2019年から始まった、ランサーズとダイワハウスとのコラボレーションによる「お試しデュアルワーク」。ダイワハウスの森林住宅地に短期滞在し、自分の仕事をしながら地域の仕事も体験できるチャンス!ということで、2019年3月と10月に行われたイベントは大きな注目を集め、多くの応募が集まりました。現在、第2回目の募集で選ばれた方々が、全国4地域で「お試しデュアルワーク」を順次体験中です。

このコラボレーションはどうして生まれたのでしょうか?LOHAI編集部が大和ハウス工業株式会社森林住宅事業推進室・営業推進グループ長の平岩伸一さんにお話を伺いました。

若い世代に森林住宅地を活用してほしい

――「お試しデュアルワーク」イベントは各回とも盛況でしたね!そもそも、なぜランサーズと連携しようと思われたのでしょうか?

国による「働き方改革」や地方回帰の流れの中で、当社の展開する森林住宅地に若い世代を呼び込みたいと考えていました。多拠点居住やデュアルワークなど、新しい働き方・生き方を志向する方々に活用いただきたいと思ったのです。そこで、フリーランス向けビジネスを展開する大手であり、新しい働き方への知見が深いランサーズとの連携を決めました。

盛況だったイベント「お試しDUAL+Workのススメ」の様子

大盛況だったイベント「お試しDUAL+Workのススメ」

――新しいライフスタイルを体現する存在として、フリーランスに注目されたのですね。

そうですね。会社勤めでもだんだんそうした流れにはなっていくと思うのですが、すでに新しい働き方・生き方を実践しているのがフリーランスだなと。そうした、好きなときに好きな場所で暮らし、仕事をするというライフスタイルを志向する方々に、もしかしたら私たちの事業がマッチングするかもしれないと思ったのです。

「来てもらって何をするか?」ランサーズの提案が生きる

――ランサーズと連携して、実感しているメリットはありますか?

今回の「お試しデュアルワーク」のように、私たちには思いつかない発想でアイデアを出してくれることですね。当社がこれからターゲットにしたいと思っている、若い世代により近い立場で考えてくれる。また、地域に根ざした活動実績もあることから、地域自治体との強い信頼関係をお持ちの点も心強いですね。

――「思いつかない発想」とは、例えばどんなことですか?

フリーランスの方々に、当社の森林住宅地に滞在してもらうという案は当社から出したのですが、滞在中に何をしてもらうかということを考えるうえで、ランサーズの提案に大きく助けられました。自分の仕事だけではなく地域の仕事をする機会をつくるとか、体験者の方に滞在レポートを書いていただき、当社サイトやこちらのLOHAIにアップするなどは、ランサーズからご提案いただいたことでしたね。

――ただ滞在するだけでは、自分の仕事をする以外は観光や休暇と変わらなくなってしまいますものね。

そうなんです。ランサーズはフリーランスの目線に立って、彼らが地域に行ったら何をしたいか、どう関わりたいかを考え、提案してくれました。連携を通じて、フリーランスの方々が何を考え、何をしたいかを知ることができたのは、本当によかったと思います。

 

ランサーズ・ダイワハウス・自治体の力を合わせてまちづくりを

――参加地域や応募者も増え、軌道に乗ってきた「お試しデュアルワーク」ですが、この取り組みを通してどんな未来を描いていますか?

当社は、家や別荘などを1軒1軒売るだけではなく、その先のまちづくり、地域づくりを志向しています。ランサーズも方法は違いますが、地域を良くするという、同じ方向を見ていますよね。まずは、当社が森林住宅地を展開する各地域に、移住・定住というだけでなく、多拠点居住やデュアルワークといった新しいライフスタイルを志向する方々にどんどん来ていただきたい。

そこで関わりをつくって何度も訪れていただいたり、気に入ったら住んでいただいたりと、交流を増やし、深めていけたらと思っています。そうして関係人口を増やしていくことで、地域全体を元気にしていきたいと考えています。

――まずは関係人口を増やしていきたい、ということですね。

そうですね。それによって地域を活性化し、元気にできたらいいなと思います。ただ若い世代にどんどん来てもらう、というだけでなく、元からの住民の方や年配の方々との交流が生まれることで、新しい何かが生まれるのではないかと期待しています。そういう”まち”をどんどんつくってきたい。それが私たちの想いです。