過去に「住みたい田舎ランキング」上位にランクインし、たくさんの移住者がやって来る南房総地域。その魅力はいったいどこにあるのか?実際に南房総市に移住し、今も現役で活躍する写真家の横山匡(ただし)さんに、伺って来ました。

さまざまな土地に移り住んだ写真家が、たどり着いた先

©南房総市

高知県出身の横山さん。高知県のほか、熊本・東京・イスラエルと国内のみならず、海外でも暮らした経験があるそうです。もともとクリスチャンである横山さん。キリスト教に造詣(ぞうけい)が深く聖書関連の写真を主に撮影していました。

戦争ばかりしているイメージのあるイスラエルでは、そのイメージを覆す文化やイスラエル原産の植物などの豊かな自然を主に撮影し、一年後に帰国しました。そんな横山さんがどうして南房総市に移住することになったのでしょうか?

朝いちばんの釣り船に乗るために、夜中3時に出発!通い詰めた南房総

©南房総市

釣りが大好きな横山さん。南房総市に隣接する鋸南町保田(きょなんまちほた)から朝6時に出航する釣り船に乗るために、夜中の3時に友人と東京を出発しバイクで通い詰めたそうです。冗談で話していた移住話が本当に実現してしまったと笑っていましたが、移住話はあながち冗談ではなかったよう。

都会にはない地域住民とのふれあいが、いちばん!

仕事の関係上、約30年東京で過ごした横山さん。南房総市に移住して一番感じることは、地域住民とのふれあいが多いこと。隣にどんな住民が住んでいるのか分からない東京暮らし。ここ南房総にいると地域の住民と顔なじみになり、地域の活動に参加し関係性が生まれる。

東京にいた頃は味わったことのない食用ナバナの美味しさに気づかせてくれたのも、地域住民の心遣いから。感動した横山さんは東京の知り合いに箱いっぱい送ったそうです。

まとめ

「自由業なので、一生働かないといけないんだよ」と笑う横山さんは、取材した月の末には80歳になるといいます。生涯現役で輝けるのも、東京に1時間半ほどで行ける利便性と、多様な生き方を寛容に受け止めるこの土地の気質ならでは。

移住の際は、ぜひ南房総をご一考ください。