南房総市の魅力といえば美しい自然ですが、それだけではないのをご存じですか?美しい自然とともに南房総市にはたくさんの史跡や伝統、伝説があるのです。今回、私がご紹介するのは白浜地区と丸山地区の伝説、伝統、史跡。

新たな魅力を知れば、南房総市で過ごす時間がより一層豊かなものになることでしょう。

インスタ映えする観光スポットに源頼朝伝説が!

白浜町の野島埼灯台はインスタ映えする人気のスポットです。白く美しい灯台、岩場には青い海を一望できるベンチ、灯台の周りには芝生が広がっており、散歩を楽しめるのも人気の秘密。芝生を歩いていると鉄格子に囲われた「源頼朝の隠れ岩屋」が見えてきます。

鎌倉幕府を開く前の源頼朝が野島へ立ち寄り、武運を祈っていたところに雨が降りだし、この岩屋で雨宿りをしたとあります。

今は海神の大蛸が祀(まつ)られていて、大蛸の前には地元で獲れたアワビの貝殻がお供えしてあります。この貝殻の中にお賽銭を投げ入れ、みごと入れば開運だというので、私もチャレンジ! ワンバウンドしてアワビの殻に入りました!私のところへ、どんな貝運(開運)がやってくるのでしょう? 楽しみです。

伝統を受け継ぎながら、みんなで楽しむ「まち(祭り)」

南房総では夏から秋にかけて、毎週のようにどこかで行われる祭り。地元の人は、祭りをとても楽しみにしています。

9月に館山市で行われる「安房国司祭」(通称:やわたんまち)に、南房総市からは白浜地区と丸山地区から神輿が参加します。丸山地区の莫越山神社(なこしやまじんじゃ)の伝統はお神酒作り。酒作りは酒税法で禁止されていますが、全国で4つの神社のみが許されています。そのうちの1社が莫越山神社。とても珍しい神事です。お神酒作りは1300年以上の歴史があり、約1か月半をかけて宮司と氏子総代で仕込み、税務署などの立会いのもと瓶詰めをし、祭り当日にふるまわれます。

莫越山神社だけでなく、どこの地区の祭りも代々受け継がれてきた、しきたりや伝統があります。祭りに参加する人、観に行く人も、ただ祭りの賑やかさを楽しむのではなく、伝統を知ればまた違う祭りの楽しみ方ができるのではないでしょうか?

重要文化財と自然を満喫できる「石堂寺(いしどうじ)」

丸山地区の石堂寺は、国指定文化財や他にもたくさんの文化財があり、野鳥や四季折々の自然も感じられるお寺です。

たくさんの文化財の中で、私のオススメは「旧尾形家住宅」。江戸時代中期に建てられた、住居と作業する土間が別棟になっている「分棟型」の民家で、昭和47年に丸山地区の珠師ヶ谷(しゅしがやつ)村から、石堂寺へ移築されました。

現在は令和元年の台風被害により、補修作業をしています。めったに見る機会がない屋根の茅葺替えが見られるかもしれません。

そして、自然がすごい!山頂展望台まで野鳥観察をしながらのんびりと行こうと思っていましたが、予想を超えた険しい山道に、運動不足の私には必死なハイキングになりました。

まとめ

南房総市の魅力に興味をもっていただけましたか?南房総市は、平成18年に7町村が合併してできた市です。今回は旧白浜町と旧丸山町を紹介しましたが、他の旧5町村にも美しい自然、伝説、伝統、史跡があります。

まずは観光で、南房総市の美しい自然と新たな魅力を、あなたの目で確かめてください。南房総市の魅力の虜になり、そして南房総市で暮らしてみたいと思うきっかけになれば幸いです。

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石堂寺
http://ishidouji.or.jp/

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