旭川から日本のてっぺん稚内へ続く国道40号線沿いに「べこちちFACTORY」があります。徹底的に手作りにこだわったチーズとソフトクリームは、帰省で帰った時にはここに来ないとね〜!と、評判の美味しさです。
「わが牧場の美味しい牛乳をそのまま製品にし、販売したい」という夢を実現
緑と赤のシンボルカラーが似合う「渡辺牧場」の前に、チーズ工房「べこちち」があります。
工房責任者の詩穂さんは20歳の頃から、自家製牛乳を使って製造販売をしたいという夢がありました。道央の牧場アイスクリーム店で2年ほど働き、渡辺牧場に戻ってからは、道内のチーズ工房をめぐり研究を重ねました。
その中の気に入ったチーズ工房で1年半ほど経験を積み、2011年秋にオープンしました。
塩分控えめにこだわったチーズと、無添加のソフトクリーム
チーズはどうして栄養豊富なのかというと、製造に必要な牛乳の量はチーズの10倍もあるからです。牛乳の栄養がぎゅっと凝縮されているということですね。また、取り扱っているナチュラルチーズは乳酸菌が生きたまま発酵・熟成しているので、生きているチーズといえます。
「からだに良いのは分かっているけど、塩っぱくて」と、チーズを敬遠される方にも食べることが出来る、塩っ辛くなくて栄養満点のチーズを購入できます。また、高齢者や小さいお子様も、安心して美味しく食べられますよ。
ここでチーズと並んで人気なのが、ソフトクリーム。
くどくなく、あきのこない牛乳本来の味が味わえます。その秘密は、添加物を一切使用していないからです。ソフトクリームを食べなかったおじいさんが、「これなら食べることが出来る」と喜んんでいたお話を聞いたことがあります。
地元への愛がカタチになって
熟成タイプのネーミングは、「てしお」「たつねうし」「ほろもえ」とすべて地元地域の地名です。
また店内には、地元の人の手作りポストカードやサンキャッチャーなども展示し、夏には野菜農家のかぼちゃやニンニクなども販売しています。
これには地域にひらかれた販売スペースを提供したいとの思いがこもっています。ちなみに、「べこちち」のロゴ・マークやキャラクターなどは、近所だからと筆者に頼んでくれました。
「若い人が前向きに、生き生き働いてるのを見るのは好きだ!」とお客さんに評される、詩穂さんの頑張りは見ていて気持ちがいいです。製造から販売まで一人でしているので、店の営業日は5〜10月は金・土・日。11〜4月は、土・日になっています。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。