令和4年度9月から12月にかけて各拠点で開催された「第55回 市原市文化祭」。その中のイベントの1つである「第1回 音の輪きずな祭」は、他にはない初の試みのストーリー演舞を披露する場です。会場となったのは1500人収容可能な市原市民会館の大ホール。世代や文化を超えて、様々なジャンルの団体がひとつの音楽をつくりあげる感動的なイベントを今回レポートいたします!

みんなが主役になれる場を提供。テーマは「融合 fusion」

音の輪きずな祭は、年齢や環境が違っても、障がいがあってもなくてもみんな同じ空の下で思い思いに得意な演技を披露するイベントです。

『つながりを大切に、それぞれのジャンルに敬意を払い、1つの目標に向かってそれぞれの技術を融合させる。そんな融合する文化を作りたいのです。』と語る音の輪きずな祭実行委員会の柳橋さん。

「みんなが主役になれる♪」をテーマにした前例のない音楽祭を作り上げてくれた今回の出演団体の皆さんはこちらです。
・ゆいまーる龍覇[創作エイサー・舞踊]
・和太鼓江粋蓮(こうすいれん)
・即興円舞KOS伝承ダンス協会(こころ舞踊団 他)
〈Guest〉和太鼓奏者 入江一之介さん
【特別協力】
・Re-vup(楽しい演奏)
・REY-BORN(演舞)
・NPO法人BUMPUP(子どもの味方)
カラフルで華麗な衣装からベリーダンス、沖縄民謡、和装と、様々な衣装を身につけた出演者の方々が、次から次へと舞台袖から出てきてひとつの音楽を一緒に奏でる姿に、新しい音楽のカタチが始まる瞬間を目にした思いになりました。

昭和の歌謡曲からヒット曲まで!子どもも大人もノリノリ!!

曲を知らない小さな子も一緒に楽しめるように、ダンス部隊の出演者さん達が客席まで来て振付を教えてくれます。4歳と6歳の私の娘たちも、80年代ヒット曲の振付をばっちり覚えて帰ってきましたよ。

中でもクライマックスに披露された『ストーリー演舞』は、1冊の絵本のストーリーを音と歌とダンスで表現し、みんなで空に虹をかけるという壮大な演出でした。エイサー、和太鼓、ダンス、バンドが一体となって織りなす音楽はまさしく「融合」そのもの!

一見、それぞれ異なるジャンルの音楽のように思いますが、実際この全ての音で奏でる音楽はとにかくカッコイイ!!そこに華やかなダンスが加わると、目と耳で楽しめる唯一無二の音楽祭でした。

ラストはステージと客席の垣根も超えて!『心と心の融合』

会場の雰囲気も盛り上がり「最後は子どもも大人も盛り上がる曲で歌って踊ろう!」という時間に。曲がかかった瞬間、娘たちの目の色が一変。「踊れる子、一緒に踊りましょう!」のアナウンスを受けて、会場にいた子ども達が客席を離れてステージ前まで駆けていきました。マスクをしていても、マスクの下は笑顔でいっぱい!楽しそうに踊る子ども達を見ていて、会場全体が一体化しているように感じました。

『横のつながりが薄れつつある今の時代だからこそ、子供達には、人とのつながりを大切にしていく心を染み込ませたいのです。』との思いを綴ってくださった柳橋さん。同じ思いでステージで披露してくださった出演者の皆さんの熱意と技術が、見る人を魅了する、笑いあり!感動あり!の「音の輪きずな祭」でした。

まとめ

開催されたのは冬本番間近の11月下旬。帰るころには気温がだいぶ下がっていましたが、身も心もホカホカでした。やはり音楽の力はすごいと実感し、余韻に浸りながら家路についたことを覚えています。

毎年開催されているので、ぜひみなさんもここでしか味わえない音楽のカタチを目と耳で体感してみてはいかがでしょうか?参考までに令和4年度の様子を載せておきますね。
令和4年度 第55回 市原市文化祭ホームページ

※掲載情報は執筆当時の情報であり、現在は変更になっている恐れがございます。予めご了承ください。