満員電車に消耗する日々の生活に、嫌気がさしていませんか?
働く場所にも時間にも囚われない『フリーランス』なのに、なかなか一歩が踏み出せない。そんな方も実は多いのではないでしょうか。
こんにちは!ライターの筒井響子(つついきょうこ)です。福島県いわき市出身の私は、東北出身でありながら関東で消耗する、しがないアラサーライター。今回は、同じく福島県の会津出身で、自然をこよなく愛する農家出身の友人と行く、『岩手・八幡平2人旅』をご紹介します。
東北を侮るなかれ!岩手・八幡平市の魅力
私たちが今回八幡平市にさすらいワークしてきました!
左がライターの筒井、右が友人の花見です
岩手県と聞いて、「遠い」と思った方は多いかもしれません。八幡平市は、岩手県の中でも青森寄りの、広大な山々に囲まれた自然豊かな町です。
『広大な山々に囲まれた自然豊かな』という表現でふと思い浮かぶのは……そう、「田舎」という言葉。果たして八幡平は、”遠くて田舎な町”なのか?
紅葉真っ只中!アスピーテラインからの贅沢な景色です
正直に言うと、東北、福島県出身の私から見ると、八幡平市はご近所感覚で遊びに行く場所と言うよりは、「ちょっと足を伸ばして」遊びに行く場所でした。福島県から車で行こうと思うとだいたい3時間30分前後かかります。
しかし、東京から八幡平市に行く場合、岩手県の県庁所在地である盛岡まで新幹線で2時間15分。そこから八幡平市までは、車で約30分なので、3時間弱で着いてしまいます!福島から行くよりも東京から行ったほうが早いし、意外と近い場所なんです。
八幡平市の魅力と言えばやはり、その壮大な景色、おいしい食べ物、温泉、レジャー、人!遠過ぎず近過ぎず、いつでも簡単に行ける場所ではないちょっとしたレア感が心地いいのがこの場所の魅力です。
東京と比べるとスーパーやコンビニの数は少ないですが、都会の喧騒に疲れた私にとっては、その少しの不便さが逆に心地よさになります。八幡平市に今回女2人でさすらいワークに行き、そのすべての魅力を片っ端からつまみ食いすることができましたので、皆さんとシェアさせていただきます。
オーガニックファーム『農園 木星』での出会い
沢田さんとのワンショット
滞在の間、最も八幡平の暮らしを具体的にイメージできた瞬間が、現地で農園を営む沢田さんとの出会いでした。
沢田さんは、農薬や化学肥料を一切使わない野菜を育てるオーガニックファーム『農園 木星』を運営しています。木星では、お米を始め、野菜、雑穀、ハーブなどを栽培し、冬には栽培した大豆を使って味噌や豆腐を作ったり、米から麹を作り、その麹を使って自家製のみりんを作ったりしているそうです。
今回体験させていただいたのは、サツマイモ掘りと稲刈りです。
無事おいしそうなサツマイモを収穫し、ドヤ顔の私
沢田さんは、とても人当たりの良いおっとりとした人柄で、右も左もわからない私にも優しく指導してくださいました。
『収穫』というおいしい部分だけ体験させていただくことを、申し訳なく感じていましたが、土を触るどころか、普段からほとんど自然に接することのない私は、ていねいに心を込めて育んだ作物の収穫を手伝わせていただくことができて、とても光栄に感じました。
農家出身の友人と沢田さんは、「土に触ること」について熱く語らいながら、意気投合!なんでも、土に触ることは、自然の恵みを肌で感じることなんだとか。確かに、ほんのりと冷たい土の感触を楽しみながら作業をしていると、毎日おいしい食べ物をいただいていることのありがたみを感じます。
こうやって丹精込めて作った農作物は、家族や地域の方々で食べるそうです。これぞまさしく『地産地消』の精神ですね。
「手で稲刈りをするのは久しぶりー!」と楽しむ農家出身の友人、花見
「刈れた!刈れたよ!」と、ここでもドヤ顔炸裂の私
作業の休憩にとお昼をいただいたのですが、その食材のすべてが沢田さんの農園でとれた野菜やお米です。
広大で美しい八幡平の大地で育った作物は、どれも素材の味が濃く、八幡平の緑豊かな景色も相まって、ほっぺたが落ちそうなほど美味でした!
沢田さん特製のランチ!器も彩りもとてもおしゃれです!
実は、今回体験を受け入れてくださった沢田さんも、八幡平に移住したひとり。
沢田さんも、少し前まではジャンクフードばかり食べる荒れた食生活をしていたそうです。しかしそんな生活を続けていたことで体調を崩してしまい、ふと立ち止まって「食べるもの」について考えるようになったんだとか。
『農園 木星』では、無農薬の野菜を必要な分だけ作って食べる、自給自足の生活を目指しているそうです。行く行くはエネルギーの自給も取り入れていきたいと語ってくださいました。
無農薬以外の方法を否定するのではなく、「色々な方法の中に、オーガニックという選択もある」と語る沢田さんは、控えめながら芯のある、とても素敵な女性でした。
八幡平にはフリーランスのための環境が揃っている
滞在させていただいたリゾートマンション。見晴らしもよく仕事場に最適!
滞在期間中も、もちろんリモートワークをこなします。
フリーでライターやフォトグラファーをしている私は、インターネット環境さえあればどこでも仕事をすることができる、いわばノマドワーカー。時間も場所も選ばないノマドという働き方は、これからの日本でもっと増えていくことでしょう。
特に、結婚や出産によって物理的に仕事を続けることのできない女性や、私のように転勤族を夫に持った女性にはおすすめのワークスタイルです。八幡平市にはこういったリゾートマンションが点在し、ウィンタースポーツを始めとするレジャーも充実しているので、自由を愛するリモートワーカーにおすすめの場所です。
また、今回の滞在中、『安比温泉』『松川温泉』『新安比温泉』と、日替わりで多数の温泉を楽しむことができました。
八幡平国立公園の中にある秘湯、松川温泉『狭雲荘』は、薄いエメラルドグリーンの乳白色が特徴の源泉湯。一度入るとすぐに体の芯から温まり、お湯から出てもずっとポカポカと暖かなままでした。
さらに、新安比温泉『清流閣』のお湯は、塩分量が多く、再結晶化した温泉成分が湯船の縁から床にかけて固まってしまうほど。海水の2倍の塩分濃度の強食塩泉は、血行を良くしてくれる効能もあるそうです。
アラサー女子2人旅の醍醐味といえば、裸の付き合い。語らいの場にはもってこいです。八幡平の寒い冬も、これなら越えられます。
地のものがなんでも美味しい。お土産にもおすすめ!
温泉から帰り、メールチェックをしていると、友人が八幡平産の山葡萄ワイン『輝(ひかり)』と、人気のお豆腐屋『ざる豆腐と生湯葉ふうせつ花』のざる豆腐を用意してくれました。温泉後のおつまみにワインときたら、アラサーの夜は終わりそうにありません……。
ゆったりと過ぎる時間や美味しいごはん、ふと外に出ればたちまちリフレッシュできる自然に囲まれ、これ以上幸せな生活はあるのだろうか?と、ふと考えずにはいられません。背伸びせずに自然体でいられる八幡平でのナチュラルな生き方は、忙しい日々に生きる私たちに不足している考え方なのかも…。
住む場所を選ぶことのできるフリーランサーにとって、とっておきの環境が整っていると言えるでしょう。
“理想の暮らし”は自分でつくる。
滞在中どうしても行きたかった松尾鉱山跡で撮影会を実施!
モデルは友人、花見です
“理想の暮らし”について考えたことはありますか?
実は私は、今回のさすらいワークで八幡平を訪れるまで、特にじっくりと考えたことはありませんでした。しかし、農業体験で訪れた沢田さんの素敵なライフスタイル、八幡平に住む方々やその営みに触れ、それぞれ皆さんが“理想の暮らし”を楽しんでいることに気が付きました。
欲しいものがなんでも揃っていることが幸せだとは限りません。
行きたい場所にすぐに行けることが幸運とも限りません。
もしも今住んでいる場所や環境に疲弊していたら、“理想の暮らし”を送ることができる場所を探してみてはいかがでしょうか?
“理想の暮らし”は、他の誰でもない、あなた自身で決めることができます。
八幡平は、ちょっとだけ不便。だからこそ心地いいのが魅力です。
まとめ
たったの3日間では、八幡平の魅力の1/100も理解できていないかもしれません。でも、それでもまずは足を運んでみることに意味があると思います。
住む場所を自由に決めることのできるフリーランスだからこそ、まずは行って確かめてみて欲しいと思います。実際に目で見ないとわからない圧倒的な魅力が、八幡平にはあります。
この自治体へのさすらいワークのエントリーはこちらから受け付けています。