皆さんは現代詩の母と呼ばれる永瀬清子さんをご存じでしょうか?宮沢賢治さんの作品に影響を受けたという永瀬清子さんの作品は、とても表現豊かで多くの人に愛されています。

そんな永瀬清子さんゆかりの地、赤磐市熊山エリアを一緒に歩いてみましょう。

永瀬清子さんの詩と出会おう!
旅の始まりは永瀬清子展示室へ

赤磐市役所熊山支所の裏側にある、くまやまふれあいセンター内に永瀬清子展示室はあります。2階へ上がる階段から展示が始まり、2階のフロアには年表や詩を展示。展示物は定期的に入れ替わっているので、いろんな作品との出会いがあります。

併設の図書館には永瀬清子さんの詩集などが置かれていて、なかには皇后美智子さまが「あけがたにくる人よ」という詩を英訳されたエピソードが書かれている本もあります。私が一番読んで欲しいのは「詩人永瀬清子作品集」-熊山橋を渡る-です。

「熊山橋を渡る」の舞台、熊山橋を一緒に渡ろう!

ここは「熊山橋を渡る-1947年1月14日-」という詩のモデルになった橋です。詩が書かれた当時は木で作られていて、大雨などで吉井川の水かさが増すとよく流されていました。今かかっている橋は昭和63年に作られた新しい橋。橋のたもとにはモニュメントがあり、詩の一節が刻まれています。

私が詩を読んでからこの地を訪れた時、永瀬清子さんが対岸の熊山駅に到着して熊山橋を渡って家へ帰る時の気持ちを身近に感じました。

町屋造りと隠し部屋が見学できる永瀬清子生家

生まれた頃と1945年から20年間暮らした家が残されている永瀬清子生家。

永瀬清子さんの祖父が建てた町屋で、街道沿いに建てられたため北向きに玄関があります。この2階建ての建物には、普通に階段で上がる部屋と、はしごで上がる隠し部屋があります。毎月17日午後には掃除と詩の朗読会が行われていて、一般の方も参加できますよ。

また、永瀬清子生家保存会(電話070-3783-0217)へ事前に連絡すれば、生家を開けて案内もしてくださいます。隠し部屋の秘密も聞けるかも!?

まとめ

永瀬清子展示室のある、くまやまふれあいセンターには駐車場もあります。熊山橋から永瀬清子展示室を経て永瀬清子生家までは2km程の距離で、私が実際この距離を歩いたら30分程で歩けました。

気候のいい季節には、展示室へ行って詩を読み、熊山の自然を眺めながら熊山橋や永瀬清子生家を巡ってはいかがでしょうか?

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