私は2021年に息子が産まれ、東京から実家のある市原市にUターン移住をしてきました。息子も生後10か月を迎え少しずつお出かけができるようになり、気分転換を兼ねて市原市の魅力を探す意欲が沸いてきた今日この頃です。
そんななか「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」なるイベントがあることを知り、さっそく親子3人で行ってみました。その様子をレポートします!
「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+」とは?
里山や閉校した学校の校舎、市原市を拠点とするローカル線・小湊鐡道(こみなとてつどう)の駅舎などを舞台に、世界各国のアーティストによる現代アート作品を展開する芸術祭。過去には2014年と2017年に開催され、今回はその3回目です。参加アーティストは約70組、作品数は約90点にのぼるそう。
小湊鐡道と、会場内を周遊する無料バスを組み合わせて展示会場を回ることもできますが、私たちは赤ちゃん連れのため車で行きました。
展示会場は市内に点在していて1日で全てを回るのは難しいですが、パスポートを購入すると開催期間中はいつでも参加できます。「今日はこのエリア」「明日はあのエリア」と日にちを分けて、周辺のお店を回ったり紅葉ドライブを楽しんだりしながら約5週間の開催期間中にじっくり巡るのもいいですね。
廃校になった「旧平三小学校」で紅葉と現代アートを堪能
平成28年に廃校になった平三(へいさん)小学校。その三階建て校舎の各教室に、現代アート作品がひと部屋にひとつ展示されています。
参加アーティストは国内から海外まで幅広く、教室ごとに全く違う雰囲気を醸しているのでちょっと文化祭に来たような気分。夫と小学校の思い出話をしながら「次はどんな部屋かな?」とワクワクして校内を回りました。窓の外には里山の紅葉が広がり、アート作品とのコラボも素敵です。
エレベーターは無いため息子は抱っこ紐で抱えて行きましたが、ゆっくり回っても1時間くらいなので、抱っこでも疲れすぎずに楽しめました。
左上:各参加者が本や歌詞の気に入ったフレーズを机の上の紙に書いて机に入れる「フレーズ教頭」という企画
右上:マリア・ネポムセノ《知るは海》
左下・右下:栗真由美《ヒルズクラウド》
牛久商店街でレトロな昭和にタイムスリップ
別の日には小湊線の上総牛久(かずさうしく)駅周辺の展示を見て回りました。かつて宿場町として栄えた牛久商店街らしい、昭和レトロな雰囲気の展示が多い印象でした。
安藤洋品店の2階と3階を使った展示《Clothing Fill in the Sky》は、何十年も牛久で衣料品店を営んでいる安藤夫妻の言葉が部屋のいたる所にちりばめられ、最盛期の牛久を想像させるノスタルジックな作品でした。
牛久商店街は車の往来が多くて歩道も狭く、ベビーカーが入れない展示会場も多いため、車に荷物を置いて抱っこ紐ひとつで身軽にして会場を回るのがおすすめです。近くの上総牛久駅には「里山トイレ」というオシャレなトイレがあり、これも一見の価値あり。
左上:中﨑透《Clothing Fill in the Sky》
右上:上総牛久駅
左下:車窓からの里山風景
右下:上総牛久駅の「里山トイレ」
まとめ
今回は市原の南のエリアに初めて出かけてみました。地域の方々は気さくな人ばかりで、立ち寄った食堂やカフェなど行った先々で息子に声をかけてくれて、赤ちゃん連れでもリラックスして過ごすことができました。日々の育児からちょっと離れて、非日常を味わえた小旅行になりました。千葉県で一番広い市原市、まだまだ奥が深そうです。
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