天塩町でも今「多様な働き方」にチャレンジする人が増えつつあります。本業の閑散期にクラウドソーシングを活用して収入を得たり、あるいは家事の空き時間を活用して生産的な活動に携わったりと、その取り組み方は人それぞれ。

今回はそんな天塩町の主要産業である「食」についてのトピックや新たな取り組みをご紹介したいと思います。

天塩町ではさまざまな食プロジェクトが推進中

総務課 主任 熊谷様

天塩町が取り組む地方創生事業は3つの基本方針を掲げています。ひとつはnottecoや新しい働き方講座の実施をはじめとしたシェアリングエコノミー事業、2つ目が英語やICTを活用した教育事業、そして最後に食による地域活性化事業です。

このうち、食による地域活性化については「天塩國(てしおのくに)眠れる食資源活用プロジェクト」と題した商品開発や販路創出を行っています。

実はさすらいワーカーとして滞在していた期間にいただいたさまざまな地元グルメ(別記事参照) 他にも天塩の食材を使った料理のインスタグラム発信や有名シェフとのコラボなど、さまざまな施策を打ち出しています。

今回、天塩町には2泊3日で訪問したのですが、とにかく食べ物がおいしいということが印象に残っています。特にここのしじみは1個が大きく、味が濃いのでめちゃくちゃおススメです。酒飲みなのでなおさら。

6次産業化を進める天塩町の人たち

とはいうものの、天塩ブランドとしての知名度はいまいちなのが正直なところ。酪農を例にとると、天塩産の牛乳などはすべて大手メーカーへ一括して納入するため、市販品として産地からそのまま市場に流れることはほとんど無いのです。

その是非はともかく、天塩町という地名がなかなか一般的に認知されないこと、天塩町産のブランドを冠した商品が多くはないことなど、解決すべき課題は多いとのことでした。

自分が東京にいた頃を振り返ってみても、天塩町という地名を聞いたことは一度もなかったように思います。これだけ魅力的な場所なのにもったいないというのが正直な想いです。

そんな状況を打破しようと、地元の若い酪農家さんたちが中心となり、6次産業化を進める動きが活発化しているとの話を聞き、その中の1つであるウノカフェへお邪魔してきました。

なんとも摩訶不思議な飲み物「トロケッテ・ウーノ」

天塩町の中心部から車で10分程度走った場所にある宇野牧場。その一角に「ウノカフェ」があります。

このカフェで販売されているのが最近話題となっている「トロケッテ・ウーノ」という飲み物。搾乳した生乳をそのまま加工したドリンクですが、非常に摩訶不思議なテイストです。

飲むヨーグルトのような、濃い豆乳のような、豆腐プリンをシェイクしたもののような・・・。普段グルメ取材をしているくせに、この「トロケッテ・ウーノ」に関してはなんとも上手い表現が見当たらず困惑してしまいます。

とはいえ、クセになる味であることは確か。3本買いましたが翌朝までに3本すべて飲み切ってしまいました。

まとめ

知られざる魅力という一言で片づけてしまうにはあまりにも惜しい天塩町の食資源。今回のさすらいワークでその魅力を思う存分堪能し、「これは広く皆さんに伝えるべきだ」と思って記事にしました。

ぜひみなさんも天塩町を訪れ、この感動を体験してほしいなと思います。