赤磐市ってどんなまち?

岡山県は赤磐市にやってきました。

赤磐市は岡山市のお隣の市で、空港から車で40分ほど。道が広くてまっすぐ、自然に囲まれた爽やかなところが多いので、車好きな人にはもってこいの場所かも、というのがはじめの印象です。

今回岡山県に来たのは、ここでプチ移住体験をしながら、このまちの暮らしをのぞくため。

宿泊するのは、用意していただいた、赤磐市桜が丘にある市のお試し住宅です。このお家がとっても広くて……東京でこんな広いおうちに住んだらいくらするんだろう?って考えちゃうくらい(笑)

このリビングと同じくらいのお部屋があと3つ!

キッチンには冷蔵庫や電子レンジはもちろん、炊飯器までありました!洗濯機もテレビもお布団も、それから自転車もあって、ほんとにこのまちで暮らしているような体験ができちゃうのがこの「お試し住宅」です。

このあたりは全体的に空間に余裕があるからかまち全体が明るくて、高級住宅地のように清潔でありながら、親しみやすい優しい雰囲気もあります。

もちろん高いビルとかもないから、なにかに圧迫されることもなく、どこにいてもお日さまが見えるし……

いまって「ていねいな暮らし」とか「スローライフ」とかが流行ってるけど、まさにそういうイメージかも。

そしてやっぱり、ただ広いだけじゃなくて、全体的にきれいなんです。たぶんそういう(ていねいな)気持ちで暮らしてる人が多いまちなんじゃないかと思います。

インターネットさえあれば仕事もどこでもできちゃうし、こういうまちでさらっと仕事しながらお休みの日は趣味でパンを売ったり……なんていうのも良さそうじゃないですか?

手作りの小物とかアクセサリーならネットで売ってもいいし……。そんなふうな生活って素敵かも。

そんなわけで、ここからは赤磐市でいまとても素敵な暮らし・素敵な仕事をされている方の例をいくつか紹介していきたいと思います。

優しい想いの詰まったレース素材のお店

まずはじめは、レース素材のハンドメイドのお店「音の絵(おとのえ)」さん。

時間の流れをゆっくりに感じるような、おだやかな雰囲気の外観

中に入ってもその印象は変わらず、どこか懐かしいような、落ち着く感じ。

今治タオルとコラボした美しいタオルや、

同じレースの柄のクッション。

赤ちゃん用の靴まで、レース素材の布で作った様々な商品が扱われています。

こうしたレースの柄は、作業があまりに細かく、人が作ると本当に気が遠くなるくらい時間がかかってしまいます。でもここ赤磐市には、このレースを作ることができる、1000本の針がついた特別な機械があるんです。

その機械によって作られたレースを販売されているのがここ音の絵さん。レースを使ってこんなものが作れるよ、というのを実際にたくさんの商品を作って紹介しています。

なんと、お守りにもレースが!こんなにかわいいお守りがあるとは……!

お店にある商品は、このアトリエのなかで店主の間野さんともう一人いるスタッフの方とのお二人で作られています。

間野さんはこのお店を作るまで30年間、このレースを使った商品を扱う会社で働いていたのですが、そこで直面した事実は……アパレル業界でレースが売れるのは春夏だけということ。

春夏に向けて商品を作る秋冬はいいのですが、反対に、レースの売れない秋冬の準備期間である春夏はレース工場には仕事がないのです。これでは工場の経営は成り立ちません。

日本に今や数少ないレースの工場とその従業員の雇用の存続をなんとか維持したいと考えた間野さんが、シーズンのオンオフに左右されず、レースの商品をいつでも売れるお店を作ってレース工場の雇用に少しでも貢献しようとつくったのが、このお店なんです。

お店や商品そのものもとてもすてきでしたが、間野さんのあたたかいお人柄と商品作りへの思いに心温まりました。

大好きなドライフラワーに囲まれた暮らし

さて、続いて紹介したいのは、「Oval home planet」さんというドライフラワーのお店。


お家兼お店のようですが、お庭はもう言ってみればおしゃれのかたまり!!

奥さまとご主人、お子さんも一緒に、家族仲良くお庭づくりを楽しんでいる姿が目に浮かぶようです。


店内にある商品は全てお店の奥さまのオリジナル。

ドライフラワーってやっぱりドライっていうくらいだからちょっと枯れたお花のイメージがあると思うのですが、こちらのお花は色鮮やかなものがとても多いのです。

聞けば、奥さまがドライフラワーがだいすきで、枯れかけたお花をドライフラワーにするのではなくて、最初からドライフラワーにするためにお花を買い付けてそれで商品をつくっているんだそう。

なるほどそれで、どれもこんなに色鮮やかでキレイなんですね……!
どうにも気に入ってしまって、置く場所もないのにいつい爆買い(!)してしまいました。

それにしても、こんな風に自分の好きなお花にかこまれて、それを仕事にできるって、最高の暮らしだと思いませんか……?

客足の絶えないまちのケーキ屋さん


さて、そして最後に紹介したいのが、地元赤磐の人々に愛されるケーキ屋さん、「きぬ菓子工房」さん。

おいしそうなケーキがショーケースにずらり。

そのほか旬のフルーツを使ったチョコレートや焼き菓子など、大人も子供もだいすきなあまいものがたくさん並んでいます。

一番人気の商品はシュークリームだそうで、夕方伺うと、この日もほぼ売り切れ!あとは予約の方の分がとってあるだけとのこと。次に行ったらぜひ私もいただきたいです。

「きぬ菓子工房」の店主は以前他県で働いていたそうですが、赤磐で暮らすご両親の側で仕事をしようと、このまちにきて、お店をはじめたといいます。

オープンしたのは4年前の2013年だそうですが、すでにお客さんが絶えない人気のお店です。作った人の顔が見える、いつでもおいしいケーキが買えるお店がそこにあるって、嬉しいですよね。

幸せな暮らし、ってこういう暮らしかもしれない

赤磐市のことはこれまで知らなかったのですが、今回少しの時間を過ごしただけで、ここで暮らしたらどんな生活が待っているのか、想像するだけでわくわくするようなまちでした。

おだやかで、落ち着いていて、きれいで優しいまち、赤磐市。まさにイメージ通りの暮らしに理想的なまちが本当にあるのだと、この目で見て知ることができてよかったです。

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