地元長崎県ではトマトの生産に携わっていた夫ともうすぐ4歳になる子どもと3人暮らし。
生まれも育ちも長崎県の私は、フリーランスになって初めて外の世界に視野が広がりました。

場所を選ばず仕事ができるということは、自分の好きなところを選べるということ。
野菜ソムリエの資格も所持しているので、フリーランサーという働き方を活かして、他の土地の生活を体験したり、栽培される野菜を見たり、夫が関わる農業の世界を覗いてみたい。

そう思って、今回は思い切って家族で九州から東北へ、岩手県八幡平市を訪れました。

いざ旅立ち!八幡平市へ!

長崎県から福岡県・愛知県を経由し、飛行機を乗り継いで岩手県の花巻空港へ。
到着したのは16時過ぎでした。

「うわー、風が冷たい!」

それが家族の第一声。
9月の上旬に訪れたのですが、その頃の長崎県はまだ日中30℃を超える気候。
夕方でも28℃近くあり、エアコンが欠かせない生活です。
それが岩手県の夕方には、半袖では肌寒く感じる風が吹いているのです。

日本って広いんだ、と妙に感動を覚えてしまいました。
その後、今回宿泊させていただく安比高原のメゾンへ移動すること2時間弱で、着いた頃にはもう暗くなっていました。
スキー場としても有名な安比高原の全容を見ることができたのは翌朝のこと。

まずその山の裾野が広いことにビックリ、山が高いことにさらにビックリ。
冬になると多くのスキー客で賑わう場所でもあります。

八幡平市の魅力の1つである直売所

八幡平市にはたくさんの野菜の直売所があり、たくさんの野菜が販売されています。
どんな野菜があるのかと訪問したところ、とても珍しい野菜がありました。
長崎では全く見たことのないトマト、その名も「ぷちぷよ」。

「ぷちぷよ」は果皮がとても薄く、手にとった感触や見た目がサクランボのようで、ツヤがあるのが特徴です。
酸味がほとんどなく、とても甘くてフルーツのような味わいのトマト。
百貨店で高級野菜として出回る以外にはほとんど出回らないといわれるこの「ぷちぷよ」が、なんと普通に手に入る価格で販売されていました。

1週間ほど滞在しましたが、販売されるたびに購入して食べるという贅沢を味わいました。
特に子どもが気に入ったようで、1パック丸ごと食べてしまうことも。
野菜ソムリエとして一度は食べたいと思っていた野菜だったので、とても嬉しい出会いでした。

その他にも細長い50cmはあろうかという夕顔の実や、ゼブラナス、UFOズッキーニなどのめずらしい野菜が販売されていたり。
直売所めぐりだけでも楽しくて、つい時間を忘れて過ごしてしまいました。

いよいよ農業体験!
体験させていただいたのは水田のあぜ道の管理

今回の農業体験は、小野寺さんの水田にお邪魔して水田のあぜ道の管理。

こちらがお世話になった小野寺さん(一番左)、寺田コミュニティセンターの畠山さん(左から2番目)です。
草刈り機をお借りして、作業体験をさせていただきました。

手押し式の草刈り機で操作は簡単だったのですが、振動がすごいし結構な重さが。
草刈りなどの作業は、自分の水田の前でなくともみんなで助け合っているそう。
地域の皆さんの優しい人柄が垣間見えます。

「毎日が雑草との闘いなんですよ」と教えてくれた小野寺さんの奥様は、小野寺さん同様にとても柔らかくて気さくな雰囲気の方でした。
作業の合間にいただいた「赤しそジュース」は、手作りならではの優しい味わいで、ホッとできる絶品!
ぜひとも作り方を教えていただきたい一品でした。

自然の魅力がいっぱい。
何日過ごしても飽きない素敵な町、八幡平市。

今回のさすらいワークでお世話になった菊池さん(右)に、八幡平市の魅力的な場所を案内していただきました。

その中でビックリしたのは、農業用水専用の川があったこと。
そのまま使用するには水が冷たいので、温めるために段差がついており、水の深さも計算されているそうです。

水辺には長崎では見たことのなかったアカツメクサ(ムラサキツメクサ)が咲いていました。
主人の趣味であるクライミングができるかも、ということで案内していただいた川辺は、その切り立った崖と川の景色が圧巻。

残念ながらクライミングができそうな岩質ではありませんでしたが、縦に断層が入ったような岩の隙間から伸びる木々が幻想的でした。
紅葉の季節にはもっと素敵な景色になるそうで、紅葉したらまた見てみたい場所の1つになりました。

東洋一の硫黄鉱山とも呼ばれた「松尾鉱山」の跡地も、遠くからですが見学できます。八幡平市の歴史に触れることのできる場所です。

子どもと一緒に楽しむことができそうだと思ったのが、県民の森。

とても広々として景色もよくキャンプをするにはもってこいの場所です。
子どもが小さいうちは草スキーや昆虫採集をしても楽しめそうです。

近くにある学習館は館内が「木」をテーマに作られていて、子どもが遊べる「ぼくらの秘密基地」という滑り台があります。
2階から滑り降りるという大きなもので、ここで遊ぶだけでも楽しそうだなぁと感じました。

まとめ

途中で訪れた食事処では「八幡平はいいところよー。移住しておいでー」と気さくに話しかけてくださる方もいらっしゃって、皆さんの人柄の良さが伝わってきました。

雄大な自然も魅力的で鉱山跡などの歴史もある町、八幡平市。
大自然を満喫しながら子どもをのびのびと育てるのにぴったりだと感じました。
今度は冬にも訪れてみたいなと思っています。

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