新型コロナの感染拡大に伴い、ここ数年の間で仕事のスタイルが変わった方は多いのではないでしょうか。テレワークが普及したことで、都会にこだわらずとも仕事ができる令和の時代、自然を感じられる田舎暮らしへの関心が高まっています。

そこで今回、田舎への移住を考えている方におすすめしたいのが、千葉県市原市の牛久です。地方移住をするにあたって気になるポイント2つとともに、牛久の魅力をご紹介いたします。

そもそも牛久ってどこにあるの?アクセスは?

牛久は市外の千葉県民にさえ「牛久って茨城の?」と言われがち。茨城の牛久は大仏様で有名ですが、残念ながら千葉県の牛久には大仏はありません。でも、ここにも茨城の牛久とは違った魅力がちゃんとあるんです。

では、千葉の牛久がどこにあるのかご紹介していきましょう。牛久は市原市を10個の地区に分けたうちのひとつ、南総地区にあります。総面積1192㎢。東京ドーム25個分の面積の中に約1800人の人々が暮らしています。(2022年12月現在)なぜそのような狭い範囲の地域をご紹介しようとしているのかというと、狭いながらも地域活性化する活動を積極的に行い、町が発展し続ける牛久を是非紹介したいと感じたからです。

まずは牛久へのアクセスについてご案内します。牛久は小湊鉄道線の上総牛久(かずさうしく)駅が最寄り駅となります。上総牛久駅は「沿線で最も利用者の多い駅(小湊鉄道線公式HPより)」で、無人駅が増えた小湊鉄道の駅の中でも、変わらずに有人駅として利用客を迎えてくれます。

東京駅からは電車で約1時間半。そう思うと遠く感じるかもしれませんが、乗り換えはとっても楽なんです。小湊鉄道の終点・五井駅からJR線へ乗り換え、蘇我や千葉からは座っているだけで東京へ到着します。通勤時間や帰宅時間になると、電車で乗り換えせずに五井ー東京間を移動できることも可能です。乗車時間は長くても、乗っているだけで着くのは快適ですよね。

小湊鉄道公式HP
市原市公式HP世帯数・人口

気になるポイントその1ー暮らしに必要なお店は揃っているの?

牛久のような地方移住をするとなったら、暮らしやすいかどうかが気になりますよね。いざ移住してみたのは良いものの、スーパーが遠かったり、近くに病院がないなんてことになったら生活するには不便でしょう。皆さんにとって、生活するために譲れない施設やお店はなんでしょうか?

どの世代にも共通しそうなものを挙げると
・スーパー
・コンビニエンスストア
・医療機関
・銀行や郵便局
がありますよね。

他にもライフスタイル・世代によっては
・ドラッグストア
・レストラン
・クリーニング店
・美容院
など、挙げたらキリがありませんが、生活をより豊かにするには大切なお店ばかりです。

今挙げた施設は全て牛久にあります。都会に住んでいると「えっ当たり前じゃない?」と思われるものばかりかもしれません。ですがそれこそ、都会にいるのと変わらない住みやすさがここにはあるということになります。

ちなみに付近には認定保育所や小学校から高校まであり、2022年秋には一般客でも気軽に利用できる業務スーパーが新たに出店しました。元々あったTマートも十分な品ぞろえが人気のスーパーですが、業務スーパーが加わったことで安くて大量に食材を買うこともできるようになり、食べ盛りのお子様がいる家庭でもお財布に優しく安心ですね。

同時期にドラッグストアのウェルシアがより大きな店舗に移転しリニューアル。もともとウェルシアだった店舗では100円ショップのセリアが開店しました。次々と新店舗やリニューアルが続いていて、牛久の街は常に進化し続けているんです。

気になるポイントその2ー休日に行けそうな場所はあるの?

牛久に住む地元住民に親しまれているイベントといえば、駅前で毎月第2日曜日に行われている「うしくにぎわいマーケット」や「うしくにぎわいNight」です。夏には商店街を山車が走る牛久八坂祭も歴史があるイベントで、この祭で披露される「牛久ばやし」は市の無形民俗文化財に指定されており、地元住民のみならず帰省者にも楽しまれています。(市原市指定文化財一覧より)

そのほかにも、牛久はここ数年芸術に力を入れており、観光客が増加してきました。2014年頃から小湊鉄道沿線を軸にしたアートイベント「いちはらアート×ミックス」を3年に1度開催しており、最近は市原市が手掛ける「アートのまちいちはら推進ビジョン」のモデル事業を行う場所として、牛久が選ばれています。

そのモデル事業は「牛久リ・デザインプロジェクト」と呼ばれ、商店街や空き地・空き店舗などを利用したり、駅前のUSHIKU REDESIGN CENTERで実際にアーティストのワークショップがあったりと、芸術に触れる機会がとても増えています。

移住すると地元の方との交流は大事にしたいですよね。イベントを通してそれらの機会が多くあるのも、牛久の魅力でしょう。

いちはらの文化財一覧
アートのまちいちはら推進ビジョンモデル事業「牛久・リデザインプロジェクト」

まとめ

ご紹介した通り、牛久は地域を活性化させ、地方創生へ繋がる前向きな活動を数多く行っている地域です。都内へは乗り換えが少なく行くことができ、生活に必要な施設が揃い、休日に行けるイベントもある。そんな牛久で穏やかな田舎暮らしもいいと思いませんか?

なお、市原市では移住者向けのHPもあるのでぜひご覧ください。いきなり移住はハードルが高いという方も、まずは観光からでよいので、是非牛久へ足を運んでみてくださいね。

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