市原には桜を楽しめるスポットがあちこちにありますが、私のオススメは、北五井緑道の桜です。特に、田園地帯の真ん中を通る水路沿いには、たくさんの桜が植えられており、毎年春にはお花見客で賑わいます。もちろん、春以外にも楽しめる緑道です。北五井緑道のよいところ、ご紹介いたします!

北五井緑道の桜、岩野見付近の水路沿いがオススメ!

北五井緑道とは、五井の市街地から岩野見の田園地帯を通り、国分寺台の市街地まで続く道のことです。五井市街地からブロック番号がついており、特に岩野見付近10と11ブロックの水路沿いにはたくさんの桜の木が植えられています。

満開の時期にはソメイヨシノが作る桜並木で、田園地帯にピンク色の道ができます。緑道の中から見ても、とても美しい景色です。ソメイヨシノの他に八重桜も咲いていて、毎年たくさんのお花見客で賑わっています。満開の時はもちろん、散り際もとても綺麗です。風で舞う花びら、そして落ちた花びらは地面にピンク色のじゅうたんを作ります。満開の時も散っている時も、とても風情のある緑道、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

桜の季節以外はのんびり出来る場所。市街地には公園もあります!

北五井緑道は、桜の季節以外はとても静かで、穏やかな時間が流れている場所です。犬の散歩やウォーキングの人たちが利用しています。車が通らないので小さなお子さんと歩くのも安心で、いっぱい走らせてあげることができます。

緑道内には公園もあり、五井の市街地(6ブロック)には、複合遊具やブランコ、砂場やスプリング遊具があります。国分寺台の市街地(13~18ブロック)には、健康遊具が充実しています。滑り台などもありますが、広場が多いので子供達が自由に遊んでいます。

もちろん、公園内にも桜の木があるので、春はお花見しながら子供を遊ばせることもできます。緑道の全長は3.6km 。長い道のどこかに、自分のお気に入りの場所を探したりするのもよいですね。

過去に再現していた、貴重な文化財。木組みの板羽目堰について

撮影者 恵那爺さん

実はここの緑道、過去には舟に乗って水路から桜を眺めることができたのです。桜の時期だけ、水路に木組みの板羽目堰(いたばめぜき)を作り、水を堰き止め、舟を浮かべていました。

その板羽目堰は、養老川西広(さいひろ)板羽目堰を再現したもので、端にある支え木を外すと一瞬にして倒壊可能。ワイヤーで連結されている角材や板は、倒壊後に回収、再利用出来るという、とても貴重な施設でした。かつては倒壊させるところを再現する迫力のある解体ショーが行われ、たくさんの人たちが見学に訪れていました。再現元の養老川西広板羽目堰は、農林水産大臣賞を受賞したこともある市原市有形民俗文化財です。

残念ながら今は職人の高齢化により、組み立てや解体を再現することは難しくなってしまいましたが、貴重な文化財なので、受け継いでいってほしい技術だと思いました。そして、いつかまた花見の舟も再開されたらいいですね。

千葉県立現代産業科学館HP 養老川西広板羽目堰
https://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/saihiro/index.html

まとめ

毎年桜を見に行っている北五井緑道。開花が近づいてくると、近くを通るたびにつぼみの膨らみ具合をチェックしてしまいます。そして、もう少しで咲くかなとワクワクするのです。開花前から満開時そして散り際まで桜を満喫できる私のお気に入りで、オススメの場所です。

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