南房総市の代表的なフルーツといえばやっぱりビワですよね。私の家では毎年ビワを作って出荷しています。

私は昨年実家に帰ってきてビワの下準備から出荷までを体験しました。ビワ作りは思っている以上にハードですし、作業のほとんどはなんとすべて手作業で行われています。今回はその体験記事をまとめてみました。ぜひ見てみてください。

ビワの花はキレイ!?きれいな花でもきちんと摘み取り大きな果実を

ビワの花を見たことはありますか?ビワの花が咲くシーズンは11月の寒い時期なのです。

ビワはキレイな白い花が沢山咲くのですが甘くて大きい良い果実を作るためには、花の上部分を摘む「花ごしらえ」という作業を行います。ふわっと甘い匂いがする花は簡単に落ちてしまうので手作業で1つ1つ摘んでいきます。

大変だったのは高いところに咲いている花のために脚立を使い、不安定な足場でも丁寧な作業が求められることでした。こうして残った花は冬~春にかけてミツバチたちが花粉を運んでくれて3月ごろには実になってくるのです。

良いビワは寝て待て?ビワの実に袋をかぶせます

寒い冬を乗り越えたビワの花は春の暖かい日差しで実になります。

実になったビワは再び1つの小枝から1個になるようにさらに実を選んで袋をかけ、小さいものを間引きます。作業はまたもやすべて手作業。選ばれたビワは袋をかぶせて出荷時期まで置いておきます。

袋には虫や鳥が食べないように守る役割と、内側が黒色になっているため、日光をため込んで夜も暖かく大きくビワを成長させるという役割があります。

化粧箱に入れて箱入り娘!大事に育てたビワを出荷しました

大事に育てたビワは傷がつかないように丁寧に収穫しました。この時に少しでも木にビワをぶつけてしまうと後々アザとなって売り物にならなくなってしまうのでとても集中する作業です。

またハシゴが使えない雨の日は化粧箱を作りました。化粧箱はビワの大きさ別に作られL~4Lまで存在しています。収穫したビワを傷つけないように大きさ別に分け、傷ないかなどをしっかり確認して化粧箱にビワを詰め出荷しました。

途中いくつかビワを食べましたが新鮮で水分たっぷりでとても甘かったです。

まとめ

南房総市の名物のビワですが、全て手作業で行われます。売り物のビワは1つの小枝に実が1つになるよう栄養を集中させるように作られています。

今回紹介していない作業にも日当たりの良いように枝の剪定や肥料などをもって山を登ります。だからこそ甘くておいしい南房総の名物となっているのですね。私は南房総の伝統としてこれからもビワ作りを引き継いでいきたいなとおもいました!