フリーランスが移動してシゴトする事によって、新しい発見があるではないか。

そう思って、岩手県八幡平市で、「お試し居住」プログラムに参加している僕、ティウス。前編では、酪農体験をし、新しい発見ばかりだったが、今回はどんな発見があるのか。

それにしても、秋の終わりで寒い!防寒具ばっちり準備してたけど、標高が高い所行くと風が強くて、身に凍みる。。

収穫できなかったピーマン畑の後始末を手伝ってきた!

八幡平市の魅力を感じ取ってもらう「お試し居住」のプログラムに沿って、農作業の手伝いをすることになった。八幡平市に滞在してから、施設を案内してもらったり、ご馳走してもらうばかりで、現地の人に何も返してない。

現地の人の力になるチャンスだ。
農家の小野寺さんから、簡単な作業手順の説明を受けた。

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大まかな作業内容は、霜で傷んでしまい、収穫できなかったピーマン畑を来期に備えて、畑を元通りにすることだ。

具体的には、ピーマン畑に刺さっている大きい支柱(鉄パイプ)と支柱(緑の棒)とネットを外す作業で、縦1列30m位 x 15列の畑ぐらいなんてことないって思ってた。。

霜が降って傷んでしまって収穫できなかったピーマン。

霜が降って傷んでしまって収穫できなかったピーマン。

ピーマン畑とまだ余裕を持て余している僕

ピーマン畑とまだ余裕を持て余している僕

だけど、僕の考えは甘かった。。やってみるとわかる。大きい支柱は一本一本が重く、運ぶのに労力がかかる。
特に、ピーマンの葉や茎が絡み合ったネットを1つ1つ外すのは大変な作業だ。

ネットにピーマンの木が絡まって作業が難航

ネットにピーマンの木が絡まって作業が難航

そこで、効率的にネットから木を外す方法を考えた。そして、生まれた。。
これだ。

ネットを縄の様に振りまわし、最上点までネットをしならせる

ネットを縄の様に振りまわし、最上点までネットをしならせる

名付けて「野菜賛歌」(ネットに絡まった木を根っこごと引っこ抜き、大縄飛びの縄の様に地面に叩きつける)
空中を舞うピーマンや木を見て、野菜が踊っているようだったので、そう名付けた。

土壌から抜け切れなかったピーマンの木を引き抜く作業が残ってたが、時間の都合上、ここで終了!

八幡平市に訪れて、始めて人の役に立った気がした。小野寺さん達に「野菜賛歌」をオススメしようと思ったが、20代でも体力的にキツイので、やめといた。

僕が抱えているキャベツは、小野寺さんのキャベツ畑で採れたもの。

僕が抱えているキャベツは、小野寺さんのキャベツ畑で採れたもの。

農作業を通して、忘れていた感覚を思い出した。土の匂いと、長靴でクッションの様な土を踏んだ感覚。おそらく、みんな義務教育時代に、芋掘りなどの農作業でこんな感覚を経験しているはず。

東京の生活が長い僕にとって、この感覚は、大分ご無沙汰だった。

さらに、今回のさすらいワークは、その模様を新聞に掲載して頂いたので、忘れない経験になった。

岩手日報に今回の「さすらいワーク」を取り上げてもらった

八幡平市の魅力を感じ取ってもらう「お試し居住」事業の最初の参加者という事で、八幡平市に滞在中、3社の新聞記者が取材に来ていた。

事前に3社の新聞記者が来る手筈になっていたという事は、八幡平市が広報に力入れている事が伺え、八幡平市の移住促進事業の本気度が伝わってくる。

岩手日報の新聞記者さんから、僕は取材を受け、後日新聞にその内容を取り上げて頂いた。

 web版 (http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20161103_10) その他2社の新聞社も取材していただき、記事して頂きました。

web版 (http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20161103_10) その他2社の新聞社も取材していただき、記事して頂きました。

記者さんから、フリーランスや起業家を集める取り組みをやっているらしい。僕もフリーランスであり、興味があったので、詳しい話を聞いてみた!

八幡平市はフリーランサーや起業家を求めている

八幡平市では、移住したいフリーランスや起業家を積極的に求めており、2016年12月から、市役所内のシェアオフィスの施設を無料で借りられ(水道代、電気代、インターネット代も含まれる!)、その住所で登記もできる「八幡平市起業家支援センター」を始めました。

12月にオープンしたシェアオフィス。元は市議会議員の待合室。窓から岩手 山が見えて綺麗。

12月にオープンしたシェアオフィス。元は市議会議員の控室。窓から岩手山が見えて綺麗。

シェアオフィスに入室予定の方々。

シェアオフィスに入室予定の方々。

そこで、その「八幡平市起業家支援センター」に感化された僕は、さすらいワークを世に広める、新しいWEBサービスを考えてみた!

新Webサービス「リモフィ!」が生まれる!?

全国のリモートオフィスと住居と車をセットで、シーズン単位で借りられるサービス!名付けて「リモフィ!」
※この場合の「リモートオフィス」は貸しオフィス若しくはシェアオフィス。場合によっては、住居も兼ねる。

バブルの頃に建てられた、売りに出されている八幡平市の物件

バブルの頃に建てられた、売りに出されている八幡平市の物件

サービスの提供機能は、全国の貸出オフィスと住居とレンタカーをセットで検索でき、シーズン単位期間で利用予約できること。

そして、このサービスで重視している事は、シーズン単位(3ヶ月)で借りれるということ。なぜ、敢えてシーズン単位で利用してもらうかというと、腰を据えてシゴトできる環境が必要だと思うからだ。

僕が、シゴトを兼ねて短期間旅行した時に、失敗したなと思った事がある。旅行期間中で一番時間を割いたのが、旅行先の行き帰りの移動時間であった事だ。

旅行中の時間の比率で、行き帰りの移動時間の割合が大きくなると、シゴトできる時間の割合が小さくなる。そこで、シーズン単位で利用することにより、移動目的が旅行ではなくて、シゴトに変わってしまうが、シゴトできる時間の割合を大きくできるのだ。

だから、シーズン単位で借りられる事に意味があると思う。

話は戻るが、レンタカーをセットで利用予約ができる事も重視している。当たり前のことだが、地方のオフィスを借りるとすると、移動手段としてまず車が必要になる。滞在期間中は、面倒な手続きをせず、ずっと使える必要がある。

リモフィ!の活用メリットは、保養所(若しくは合宿所)を購入せず、期限付きで借りられ、シゴトしながら、その場所でしか満喫できないアクティビティを、ガッツリ満喫できる事だ。

そして、リモフィ!は2つの課題を解決できると思う。

一つ目は、「地方団体が抱える、人口の減少」だ。

この課題のリモフィ!的、解決方法は、サービスを利用する事でリモートワーカーが増加し、リモートワーカーが地域を活性化させ、交流人口を増やす。

二つ目は、「個人が抱える、望むライフスタイルを叶える事の難しさ」だ。

この課題のリモフィ!的、解決方法は、サービスが認知、浸透していくにつれ、働く場所が多様化され、リモートワークが促進される。それにより、ワーク・ライフ・バランスが促進された社会となり、望むライフスタイルを叶える事ができる様になる。

これいけるんじゃない??

もしこのサービスが気になったり、一緒に作りたい方と思う方がいたら、
このメールアドレスにご連絡をください!(yasushi.sakita@gmail.com)

2泊3日のさすらいワークを終えて

2泊3日のさすらいワークの合間に、八幡平市の様々な観光スポットを訪れた。3箇所だけ紹介すると、

県民の森にある森の大橋から見下ろせる「七滝」

八幡平市の森の大橋からの風景。「森七滝」。紅葉と相まって綺麗!

八幡平市の森の大橋からの風景。「森七滝」。紅葉と相まって綺麗!

同じく県民の森にある森の大橋から見下ろせる人工滝

同じく森の大橋からの風景。人工滝らしく、垂直に落ちる様は圧巻!

同じく森の大橋からの風景。人工滝らしく、垂直に落ちる様は圧巻!

廃墟として、著名な「松尾鉱山の緑が丘アパート」

東の軍艦島とも呼ばれる著名な廃墟。硫黄鉱山で働く方のアパートだった。標高が高い ので風が強く、とても寒い。。

東の軍艦島とも呼ばれる著名な廃墟。硫黄鉱山で働く方のアパートだった。標高が高い
ので風が強く、とても寒い。。

歴史的な建物や大自然に息を飲んだ。
また八幡平市に来たいなと思う。

このさすらいワークも残り僅かになった。

八幡平市の案内をしてくれた地域おこし協力隊の菊池さん。 観光スポットの案内から、今回手伝う事になった農場や牧場の案内まで、本当にありがとうございました!

八幡平市の案内をしてくれた地域おこし協力隊の菊池さん。

観光スポットの案内から、今回手伝う事になった農場や牧場の案内まで、本当にありがとうございました!

都会で生活しているとなかなか経験できない農作業をする事で、清々しい気持ちになり、また、現地の人と交流することによって、新しい発見と知恵が得られた。何より八幡平市の大自然を満喫できて、忘れられないさすらいワークになったと思う。

インターネット、それに付随する通信環境の発達、離れた相手と気軽にコミュニケーションできるツールの充実により、リモートワークへのハードルが下がって来ている。登山、海水浴、ウィンタースポーツなど、地方だからできるアクティビティがある。地方を旅しつつ、リモートでシゴトして。休日は、地方ならではのアクティビティを楽しむ。

フリーランサーの働き方の一つだが、それを想像した時、僕は場所に因われない自由なライフスタイルを送りたいと思う。そして、そういう働き方を応援していきたい。

この自治体へのさすらいワークのエントリーはこちらから受け付けています。

さすらいワーク詳細ページ