農業のかたわら、パート社員として会社勤務をしていたものの、妊娠を機に退職をした山梨県甲州市在住のこぐまさん。
子育てを中心に、農家だけで生活していこうと思っていたものの、自分の出した決断に、何かが違うと思っていた頃、甲州市の広報で見つけた「新しい働き方講座」に興味を持ち、早速応募。その時の体験を記事にしていただきました。

ワクワクが一変!いきなり不安になったスパルタ講座

もともと在宅ワークには興味があり、過去にインターネットで仕事を探したりしていたことがあったので、正直この講座もその程度のものだと思っていました。

しかし、ふたを開けてみたら全く想像外の世界!ライターなんて仕事、やったこともない人間が簡単にできるものなのだろうか? 講師が一生懸命説明してくれているのに、私の頭の中は今後の不安で頭がいっぱいで、心が上の空だったことを今でも覚えています。

そして、のっけからヘビー級の課題。 取材をして記事を執筆。書いては消して、書き直して、また消して…。

タイミング悪く子供が体調を崩してしまい、パソコンを開けない日が続く中、迫る締め切り。 こんなことで本当にやっていけるのだろうか? ワクワクが一変。焦りと不安で逃げ出したい気分でした。

苦しんだからこそ生まれた、仕事では得たことのない達成感

私が初めて書いた記事は、ワイナリー紹介でした。 日々変動する娘の体調を気にしつつ、保育園へ預けてワイナリーへ取材。

…とはいえ、特別ワインに詳しいわけでもないので、突っ込んだインタビューなどする余裕や勇気もなく、ボソボソした声で店員に「写真撮ってもいいですか?」と声をかけるのが精一杯。 許可を取る必要のない取材対象にすればよかったと、後悔しながらのワイナリー訪問でした。

何もかもが初挑戦でしたが、素人ながらにいい記事に仕上げようと、試行錯誤を繰り返しました。 そして、締め切り当日に無事提出。

すべてが終わった瞬間の達成感は、今までに味わったことのない晴れやかな気持ちでした。 その時私ははじめて、ライターの面白さを知ったのです。

講座を通して気づかせてくれた、私の新しい可能性

今私は、初めてのプロジェクトに挑戦しています。 クライアントが指定した、韓国ドラマのリライト作業です。 作業は思った以上に大変で、寝ても覚めても頭の中は仕事モード。 もっと簡単なプロジェクトに提案すればよかったと、毎度ながらに後悔…。

正直、私が理想としていた働き方と程遠い現実ですが、不思議と嫌にはなりません。 日々、家事に子育て、家業を手伝う中で、唯一の自分の時間。 会社勤めでは味わえない楽しさが、クラウドソーシングの中にあるような気がします。 今回の講座は、私に新しい可能性を気づかせてくれました。

まとめ

クラウドソーシングは、それなりに専門的な技術や才能を持った人の働き方だと思っていました。 まさか自分がその世界に飛び込むとは思っていませんでしたが、この講座で少しですが自信がついた気がします。 「新しい働き方講座」を通して、妻や母の肩書のない、一人の私としての生き方も教わった気がします。

▼こぐまさんの記事はこちら
https://lohai.jp/writer/こぐま/