ここ和気には全国的には無名ながら、最高のサイクリングロードが存在します。平成3年に廃線となった片上鉄道跡を自転車道にしたその名も「片鉄ロマン街道」。

今回はこのサイクリングロードのいったいどこがスゴイのか、ちょっとだけ紹介することとしましょう。

なんたって安心して走れる

 

景色よりも何よりもサイクリングロードにまずもって求められる安全性を強調しておきます。

ごく一部を除いて完全な分離交通となっていることから、車との接触がありません。線路跡であることから十分な幅があり、見通しもいい。これによりサイクリング、ジョギングそして散歩の人たちに極めて快適な環境となっています。

有名どころのサイクリングロードにありがちな、華麗なウェアに身を包みながらも傍若無人な暴走自転車もまずみかけることがないのは、家族連れやカジュアルなサイクリストには安心ですね。

線路跡ならではの風景

 

柵原(やなはら)鉱山からの鉱石輸送のためにつくられた旧片上鉄道のなごりがそこここに残されています。路傍の駅舎や駅名標識を残したプラットホームなど写真スポットには事欠きません。トンネルもあるよ。

終点の旧吉ヶ原(きちがはら)駅は柵原ふれあい鉱山公園として整備され、ディーゼル車両の展示も行われています。

和気駅は輪行に抜群のアクセス

 

全長34.23kmのサイクリングロードはJR赤穂線西片上駅近くが起点になってはいるのですが、JR山陽線和気駅は真横を通っています。

また5kmほどの両駅の間には、数少ない一般道との共有部分のほとんどがあるうえ、伊部(いんべ)越えという急勾配が存在します。ここ以外は全体的になだらかな行程であるため、坂道に燃えるサイクリストは別として気軽に走りたい方には大きなポイントです。2017年に新設されたばかりの駅前公衆トイレは快適。

まとめ

一級河川吉井川沿いに展開する季節ごとの風景を是非体験してみてください。ゆったりとペダルを漕げば、在りし日の電車の旅を想起させられることでしょう。

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