市原市にある上総更級(かずささらしな)公園には、約1haの広々とした芝生広場や遊歩道に囲まれた約1.5haの修景池があります。とにかく空が広く、心も晴々とする公園です。近くには大型商業施設や市原中央図書館があり、買い物や読書のついでに訪れる人もたくさんいます。

しかし、ここは単なる公園施設ではありません。さまざまなイベントをする多目的ホールがあり、災害時には避難場所にもなる総合公園なのです。今回、上総更級公園の菱木園長にお話しをお伺いしたので、その内容とともに公園の魅力をお伝えします。

広い空のもと、ウォーキングやランニングで、健康づくりをしよう!

上総更級公園内は、原則として自転車の乗り入れが禁止のため、ウォーキングやランニングがとてもしやすくなっています。園内は1200m、1150m、750m、420mのコースが整備されており、マラソン大会などが開かれたこともあります。

また、芝生広場には、うんていや踏み台昇降、腹筋運動などの健康遊具が集まっているフィットネスゾーンがあり、気軽に体力作りができます。この芝生広場では、毎朝6時半から15分間、ラジオ体操クラブ愛好会がラジオ体操をしていますので、興味のある方は参加してみましょう。(雨天時は中止。)

一方、芝生広場の隣には、軽スポーツ広場やスケートコート「オリプリランド」があり、若者がバスケットやスケートボードを楽しんでいます。(オリプリランドは高校生以上有料です。)

四季折々の鳥や草花を楽しみながら、公園内を散策しよう!

上総更級公園内のケヤキ広場には、ケヤキがたくさん植わっていて、夏場の木陰を作ります。そのほか園内には、イタヤカエデ、ナンキンハゼ、クロガネモチ、クヌギ、シャリンバイなどの木があり、花や実、紅葉が目を楽しませてくれます。足もとで、四つ葉のクローバーを探してみるのも楽しいですよ。

修景池には、カルガモをはじめ、コサギ、アオサギ、カワウ、冬にはオオバン、ヒドリガモなどが見られます。以前は青い宝石といわれるカワセミも観察できましたが、最近その姿を見る機会が減ってきたように感じます。

また、園内には随所に花壇があり、四季折々の草花が植えられ、きれいに管理されています。それらを見て回りながら、園内を歩くのもいいですね。

椅子がトイレに早変わり。災害時には避難場所になります。

この公園がオープンしたのは、東日本大震災の2年後の2013年4月1日です。そのため、何かしらの災害時にはこの広い公園が防災の拠点になります。

備え付けの椅子がトイレになったり、ソーラーLED照明や防災あずまやも設置されています。また、緊急時には、軽スポーツ広場がヘリポートになります。修景池は、大雨のときの調整池となります。

まとめ

市原市にはたくさんの公園がありますが、上総更級公園は、防災やイベントも行う総合公園という位置づけにあります。利便性の良い駐車場や、子供用の遊具もあり、清掃も行き届いているのでとてもきれいです。

家族で遊ぶ憩いの場として、ウォーキングなどの健康作りの場として大いに利用してみましょう。市原市外にお住まいの方も、ぜひ一度上総更級公園を楽しんでもらえればうれしいです。

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