みなさんは、田舎暮らしと聞いてどんな暮らしを想像しますか?お店やカルチャーが充実し、交通が便利で情報もたくさんある都会の生活をしていると、「田舎には一体何があるんだろう?どんな生活をしていくのだろう?」と少し不安に思うかもしれません。

今回は、東京から岡山和気へと暮らしをシフトチェンジした女性の取り組みについてご紹介したいと思います。

2012年 東京から岡山へ導かれるように~暮らしの変化~

現在、和気町にお住まいの吉永由加里さんは、今から6年前の2012年10月に移住してきました。東京都目黒区から当時幼稚園と小学校1年生の二人の息子さんを連れての引越しでした。きっかけは、東日本大震災での福島第一原発での事故。放射能による子供への健康被害を考えての引越しでした。

シェアハウスやすらぎの泉を経由して、和気町に物件を見つけて母子での生活をスタート、その後、ご主人とも合流して今では、家族4人で町内の古民家で暮らしています。

岡山野菜倶楽部を結成!和気の生産者さんとの出会い

移住をした吉永さんは、2012年12月、同じ状況で避難してきたお母さん達と共に、岡山野菜倶楽部を立ち上げます。「東日本に住む子供達に安心安全な和気の野菜を届けたい」という思いからでした。

岡山野菜倶楽部では、月2回、12~13品目ほどの新鮮なお野菜が入った野菜ボックス(1箱2千円)を和気から発送しています。リピーターの方も多く、依頼は月40件ほど。JAで声をかけ、土作りから取り組んでいたり、農薬や除草剤を出来るだけ使用しないなど、こだわりを持って野菜作りに取り組んでいる熱い思いを持っている生産者さんに直接、お話を伺い取引をお願いしていったそうです。

また、和気の野菜や椎茸の原木、和気の土壌に至るまで、放射能測定を機関に依頼して安全性を追及していったそうです。「自分が納得して本当に良いと思った野菜をみなさんに届けたい」吉永さんのその思いが、和気の生産者さんと消費者の方を結びます。

今までの活動を振り返ってみて。そして、今、思い描く未来へのビジョン

今までのお話を伺い、吉永さんはどんなに固い決心で野菜倶楽部を始められたのだろうと思い、聞いてみたところ「いやいや、そんなに気合いを入れて始めたのではなく、最初は岡山の野菜を必要としている方がいる限り続けていこうかって気持ちだったのよ」と明るく笑って答えてくれました。

予想に反して、お野菜の注文は当初よりも増えていっているそうです。「野菜倶楽部を続けていく上で、プレッシャーは感じたことがないなー。それより、送った方の喜びをシェアしてもらえたり、反応を返ってきたりするのが楽しい」とのこと。

それもそのはず、吉永さんは野菜を送るだけでなく、お米収穫時期には試食のお米や稲穂を入れたり母の日近くはカーネーションを添えたりされているのだとか。細やかな心遣いにびっくり!「野菜を届けるだけでなく、和気の空気や季節も感じてほしいから」その思いも受け取った方にしっかり届いていることでしょう。

そして、3年前から除草剤・農薬を使わないEMのお米作りにも取り組んでいる吉永さん。そのお米も野菜倶楽部の人気商品になっています。

最後にこれから将来の夢とビジョンを聞いてみたところ、岡山有機農産物の規格(通常のJAS規格より、さらに厳しい規格)和気認証ブランドを取得しそのような団体を作りたいそうです。

和気の野菜に付加価値を付けることにより、より多くの人に知ってもらい和気の野菜が広がっていっていったらと想いを馳せます。移住者で家庭菜園を希望される方も多くいるので、そこでできた余剰分を岡山有機農産物として買い取り、お互いにより良い取り組みをしていきたいそうです。

まとめ

東京から和気に移住をして、新しいチャレンジをして自分らしい生き方を見つけた吉永さんのインタビュー、いかがでしたか?吉永さんは移住前から、和気でこのような活動をしようとは思っていなかったそうです。それは、和気に来て人と繋がり、色々な話を聞いて興味のあることを実践していった結果でした。色々と考えて検討することも大事ですが、まずは直感に従って行動することによって、見えてくる様々なことがあるかもしれません。

このインタビューで、行動していくうちに次の扉、また次の扉へと開かれていく様子を感じることができました。また、都会にはない豊かさや力強さ豊かな自然や自分達で暮らしを作っていく手段や知恵が田舎暮らしにはあるのだと思います。

最後に、和気へ移住してくる方へのメッセージをお願いしたところ「都会から田舎にくると子供の教育などの選択肢が狭まってしまうのではと思うかもしれませんが、そうではなく、都会では出来ない田畑での土や生物との触れ合い、備前焼きや味噌作りなどの加工品作りなど様々な貴重な体験を通して、子供達は逞しく成長していきます」とおしゃっていました。まずは、一歩を踏み出していけたら素敵ですね。

※掲載情報は執筆当時の情報であり、現在は変更になっている恐れがございます。予めご了承ください。