歴史があって、自然も豊か、岡山県赤磐市とは?

今回訪れたのは、岡山県の南東部に位置する「赤磐市」。赤磐市とは、さてどんなところなのでしょう?

さっそくインターネットで調べてみると、岡山市からは車で30分程度。遺跡や史跡が多く残っていて、桃やぶどうの産地としても有名、さらにワイナリーや酒造所まであるなんて! 歴史好き、お酒好きの私としては一気に興味が倍増!新天地の訪問がかなり楽しみになってきました。

岡山空港から約40分。あっという間にまちの中心へ

まずは、一路岡山へ。羽田空港から岡山空港へ飛行機でひとっ飛び! 所要時間は約1時間とあっという間です。岡山では、移動の利便性を考えてレンタカーを借りることにしました。

しかも、空港に迎えに来てくださったレンタカー会社の方が、偶然にも赤磐市のご出身。空港からのルートやまちの見どころについてなど赤磐トークで盛り上がります。とても優しい方でした。

赤磐市を知るならまずは、図書館と郷土資料館へGO!

私が最初に訪れたのは「赤磐市立中央図書館」。数年前に立て替えたばかりというこの図書館は、近代的で、フラットな作り。明るく圧迫感のない空間で、ゆったり読書を楽しむことができます。まちを知るために最初に訪れる場所としてもおすすめ。赤磐市に関する資料がわかりやすく配置されていて、まちの全容を知ることができます。
もう一か所おすすめの施設は、図書館の道路を挟んで向かい側にある「赤磐市 山陽郷土資料館」。赤磐市で出土した土器や埴輪など様々な考古資料が展示されていて、入場無料。様々な時代でまちが栄えた痕跡があるあたり、昔から変わらずに、人が住みやすい豊かな場所である証に違いありません。
建物を後にしようとしたら、管理する方に声をかけられ、まちにある史跡について丁寧に案内を受けました。赤磐市の方は、なんだかみなさんとっても親切。時間があったら両宮山古墳を訪ねてみようかなぁ。

 

子どもたちは“真面目で、素直で、一生懸命” 赤磐市立豊田小学校を訪問

学校のいたるところに廊下を走らない工夫が成されている。これは、クイズ。後ろに正解が貼ってある。

「タブレット学習を取り入れている小学校があるんですよ」そんな噂をきいて、まちの東側にある赤磐市立豊田小学校を訪問することになりました。特別に校長先生のお話や授業も覗くこともできるとのこと! どんな授業が行われているのか興味津々です。

さて、まず驚いたこと。私が知っている小学校とは全く違う! なんだかおとぎ話に出てきそうな可愛い校舎で、学校全体の雰囲気がすごくいい。子どもたちもにこにこしながら、元気よく「こんにちは!」とあいさつしてくれます。


平尾豊校長先生にもお話を伺いました。豊田小学校は全校児童が87名。人数がやや少ない分、先生たちが学年を越えて児童の顔や名前はもちろん、兄弟関係などを細やかに把握されているのだそうです。

近隣のボランティアの方も60名にも及ぶといます。こうしたお話から、先生や地域の方の目が十分に行き届き、子育てが地域全体でなされていることがわかります。私も小学生を筆頭に三人の子どもがいるので、この「地域の見守りとともに子育てできること」の価値はよくわかるので、お話を伺っていて、豊田小学校の児童を取り巻く環境は正直とてもうらやましく感じました。

なにより、印象的だったのは平尾校長先生に「豊田小学校の児童はどんな子どもたちですか?」と伺ったら、「うちの子どもたちは、“真面目で、素直で、一生懸命”」と間髪入れずにお答えをいただいたこと。

指導し、見守る側の温かい思いをその言葉から感じることができました。先生の願いは巣立っていった子どもたちが、いずれは赤磐市でその子どもや孫とともに暮らし、地域を守ってくれることなのだそうです。

地域の人に見守られ、温もりの中で育った子どもたちなら、先生の願い通りに、将来はこの場所で暮らすことを選ぶのではないでしょうか。

復習の強い味方。タブレット学習の方法とは?

進研ゼミ小学講座チャレンジタッチ5年生/株式会社ベネッセコーポレーション

校長室を後にして、五年生のクラスにお邪魔すると、タブレット学習が行われていました。国語、算数、理科、社会の科目から選ぶことができ、これまでの授業内容の復習ができるようになっているのだそうです。

主な使用時間は朝の15分間。また、テストが早く終わっている児童が自習のために使用することもあるそうです。後ろから見ていると、問題が表れて画面に出て、選択肢を選ぶと、解答が解説されます。

問題を解いて進む楽しさがあるようで、子どもたちが集中しているのがわかります。教材は、(株)ベネッセコーポレーションによるもので、毎月更新。子どもたちに「タブレット面白い?」と尋ねたら、「おもしろいよ! お絵かきも好き!」という答えが。

そうか、タブレットでお絵かきもできるのか!子どもたちの想像の翼なら、学習方法もどんどん広がっていくんだろうなぁ。

畑仕事や庭木のお手入れも地域の方がサポート!地域で見守る保育園

小学校の隣にある、「とよた保育園」にもお邪魔してきました。保育園ではお昼寝の真っ最中。子どもたちが気持ちよさそうに眠っています。ちょうど赤磐市での子育てが4年目だというお母さんがいらしたので、声をかけてみると、ここでも「子どもは少ないけれど、先生方が一人ひとりの顔をみてお話してくれるし、地域の人が優しい」というお話を聞くことができました。

実際に起きてきた子どもたちは人見知りもなく、にこにこしています。大切に育てられている自信すら感じることのできる笑顔をのぞかせています。

人がつながり合って、見守りあうまち・赤磐市

この作品は、保育園の子どもたちが制作したものです。へその緒で子どもたちがつながり、「つながりあう命」を表しています。初めて訪れた赤磐市はまさにこの絵が象徴している通り、“人と人が思いやり、つながりあっているまち”でした。

赤磐市の「子育て」は、保護者や先生だけでなく、地域の人とつながりあいながら行われています。今の時代に失われつつある理想の子育て環境が、このまちにはしっかりと根づいているようです。人が優しい、それが赤磐市でした。

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