北海道って自然がいっぱいで、人も優しくて、というイメージがある方も多いかと思います。北海道出身の筆者だから言えるリアルとして、まず「北海道でも地域によっては自然はそこまでない」ということ、そして「人と人の繋がりが温かいのも地域による」ということをお伝えしたいのです。

北海道に移住するなら、やはり自然の恵みを存分に味わえる場所のほうが良いに決まっています。そして、人との繋がりが感じられ、家族との繋がりもより強固なものになるような地域をオススメしたいのです。

今回天塩町に講師として3年間、足を運んで道産子の筆者は「移住したい町」であるというシンプルな気持ちを抱きました。なぜ移住したいという気持ちになったのか、ここでお話していきます。

自然が豊か!通年野外で活動する楽しみがある

北海道を代表する大きな川「天塩川」が日本海に流れ込み、四季折々の素晴らしい景色を見ることができます。川の河口部には公園もあり、町民の憩いの場になっていると聞きました。某アプリで大人たちが集まっていたなんて話もちらほら!

北海道ならではの広大な大地に、果てしなく続く芝。童心にかえって、つい走り出してしまいそう。天気が良い日は外で体を動かしたくなること間違いありません。秀峰利尻富士を望むこともでき、日本海に沈む夕日と組み合わさった日には、思わずシャッターを切りたくなることでしょう。

北海道に移住すれば、「果てしない大空と、広い大地と。」なんて景色が広がると考えている方も多いですが、地域によっては空には電線が蜘蛛の巣のように張り巡らされ、広い大地とは程遠い都会な街並みもあります。北海道有数の酪農地帯でもある天塩町は、多くの人が思い描く「北海道の景色」が広がっているのです。

特産のしじみ狩りを楽しみ、夏は広い大地を駆け回り、冬はスキーに勤しむ、そんな野外で通年楽しめるのが素敵な町です。

人が温かい!挨拶、会話が飛び交う町全体の雰囲気がGOOD

人口およそ3000人、「人より牛のほうが多いんだよ」なんて自虐(むしろ素敵!)ネタで話してくれる天塩町の「新しい働き方セミナー」受講生がいました。道の駅やバス停など、人と会ったときは皆挨拶をしてくれます。挨拶ついでに些細な会話もしばしば。現代社会で失われつつある人と人との本来あるべき繋がりが感じられました。

筆者がセミナーの講義で天塩町に滞在している間にも、「せっかくだから美味しいもの食べていって!」と自家用車を走らせてくれたり、バス停まで送ってくれたりと天塩町民の皆さんは本当に心温まる対応ばかりしてくださいました。

移住するなら、環境が良い方がいいに決まっています。自然があっても人の心が無ければ、きっと心地よさは半減してしまうことでしょう。天塩町には、大自然と生きる寛容な心を持った人がたくさんいます。この町を好きになる一番の理由になったといっても過言ではありません。

ネット環境バッチリ!仕事をするに困らず集中できる周囲の環境

2018年度には、天塩町にある温泉宿泊施設「てしお温泉夕映」が改装され、Wi-Fi環境が整った研修室が利用できるようになりました。過去の「新しい働き方セミナー」受講生が自主的に集まり、悩みの解消や案件の共有などを行う”モヤ会”(モヤモヤ解消会)を実施し、互いの成果を称えたり励ましたりという姿が!

インターネット環境を駆使してしっかり働く、望むように働く、無理なく働くという暮らしを体現している人が多く存在し、それをサポートするコワーキングスペースがあるというのがなによりの強みといえるのではないでしょうか。

自分のペースでひとり、在宅ワークに励むのも良いですが、仲間がいて、時に悩みを相談しながら作業が出来る場があるって素敵なことですよね。筆者の暮らす町にはそういった場所がないので、天塩町に移住したいと本気で思ったほど!

北海道のなかでも自然が豊かで、人も温かい。そして、時代に沿った施設がある…これぞ天塩町!広大な大地でのびのびと暮らしたい、かつ仕事も続けていたいという方に、天塩町への移住をオススメします。喧騒の中で忘れかけていた「心の余裕感」に浸れる最高の場所ですよ。