日本の最北端から南へ車で1時間ほどのところに天塩町はあります。一年中風が吹いている天塩町は、夏は心地よく、冬は地吹雪から前が見えなくなる程きびしい気候の地域です。

そんな天塩町に来てまず思うことは『何もない…』でしょう。しかし、だからこその風景がここにはあります。そんな心洗われるような「何もないけれど何度でも見たくなる風景」を3つご紹介します。

ここを走らないと始まらない! 道道106号線

道道106号線は、小樽市から稚内市まで続く『オロロンライン』の最北区間で、天塩町から稚内市までの約68kmの道路です。

車で約1時間の道のりで、特にご紹介したいおすすめスポットが『オトンルイ風力発電所』です。全長約31kmにわたり一直線にならぶ28基の風車は北海道でも珍しく、晴れた日に見える利尻富士とのながめはまさに圧巻です。

ただ、このすばらしい光景は天塩から稚内へ北上するときにしか見ることが出来ません。かならず天塩町から出発してください。人に自慢したくなるほど美しいスポットなので、ぜひ一度ドライブしてみてはいかがでしょうか?

北海道第2位の長さを誇る!雄大な天塩川

皆さん、こちらは海ではありません。海のように見えますが、実はこれは北海道で2番目に長い天塩川です。旭川市に近い天塩岳から流れる天塩川は、全長約256kmもあり、その河口にある町が天塩町です。

河口付近では名産品のシジミをはじめ、サケの養殖業が盛んで、上流では幻の魚『イトウ』が釣れることから釣り好きにはたまらない場所となっています。

そして、私が天塩川をみるときに一番好きな場所が『天塩河口大橋』です。観光ガイドに載ることはないですが、まるで海と見まちがう壮大な天塩川を感じることができます。

また、この橋はさきほど紹介した道道106号線にあるので、ドライブの際はぜひ天塩河口大橋をチェックしてみてください。

“美肌の湯”でリフレッシュ!てしお温泉『夕映』

てしお温泉『夕映(ゆうばえ)』は天然温泉に入浴できる宿泊施設です。こちらの温泉は、炭酸水素イオンを多く含む植物性温泉で、肌がすべすべになることから“美肌の湯”といわれています。旅行者のみならず、回数券を片手に何度もおとずれる町民も少なくありません。

そんな多くの人から愛されている夕映でおすすめ入浴タイムは夕方。なんといっても日本海に沈む夕陽と利尻富士をながめながら入る温泉は格別で、多くの人がリピーターになるのも納得できます。

のんびりと褐色の温泉に浸かりほっとひと息…旅の疲れを癒してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?
今回ご紹介したスポットは、都会にはない広大な北海道らしさを感じられること間違いなしです。北海道へ訪れる際は、ぜひ天塩町へ遊びに来てください。