歴史を感じられる場所を近場の赤坂、熊山地域周辺で見つけました。赤磐市に住んで7年が過ぎ、なんとなく聞いたことはあったけど、実際足を運んだことがなかった場所だったのですが、かなりの穴場スポットでした。

ひと気が少ない穴場スポットなので、ゆっくり散策するにはおススメです。

こんなところに宿泊施設!?「赤坂適塾」とは?


由津里(ゆづり)にある「赤坂適塾(あかさかてきじゅく)」と名付けられたこの建物は、元々は民家だったものを宿泊施設として利用しています。親戚の家への帰省時やスポーツ等の研修、工事の際の宿泊施設として利用されています。

ここには研修室があり、幕末の蘭学者緒方洪庵が門下生へ宛てた手紙を主に展示しています(開放日は毎週水曜AM9:00~PM4:00)。ちなみにこの場所と緒方洪庵(足守出身)とは関係ないとか。

また、「赤坂適塾」という名前の由来は、幕末に福沢諭吉ら多くの偉人を輩出した蘭学「適塾」から来ているそうです。

熊山の地に「足利義政供養塔」…
どんな関係があるのだろう?


熊山地域の沢原に自性院(じしょういん)があり、その敷地内に「伝足利義政供養塔」「伝日野富子墓塔」はあります。

足利義政が室町幕府八代将軍になった後、妻となる日野富子と結ばれました。しかし、応仁の乱の後、富子が実子義尚と対立したために都落ち。親交のあった備前国守護・赤松政則の重臣である浦上氏や松田氏を頼って隠遁(いんとん)した地が熊山という説があります。

その後、義政と義尚が相次いで亡くなった後、この地に小河山慈照院(おがわさんじしょういん)と命名された寺を建立。この寺に宝篋印塔(ほうきょういんとう)を建て、彼らを供養しました。そして富子没後、この供養塔の傍に埋葬されたという伝説が残っています。

山を登ると、そこには自然あふれる「石蓮寺みんなの森」が!


熊山の石蓮寺に森林公園「石蓮寺みんなの森」はあります。そこでおススメなのが「石造十三層塔」で、塔身の四方に舟形を彫って、金剛界の四仏が半肉彫りにしてあり、高さが6.52mあります。石造十三層塔は、鎌倉時代に作られ、県指定文化財になっています。

展望台に登ると、美作岡山道路や桜が丘の街並みが良く見え、遠くには山々、また天気が良いと小豆島が見えることも。雲海が見えたこともあるそうです。

また、同じ公園内にある研修施設では、竹とんぼ作り体験ができ、森には小鳥が見られることもあるので、自然を感じながらの散策にはぴったりです。

まとめ

今回、今まで行ったことのなかった近場の穴場スポットを紹介しました。どこも歴史を感じられる奥が深い場所ばかり。新たな赤磐市の観光スポットとの出会いになりました。

この紹介をきっかけに、赤磐市にはまだまだ知らない場所があることを知り、興味が湧きました。また、観光スポット巡りや歴史についても勉強したいと思います。穴場スポットなので分かりにくい場所にあることもありますが、ぜひ足を運んでもらいたいです!

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