春の名物といえば菜の花畑。ここ市原市にも菜の花で有名なエリアがあり、さまざまなメディアで小湊鉄道と菜の花のイメージが紹介されることがあるので、市原市外の方でもご存知の方は多いと思います。

その菜の花を、なんと樹齢150年の山桜と共に愛でることができる場所があるのです。姉崎地区の迎田(むかえだ)という地域です。ちょっぴり奥まった場所に、その景勝地はあります。知る人ぞ知る絶景をご紹介します!

満開の桜に出会えたら…あなたはラッキー!

この写真は、私が2021年春に撮影したものです。正直、天気もあいにく、桜は7分咲きほどですが…いかがですか?ここで想像してみてください!青い空に、黄色い菜の花、ピンクの満開の桜。そんなパーフェクトな景色に出会えたら、あなたは幸運に恵まれています。それほどのパワーを感じることができる絶景です。

「大俵桜」(おおびょうざくら)と名付けられているこの山桜。樹齢150年の歴史を刻む幹、枝、樹の大きさは圧巻です!自分より何倍も生きている桜の樹。その圧倒的な存在感で、私たちを迎えてくれます。

私は徒歩15分程の所に住んでいるので、桜の時期にはほぼ毎日会いに行きます。しかし…春の天気は変わりやすいものです。突然の雨もあれば、春一番の強風もあります。急に気温が上がったりもします。数時間で開花状況が変わってしまいます。

毎春、一期一会の景色に出会えます。

そんな、移ろいやすい桜の開花状況ですが、やっと満開の姿に出会うことができました。こちらは2022年に撮影した写真です。

つぼみの全てが花開いているのがおわかりいただけるでしょうか?!大きく広がる枝が、桜のトンネルを作ってくれています。その下をくぐり、菜の花の黄色と桜のピンクに包まれて…なんとも暖かい気持ちになります。

満開の姿に出会うことがなかなか難しいことがわかっているだけに、この年は本当に感動しました。午前中は満開でも、足を運んだ昼過ぎにはもう散ってしまっている…なんてことはよくあることです。その儚さが、よけいに感情を揺さぶります。毎年春になると、ここに足を運びたくなる気持ちをご理解いただけるでしょうか?

もう一つのパワースポット!樹齢450年の椎の木。

さて、大俵桜から70メートルほど先に、もう一つご紹介したい景色があります。さらに歴史を経た推定樹齢450年!こちらは椎の木です。先にご紹介した大俵桜と共に、2019年1月に市指定の保護樹林に指定されています。

これは2020年5月に撮った写真です。この日、大俵桜の先に足をのばしてみたのは実は初めてでした。山道を抜けて看板の先にじっと佇む巨木……息をのんだ瞬間でした。「すごい……」これしか言えませんでした。

今から450年前、およそ戦国時代からここにずっと根を張って生きている樹。絶えず緑を与えてくれ、遥かな歴史を感じさせてくれる存在。相対しているだけで、みなぎる力がビシビシ伝わってきます。まさに市原市を代表するパワースポットではないでしょうか。

まとめ

市原市に住む私が、全国に誇れる景勝地をご紹介しました。自然豊かな市原市には、このように、ひっそりとしていても美しい景観があふれています。普段は当たり前に暮らしていても、気付けば、自然に癒されているのを感じます。ゆったりとした時間と暖かい気持ちを与えてくれる景色を、ぜひみなさんも味わってみてください。

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