夏休み目前、子どもが持ち帰ったワークショップのお知らせで目に止まった『「キエーロ」を作ろう』の文字。
普段は子ども達に、金づちや鋸さえ持たせることもない私。今はやりのDIYだけれど、作りたいものを考え、材料を買って、寸法を測ったりそんな暇もない。私の頭をよぎったのは、「キエーロ」はエコでゴミ袋も節約で、子どもと共にDIY体験。さらに夏休みの自由研究になってしまうではないか!!この記事は私には光り輝いて見えてきて早速申込みました。
子ども達とDIY!夏休みの自由研究に電動ドリルを持って
ワークショップ当日。材料の木材は全て寸法通りに切ってあり、電動ドリル用のビスを配布してもらって説明の通りに組立開始。一人では抑えながらビスを止めるのも少々やっかいな所も、息がぴったりの双子の息子たちは協力しながら着々と作業進行。
途中、蓋を作る作業に差し掛かるとポリカーボネイト製のトタン板をもらい、サイズに切る。初めて使うトタン用のはさみには少々手こずったようでした。(笑)中に竹チップを入れると発酵と分解が早まるようなので、その場で竹チップも購入。風の強い時に蓋がバタバタしないようにと帰り際に留め具を購入し息子たちが取り付けました。
我が家の庭は猫の額のような、土の部分。勝手口を出ると3歩で行ける所。少々日当たりは悪いけれど場所はここだけ。設置後、中に竹チップを入れて全て完了。
少しずつ生ごみ減量化!天ぷら油は大好物。
生ごみを分解するまでにかかる日数は、夏は4~5日程度。冬は2週間程度。
まずは夕飯を作った際に出た生ごみ。人参の皮と切れ端、たまねぎの切れ端、じゃが芋の皮など。自身の目安で全体の6等分くらいの場所を決め、その1つ分の辺りに穴を掘り、生ごみを投入し竹チップをかける。初めての結果は4日後、1日目に埋めた辺りを掘り返してみると竹チップのかたまり発見。スコップでほぐしてみると生ごみは消えていました。
ワークショップでの説明以外にも、たまたま知人が以前から使っていたことを知り、聞いてみると揚げ物で使った油、冷ましてそのまま投入して良いという。調理の際に出るやっかいなごみ処理の中でトップ3には入るであろう揚げ物の油の処理。我が家はその後、油が汚れる→冷ます→フライパンを持ったまま外へ3歩→キエーロにさようなら。
「なんと素晴らしい!今までの苦労はなんだったの?」と毎回感謝感激です。
お日様とバクテリアや虫たちが・・・。自然の力は偉大なり。
①臭いはどうなの?って思いますよね。
竹チップを入れたばかりの時は竹チップの匂いが10日ほどしました。くさい臭いと違い、設置場所付近によるとほんのり竹のカスが発酵していると思われるような匂いがしました。設置後2週間ほどでその匂いも全く気にならなくなりました。ちなみに、生ごみの臭いは全く感じません。
②「キエーロ」で生ごみを分解する為に、虫も活躍してくれるんです。
我が家の設置場所はあまり日当たりが良くなかったのが原因かもしれませんが、小さ目なハエが少々、多い時で5~8匹位いました。掘った時に幼虫がいることもあります。知人に伺ったら多少の虫は発生するけれど、すべてが成虫になるわけではないようで、気が付くと姿が見えなくなっているそうです。先日、我が家のキエーロの中にミミズを1匹発見しました。竹チップの中にいる多少の虫は分解の手伝いをしてくれるので見て見ぬふりで使用します。
設置後、容易に移動は出来ないので、なるべく日当たりも風通しも良い所に設置することをお勧めします。野菜くずなどは小さめに切った方が早く分解されます。実際に使用してみて、生ごみを入れ続けていても分解されてしまうので、中の土や竹チップはほとんど量が増えません。中の土を利用して、プランターや植木鉢の堆肥にすることも可能だそうです。
まとめ
神奈川県葉山町の松本さんが開発し、ごみの減量に役立つと各地の自治体も注目しているようで、この南房総地域では「安房ふんころがし」が普及活動を行っている「キエーロ」。「安房ふんころがし」代表の八木さんは「キエーロ」の活動の中で南房総地域の間伐材や、伐採した竹を使用した竹チップを使用してこの地域の不要なものを有用なものにする取組も行っています。
冬は分解に時間もかかるので、生ごみを全て入れている訳ではありません。無理をせず、少しずつ我が家のゴミ袋代節約に貢献してくれる「キエーロ」を私はこれからもずっと使用していきたいと思います。
~ご興味のある方はお問い合わせ下さい~
<キエーロ普及団体>
「安房ふんころがし」~ごみはまわる・くらしはまわる~
問合せ先:0470-36-3059(八木幸枝)