南砺市にやってきました!

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石川県金沢市から車で1時間弱。南砺市は意外と金沢(筆者在住)から近いと感じます。南砺市にしかない古い街並みや伝統工芸と共に、若いセンスが光る「新しい感性」のようなものを感じました。

今回、「さすらいワーク」で南砺市の体験をしてみようと思った動機は、以前富山県に住んでいたことがあり、多少、親近感を持っていたこと。

また、「仕事がない」「介護や子育てで、外に働きに出られない」「けれども収入は必要」という状況の方々の声を聞き、これからは勤務形態や勤務時間にとらわれない「フリーランス」というスタイルでの働き方が、絶対に認知される必要があると常々感じていたためです。

そこで、まずは「南砺市」については多少の様子もわかり、最初の体験としては最適な場所だと思いました。

南砺市へは取材のために家族同伴で行き、1泊目は子供たちを連れて、2日目に夫と両親が合流し、2泊目は両親と一緒に「体験ハウス」で過ごしました。

多くの家庭は「生活のために」家族との時間も犠牲にし、それぞれが必死になって働かなければならない状況です。しかし、一度しかない人生の「大切な時間」を家族と一緒に過ごすことに重きを置きながら働けるのも、「フリーランス」ならではのライフスタイルと言えます。

体験ハウスの紹介

南砺市には、移住希望者や働きながら南砺市を体験してみたいフリーランスのための「体験ハウス」が用意されています。

市内に3つありますが、そのうちの2つ(城端、西赤尾)に宿泊してみました。

城端体験ハウス

街中のほうが良い方や、井波町の伝統工芸、イオックスアローザスキー場などへの目的を持っている方はこちらの体験ハウスがおすすめです。

閑静な住宅地の一番奥にあり、外観の印象よりも、中はリフォームされていて綺麗でした。

一緒に行った子供たちも大喜びで、4人分の食器や布団、テレビや洗濯機、冷蔵庫などの家電、生活に必要なものは全てそろっています。

一緒に行った子供たちも大喜びで、4人分の食器や布団、テレビや洗濯機、冷蔵庫などの家電、生活に必要なものは全てそろっています。

応接室のようなお部屋まで! 4人でもゆったりくつろぎながら過ごせる体験ハウスです。

応接室と台所以外は畳のお部屋です。

応接室と台所以外は畳のお部屋です。

南砺市の職員手作りMAPを頂いたので、車でコンビニへ行ったり、周辺を散策もできました。

南砺市の職員手作りMAPを頂いたので、車でコンビニへ行ったり、周辺を散策もできました。

西赤尾体験ハウス

世界遺産である五箇山の「合掌造り集落」がある町で、城端体験ハウスから山へ向かって車で約1時間かかる場所にあります。南砺市は意外と広いのです。

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山なので、体験ハウスの中でも「カメムシ」が多く発生しますが、こちらも生活に必要なものが4人分揃えられています。

体験ハウスへ向かう途中には数か所に「合掌集落」があり、こういう「まんが日本昔話」のような風景が見られます。

お店は少ないですが、「道の駅」や飲食店もあり、体験ハウスの目の前にちょっとした食品や雑貨が買える商店もあるので、不便なく過ごせます。

 体験ハウスに向かう道沿いに「熊料理」のお店もあり、夕食のために入った「ささら館」で「熊肉そば」があったので、いただきました。

 西赤尾体験ハウスから山に向かって車で走ると間もなく、お土産とお食事どころの「ささら館」があります。IMG_4281

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熊肉は意外と癖がなく、食べやすかったですよ。

世界遺産がある町

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南砺市の越中五箇山相倉集落と菅沼集落がユネスコの世界遺産に文化遺産として登録されています。合掌造りという文化財が世界遺産登録されたことで集落に若い世帯が増えたそうです。

合掌造りの家屋は、国内ではこの五箇山と岐阜県白川郷周辺でしか見られないもので、南砺市では文化財保護地域としてその保存にも力を入れています。

西赤尾体験ハウスへ行く途中の道沿いに「合掌の里」があります。世界遺産を身近に見ながら、山々に囲まれた景観の中で過ごせるのも南砺市の魅力です。

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桜が池クアガーデン

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南砺市立野原東にある「桜が池クアガーデン」は、立ち寄った方が利用しやすい温泉、レストラン、宿泊もできる施設です。

日帰り入浴はスーパー銭湯並みの620円で、6:00~22:00(最終受付 21:30)利用可能です。「城端体験ハウス」近くで、入浴はこちらを利用するのもおすすめです。

結婚式にも対応している素敵な建物で、内装もゴージャス。優雅な気分を味わえます。

レストラン「JOHANARE(ジョウハナーレ)」では、新鮮なサラダバーやおしゃれな洋食、「氷見うどんと天ぷら御膳」などをリーズナブルな価格で提供しています。

ナトリウム塩化物泉の体に優しい温泉と優雅なランチがセットになった券(2,000円)を予約不要で当日購入することもでき、満足度の高い時間を過ごすことができます。

「やわらか牛すじカレー」1350円(税込)、サラダバー、コーヒーor紅茶つき

BED AND CRAFT

今回の滞在で最も心に残った施設は空き家や古民家などを利用した「BED AND CRAFT」のゲストハウスです。

「宿泊しながら、職人とものをつくる悦びを体感する、新しいカタチのゲストハウス」ということで、地域の職人から直接ものづくりのワークショップを受けることができます。(井波彫刻の手法を使った木のスプーンづくり、漆芸家と一緒に色漆を練る上げるマイ箸づくりほか)

2016年9月にオープンしたばかりということもあり、ホームページを見て興味を持ちました。

「秀夢木楽館」

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「秀夢木楽館」は、5階建ての建物で、各階は木がふんだんに使われている個性的な宿泊施設です。旧横山一夢博物館をリノベーションした施設で、1日1組限定の宿です。最大10名まで宿泊が可能で、オープンキッチン・展示室・囲炉裏・茶室・イベントホール・暖炉・セミナールームまでそろっており、通常のホテルや旅館では経験できない多様な楽しみ方ができるゲストハウスになっています。

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世界遺産「五箇山合掌造り集落」までは車で30分、金沢までは車で40分程度で行ける便利な場所でもあります。

一階のキッチンにある一枚板のテーブルは圧巻で、お部屋に入った瞬間に木のぬくもりに魅了されます。自分の家にいるような安心感と、非日常のセンスの良さが混在し、とても幸せな気分で過ごせるゲストハウスです。

井波町の伝統工芸である「彫刻」があちらこちらで見られ、横山一夢さんの作品が楽しめる、味わい深い空間もあります。古いものを生かしながら新しい感覚を取り入れた、まさに「夢のゲストハウス」です。

横山一夢さんの彫刻作品「らんま」

ベッドルームの一部

大量消費の時代にあって、古いものを残しながら新しいセンスを取り入れていくという地元の職人の熱意とこだわりが伝わってくる建物で、新築を考えている方にも「こういう家がいいなぁ!」と、あちらこちらでアイディアが参考になることでしょう。

Airbnbでの口コミ評判も高く、一度は泊まってみたくなる、ここにしかない魅力が詰まったゲストハウスです。

「TATEGU-YA

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築50年の、元建具屋をリノベーションしたゲストハウスで、ホームページなどで紹介されている藍染の暖簾が印象的な建物です。

彫刻家・田中孝明さんの作品も展示してあり、2階建てで「木楽館」よりは小ぢんまりした感じですが、ゆったりした駐車場もあり、最大5名まで宿泊することができます。

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解体された古民家から移築した大きな梁を使用し、古材の良さを生かしながら新しいセンスを取り入れている点で「木楽館」と共通している雰囲気を感じるゲストハウスです。IMG_4409

スローライフのすすめ

南砺市には市役所に「南砺で暮らしてみません課」という課があって、移住者や移住体験者を広く求め、そのための支援を行っています。

農業や伝統工芸が盛んで、文字通り「田舎のスローライフ」が期待できる町です。

今、都会のストレスの多いライフスタイルの中で、精神的に病んでしまう方も少なくなく、都会で擦り減ってしまうくらいなら田舎へ移住して、本来の人間らしさを取り戻す必要があるのではないかと考えています。

「体は健康だけれども精神的につらい」というような場合は、体を使わずに頭ばかり使いストレス過多であり、土を触る「農業」を中心とした生活や、ごみごみしていない環境によって改善される可能性があると思います。

すでにフリーランスとして自活できている人であれば、即、移住が可能ですし、フリーランスとして自活することを目指しながら生活環境を変えたい人にも南砺市はおすすめです。

南砺市役所の職員さんが「やはり農業の若い働き手が不足している」と話していました。

また、今回の取材を通して知り得たことですが、農業だけでなく、少なくとも「BED AND CRAFT」を手掛ける「ヤマヒデホーム」さんには「会社として、仕事はある(求人の余地がある)」とおっしゃっておられました。(取材当時の情報。訪問時、ゲストハウスの清掃などに若い世代の方が働いていらっしゃいました。)

空家をすべて取り壊してしまうことをせず、「古き良きものを生かし、残していくことは私たちの使命」と語る「ヤマヒデホーム」さんには若い感性と働き手がおり、確かに「ここにしかないもの」を感じました。特にモダンなデザインやインテリア、建築を学びたい方には非常に魅力的な職場ではないかと思います。

もともとフリーランスには「仕事がない」ということがまずないですが、「移住しても仕事が心配」という方にとって、「南砺市には仕事がある」という点でも安心できるのではないかと思います。

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住み慣れたところを離れて「移住する」というのは、やはり勇気と決断が必要なことです。そのために3つの「体験ハウス」は30日間まで使用することができ、南砺市を体験できるようになっています。

少しでも魅力を感じ取ることができたなら、まずは南砺市を体験してみませんか?市の職員さんも親切で丁寧な対応をしてくださいます。
あなたも夢のスローライフを実現するために「南砺市で暮らしてみませんか?」

この自治体へのさすらいワークのエントリーはこちらから受け付けています。

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