北海道の左上の日本海側は「オロロン街道」と呼ばれ、夕陽の美しさが自慢です。街道沿いは漁業で栄えてきた町が多く、名産品はもちろん海のもので、観光地や宿泊施設も充実しています。今回は、オロロン街道の中でも、真ん中より少し北に位置する天塩町と遠別町の魅力をご紹介します。

天塩町・遠別町ってどんなところ?何があるの?

日本最北の地「稚内」から約70km南にある人口約3,000人の町「天塩町」。主要産業は、シジミ漁、サケ漁、酪農で、特にヤマトシジミの品質や漁獲量は北海道随一ともいわれます。川口遺跡の竪穴式住居や複数の渡船場戸跡など、歴史を感じさせるスポットも数多く存在します。

天塩町からさらに南へ20kmにある町が、人口約2,600人の「遠別町」です。経済の中心は、漁業、農業、酪農、林業です。また、お米の生産可能地域としては最北で、「稲作の北限地」と呼ばれています。

そして、この2町の最大の魅力と言えば、その夕陽の美しさです。遥かな水平線、連なる岬、そこに赤く燃えるように落ちていく夕陽。これを絶景と呼ばず何と呼べばいいのか言葉がみつかりません。北海道ならではの雄大さを感じるにも持ってこいの景観です。

天塩町・遠別町は夕陽だけじゃない。食べ物だってまかせなさい!

天塩町のシジミは全国有数の知名度を誇り、毎年恒例のシジミ祭りには道内外から多くの人が訪れます。特に、海に近い天塩川産の青シジミは、濃厚な味わいで最高級のシジミと言われていますが、漁獲量が少なく地元のみでの販売になっています。だからこそ、天塩町に来て頂きたいのです。シジミの味噌汁やシジミラーメンを是非堪能してください。

遠別町はヒラメでも有名ですが、タコの年間処理量も800tと道内トップクラスです。水揚げから加工、パッケージ、販売までを行い、揚げ直後に「浜ゆで」されたタコのファンは全国各地にいます。最北の農業高校「遠別農業高校」で飼育・加工される「サフォーク羊」もふるさと納税人気の特産品です。遠別町は、米、魚、肉が揃う最北の地です。

天塩で宿泊するなら、ゆっくり疲れを癒せる「てしお温泉夕映」!

「てしお温泉夕映」は小高い場所にあり、お風呂からは天気が良ければ利尻富士やキレイな夕陽を眺めることができます。泉質は塩化物泉(ナトリウム‐塩化物強塩泉)でコーヒーのような茶褐色のお湯と独特のにおいが特徴です。食事は温泉施設の食堂で、天塩町の特産を中心としたコース料理を提供しています。

2018年にリニューアルされ、シックなブラウンを基調とした洋室と年配やお子様に嬉しい和室が完備され、さらにパワーアップしました。温泉やお部屋から絶景を見られるとあって、冬場でも人気の宿泊施設です。

【住所】天塩郡天塩町サラキシ
【電話】01632-2-3111

遠別町で宿泊すなら、贅沢な食事がウリの「ノーザンライト」

ノーザンライトは近隣町へのアクセスも良く、おしゃれな外観から若い人にも人気です。個室バストイレ、洋室もあり、洗濯機も完備されているので長期旅行にも最適です。遠別は海や畑のものが豊かなので、いろいろな物を食べてもらいたいという気持ちから、朝食はこんな感じの遠別のいいとこどり定食になります。ご飯が何杯あっても足りない、美味しいお料理です。

【住所】天塩郡遠別町本町6
【電話】01632-7-3328

稚内まであと一息の場所にある2町ですが、名所や美味しいもの、宿泊施設も充実していますので、是非「通り過ぎる町」ではなく「泊まる町」として訪れて下さい。

 

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