が見られる体験は普段、なかなか出来ないと思います。南房総まで2時間。いつもの日常からちょっと足を伸ばして、南房総でいつもと違う非日常を味わってみませんか?

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