赤磐市は古き良き伝統文化がたくさん残る町であり、多くの偉人が輩出されてきました。

今回は数々の作品を世に残された歌人・俳人たちの文学碑に着目して調べてみました。赤磐市にゆかりのある方たちの石碑をたどって赤磐市の文化に触れてみましょう。

桃畑を見守る現代短歌の旗手
岡野直七郎(おかのなおしちろう)歌碑


「落ちかかる とほき夕日にまむかひて すすきのなかの 牛はうごかず」

岡野直七郎は大正から昭和にかけて活躍された赤磐市出身の歌人。「谷川」など多くの歌集を出しています。この歌碑は赤磐市西中の生家にあり、一周忌に建てられています。生家には直七郎さんのご家族が今でもお住まいです。

ちなみに、すぐ近くには昭和天皇、皇后両陛下が訪れた時の行幸啓記念碑があります。こちらも裏面に天皇陛下御歌とあり、歌が刻まれています。

正岡子規が絶賛!平賀元義(ひらがもとよし)歌碑


「すさのをの 神の剣のをさまりて 在りとふ御山 見れば尊し」

この歌は周匝茶臼山城址(すさいちゃうすやまじょうし)、城山公園(しろやまこうえん)内にある歌人・平賀元義の歌碑。

城山公園といえば「さくらまつり」が有名で、その桜の木の前にどーんとしたたたずまいがあります。平賀元義は吉井地域出身で、彼の歌は今でもたくさん残っています。私が見つけた吉井にある歌碑は、城山公園のこの歌碑と、「周匝路の~」と詠まれた周匝会館の前に建てられた歌碑、そして宗形神社入口(鳥居をくぐってすぐ)の歌碑でした。まだまだ他にもありますので探してみてください!

日本南画の第一人者
直原玉青(じきはらぎょくせい)句碑


「一家出し 舟場の跡か 今年竹」赤磐市名誉市民の南画家(なんがか)・ 直原玉青の句碑。南画とは南宗画という中国の流派のひとつです。

この句碑は、赤磐市消防署北出張所の500mほど北の福田の国道沿いにあります。ん?画家なのに俳句?と思いませんでしたか?そうです。直原玉青は画家でもあり、俳人でもあるんです。淡路島の洲本市には記念美術館があり、洲本市名誉市民でもあります。

赤磐市内にもライフプラザ吉井に直原玉青の南画数点、句集、愛用の画具などが展示された常設展示場があります。石碑のすぐ近くなので合わせてぜひ行ってみてくださいね。

まとめ

赤磐市ゆかりの文化人をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

私自身いろいろ調べていく中で新しい発見が楽しく、まだまだ知らないことがたくさんあって更に調べたくなりました。皆さんもぜひ赤磐の文化に触れてみませんか?

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