厳かに心洗われる祭典。どこか懐かしく心躍るお囃子。大観光地の大きなお祭りのような派手さも人混みもありませんが、南房総各地で脈々と受け継がれる田舎のお祭りは勇壮なパワーに満ちています。今回は、海と山をもつ富山地区の神事から。

新年:海上安全と大漁追福を祈念して~岩井海岸 招福祈願祭~


Ⓒ南房総市

「関東の富士見百景」である岩井海岸にて、海上安全と大漁追福を祈念し、岩井神社宮司による「浦祭(しょまつり)」と呼ばれる祭典が執り行われます。

海岸の各会場では招福祈願祭として、おひねり・みかん・菓子やおもちがふるまわれ、毎年にぎやかに新年を迎えます。

時期:毎年1月2日

【岩井民宿組合】
TEL:0470-57-2088
HP:http://iwaikaigan.com/

夏:五穀豊穣・無病息災を願って~岩井地区祭礼~

Ⓒ南房総市

岩井神社方面6台、天満神社方面6台の「人形屋台」が各地区を引き回され、夕方はそれぞれに集結し圧巻の祭囃子の競演がみられます。
高崎浜下地区は初代後藤義光作、竹内(たけのうち)地区は後藤義信作の、みごとな彫刻がほどこされた屋台です。間近に見られるチャンス!!お見逃しなく。

時期:岩井神社例大祭の8月20日以降の土曜日。

秋:五穀豊穣に感謝して~平群地区祭礼~


Ⓒ南房総市

農村独特の「かつぎ屋台」8台が各地区から繰り出します。夕方にはちょうちんに灯りのともった屋台が旧平群小グラウンドに集結し、笛や太鼓の祭囃子が山々にこだまして、腹にどどん!と。それはもう大迫力です。

時期:平群天神社例祭の10月25日直前の土曜日。

まとめ

南房総には無形文化財に指定されているお祭りなど、地方色の濃~い祭りがたくさんあります。この熱気をぜひ体感して、あすへのパワーを満・タ・ンに!