突然ですが「クラウドファンディング」って知っていますか?群衆(Crowd)と 資金調達(Funding)という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みです。自分の抱いた夢をあきらめずに達成することができる新しいこころみです。
今回は、そんなクラウドファンディングでツリーハウスを建設する大きな夢を持った、小さなカフェをご紹介します。
ツリーハウスを造りたい、そんなオーナーの想いとは?
オーナーの黒須章子さんは、2014年8月鴨川市に「ティーハウスれりっしゅ」をオープンしました。お店の庭にそびえたつ大きな「モチの木」がシンボルツリーです。ご自身が産まれる前からそこにあり、カフェを開業してお客様に満足していただけるか不安だった時も、お店の窓から見える豊かな森に心を癒やされ、ここまで続けることができたそうです。
そしていつしか「ここにツリーハウスを建てられたら、椿や枝垂(しだれ)桜など、また違った森を眺められ、いっそう癒される空間が広がるだろうな」と、新たな夢を抱くようになりました。お客様にもっと近くで自然を感じていただきたいという想いでした。
しかし、まだカフェが軌道に乗ったとはいえないなか、大きな資金を費やして経営を圧迫させることはできない。さらに建設してくれる業者があるのかも見当がつかず「いつか実現したらいいな」という気持ちだけが心の中に残っていたそうです。
しかしこのままでは、大きな夢を応援してくださっている皆様に申し訳が立たない、とクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。自分の挑戦が人々に勇気を与えることができればという想いが後押しになりました。
そして無事、目標金額の128%を達成することができたのです。
(目標金額:610,000円 支援総額:782,000円)
癒しカフェへ、あなたも一緒に!
田畑に囲まれた長狭街道を進んだ道沿い(鴨川市陸上競技場近く)に紅茶専門カフェ「ティーハウスれりっしゅ」があります。店内は、友人宅にきたような落ち着いた雰囲気。奥に進むと、自然を生かした庭をながめられるガーデンルームが目に飛び込んできます。そのさきに大きな「モチの木」があるのです。
れりっしゅ(relish)とは「味を楽しむ」という意味の英語で、選りすぐりの紅茶、手作りケーキ、日替わりランチも楽しむことができます。紅茶はたくさんの種類があるので、自分好みの味を決めましょう。カップはオーナーこだわりのコレクションの中から好きなものを選んで飲むことができます。大人の隠れ家で、ゆっくりとした時間を過ごすことができるお店です。
大きさに圧巻!ツリーハウスで私もトム・ソーヤ気分!
ツリーハウスを造るには、まず大きな「モチの木」の邪魔な枝を伐採。カフェ側の枝がなくなり、杉の間伐材を使って梁や柱が組まれていきます。床や屋根ができて、階段がついて… だんだん形造られ、できあがる工程もワクワクします。職人さんの手際よい姿を見ながらお茶を飲むのも楽しいです。
子供のころ、広場に秘密基地を造って遊んだことを思い出しました。いくつになっても「ツリーハウス」は憧れであり、夢でもあるのですね。その夢をかなえたオーナーの黒須さんに、称賛と感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まとめ
ツリーハウスはクラウドファンディングの支援者の方々だけではなく、一般のお客様へも開放しています。ハウスの中では飲食をすることはできませんが、登って写真を撮ったりくつろいだりできます。(注:18歳以上限定)
庭には枝垂桜の樹があるので、春には満開の桜が咲きほこり心癒されることでしょう。
[Info]
Teahouse れりっしゅ
〒296-0011 千葉県鴨川市大里435-1
TEL:04-7099-1539
http://relish.mel-wind.com
営業日:金・土・日・月曜日
営業時間:11:00~18:00