「南砺ショートPVコンペツアー」に参加する為、私は生まれて初めて富山県南砺市を訪れた。
南砺に着いた私を待っていたのは、気候の厳しさだった。
まさかの「過去最強クラス」の寒波。関東でぬくぬくと育った私が経験した事ない降雪量。苦笑いから始まった南砺での撮影だったが、コンペツアーを通して南砺の良さや人の「暖かさ」を感じる事が出来た。
城端線の終着駅である城瑞駅でレンタカーを借り、次の撮影地まで車を走らせる途中で立ち寄ったコンビニでの事。初めての土地で、しかも見たこともない雪の量に不安になり、目的地までの経路をお店の方に尋ねることにした。
「あー、この雪じゃ危ないかもなー」
「どうしたの?」
「お兄さん県外の人?」
「わざわざ遠い所からよく来たねー」
困った様子の私に気づいたのか、地元の方と思われる人達がレジ前に集まってきたのだ。
私はこの状況が不思議で楽しく、暖かい気持ちを感じていた。
都心で暮らす我々は極端に言えば「見知らぬ人との関わりを持たない生活」が主だど思うが南砺では違うのだ。困った人がいれば勇気を持たずして助ける。そんな「心の豊かさ」を南砺で体感した。
先輩移住者とお会いして
撮影協力して頂いた中に千葉から南砺市に移住してきた、多賀野さんご夫婦が特に印象的だった。彼らは南砺市に来てゲストハウスを経営しており、大自然の中で生きている。
初めて会った時から「明るく」「開放的」で、動物から宇宙人まで受け入れる事が出来るのでないかというくらいの「包容力」を感じた。
色々とお話を聞く中で、一番心に残った言葉が「自然の中で自然と共に生きていく」という言葉だ。
当たり前のような事を言ってるのではないか?と思うかもしれないがその言葉通りに体現している説得力が全く違うのであった。
彼らはお金では買えない何かを持っている。自然に触れ、南砺の人に触れた彼らは「無駄な物が一切ない」そんな彼らの生き方はとても綺麗なもので羨ましくも思った。
南砺で会った人達に共通して感じるものは「人の温かさ」である。
南砺の人に触れ、忘れかけていた大切な何かを取り戻した気持ちになった。これから移住を考えてる人もそうでない人も、是非一度は南砺に行って、南砺の「大自然」と「温かさ」に触れてもらいたいなと願っている。
今回、動画が形に出来たのは
なやかふぇの山瀬さん
ログログファームの坂井さんご夫婦
五箇山荘の坂本さん
タカズーリ喜多の多賀野さんご夫婦
アテンドして下さった松本さん・宮下さん。
私を暖かく受け入れ、貴重な時間を割いて色々な要望にも答えてくれたおかげです。協力して頂いた皆様へ心から感謝の気持ち御礼を申し上げたく、謝辞にかえさせていただきます。
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