ここ、南房総市はたくさんの果物の栽培が盛んです。みかん・梨・ぶどう・柿…。なかでも枇杷はとても有名な特産品です。

それ以外になんと、レモンが採れるんです。

国内で消費されているレモンは輸入品だと思っていませんでしたか。国内生産量は消費量全体のわずか1割弱ですが、南房総市もその中のひとつの生産地です。安心安全な国産レモン、くわしくお教えしましょう。

「千倉オレンジセンター」のレモン畑にGO!

南房総市がある安房地域では、温暖な気候を生かしてレモン栽培が行われています。化学合成農薬と化学肥料を通常の半分以下に減らして栽培しており、数少ない国産レモンということで、市場でも高値で取引されています。

安房地域では5月、7月、10月に開花し10~4月にかけて出荷されます。年内(10~12月)に収穫されるレモンは、皮が緑色の「グリーンレモン」として販売されています。年明けから収穫される果実は、樹上で着色し、黄色いレモンとして食べることができます。

そんなレモンを収穫できる場所に行ってきました。南房総市千倉町にある「千倉オレンジセンター」です。畑の中は、みかんの樹が大半をしめ、2,500本もあり南房総一番の規模です。広大な山の斜面に、所狭しとみかんの樹が立ち並ぶ景色はまさに圧巻。遠くには海も見えます。他にも甘夏・ゆず・カボスなど、たくさんの柑橘類が収穫体験できる場所です。

その中にありました。大きな果実がたわわに実っているレモンの樹です。濃い緑をしていて張りがあり、ずっしりと重いです。スーパーで買っている、いつもの黄色いレモンより大きくて立派です。

その場で食べるレモンはすっぱい!でも、おいしい!

皮は苦みがなく、果汁は酸味があるものの甘味が感じられます。まるごといただけるので、レモン好きには最高の食べ方でした。

お借りしたはさみでチョキり!ついつ調子に乗って採りすぎてしまいました。

ちなみに園内は食べ放題ですが、お土産は従量制です。
レモン:2個150円
みかん:1㎏300円
スダチ:5個100円
カボス:2個100円
ゆず:2個100円

安い!感動です。

レモンを使った加工品もたくさん!

レモンの規格外品は加工原料として、様々な企業が商品を開発しており、お土産品として販売されており観光客にも喜ばれています。一例として、お酒・ジュース・ドレッシング・塩・ケーキ…。たくさんありました。安房地区の道の駅やお土産屋さんで購入することができます。

やっぱり揚げ物には必須のレモン!

採りたてフレッシュレモンを使って…あつあつの唐揚げにレモンをかけて、『パクっとほお張る』とおいしいですよね。レモンの黄色がさらに食欲をかきたててくれます。

レモンに含まれるクエン酸は、油の多い唐揚げの消化を促進し、ビタミンCがコレステロールを下げ、血糖値を安定させてくれます。肝臓の働きも促進させるのでアルコールの分解も早まります。「ビールと唐揚げ」にレモンを振りかけることは体にとてもよいことなんです。

まとめ

こんなに貴重な国産レモン。地元でも知らない方が多いようです。もっとみなさんに良さを知っていただき、地元産レモンを食べてほしいですね。

【千倉オレンジセンター】
千葉県南房総市千倉町久保1494
0470-44-0780/野宮農園(予約不要)
期間:2017年10月1日~2018年4月30日
時間:9時~17時
時間無制限食べ放題:大人400円、小人300円
(取りたてレモンを使用したレモンティー・コスモス・水仙摘み取りサービス付き)