のどかな田園風景や色鮮やかなブルーの海に囲まれた千葉県南房総市。南房総市は住民同士のつながりが楽しいところです。賑やかなお祭り、温かいケアが受けられる介護施設、回覧板を手にした立ち話からはじまる交流。地元に住む私が自慢できる南房総市の温かく朗らかな人々の様子をご紹介します。
南房総市の祭礼は、純粋なエネルギーに満ち溢れています
南房総市はお祭りが盛んな地域です。毎年7月になると、各地域の青年団が神輿(みこし)を担ぎ、10月には山車(だし)を引っ張り…と、勇敢な姿を見せてくれます。お祭りのシーズン以外の時期も、お菓子やお酒等の手配に神輿の手入れ、提灯の点検など、やることがたくさん。みなさん、子供達の笑顔や地元の活性化のために忙しい合間を縫って準備を続けてくださっています。
祭礼の時期に観光にお越しの際は、ぜひ海辺を散歩してみてください。美しい笛の音色や迫力ある太鼓の音、「わっしょい!」という田舎の人らしい元気で楽しそうな声をお聞きいただけるでしょう。まるで昭和時代に戻ったような、ワクワクした気分になりますよ!
南房総市の人は思いやりがあり、近所づきあいを大切にします
南房総市は田舎町で、隣近所も知り合い、または親戚のような雰囲気です。地域情報の回覧板を隣の家の人に渡しながら長話をしたり、お米や自家製野菜を交換し合ったり(物々交換)することで近所同士の絆が深まります。
災害の時は知らない人同士でもお互いに助け合い、近所の大人たちは、学校帰りの学生さんや田んぼ周りで虫取りしながら遊んでいる子供たちの様子を、優しくほほ笑みながら見守っています。このように温かい人々が多い町なので治安も良く、住民同士の間には信頼関係が築かれています。
南房総市内の介護施設は笑顔溢れる高齢者が多いです
南房総市には介護施設が沢山あります。デイサービス、ショートステイ、訪問介護…その人にあったコースを探してもらえます。私は92歳の祖母の介護をしていましたが、仕事も忙しく、祖母の側にずっと付き添うことが難しかったため、実家から近いところで施設を探しました。
南房総市和田町にある「特別養護老人ホーム花の里」に入居を申し込み、祖母は無事入居することができました。祖母に施設の話を聞いてみると「スタッフは優しい方が多いし、本当の家族のように親身になって入浴や食事を手伝ってくれる」、「田舎の小さな施設だからアットホームな雰囲気で、自宅にいるのと同じくらい寛げる」と、嬉しそうに話してくれました。
人は誰でも必ず年老いていきます。いつか自分たちが高齢になって施設に入るようになる時が来ても、この地域の施設ならきっと安心できることでしょう。
他県の人達との交流で、さらに温かさが増す南房総市の人々
南房総市民同士の交流だけでは地域活性化は難しいかと思われます。東京湾アクアラインが開通したことで多くの観光客が訪れ、移住者も年々増えています。
移住者の友人はこんなことを言っていました。
「都会では互いが他人でも南房総に来ると皆が家族のように感じる。数日前に地元のコンビニエンスストアのイートインコーナーでコーヒーを飲んでいたら、隣のテーブルに座っていた人が自分達のような他所から来た人間でも気軽に話しかけてくれたので、いつの間にかその人と親しい関係になってしまった」
嬉しいお話ですね。南房総市へ遊びに来る際は買い物や観光しながら、地元の商店のお父さんやお母さん方に声を掛けてみてください。きっと家族のように心温まる笑顔を見せてくれるでしょう。
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