自然災害が少なく温暖な気候であることから、移住希望地として人気の岡山県。なかでも県庁所在地である岡山市へのアクセスがよい赤磐市は、30代の子育て世帯から関心を寄せられています。

移住に関するさまざまな情報は、自治体のホームページを閲覧すれば手に入れられます。また、疑問があれば自治体に連絡し、質問すれば解消されるでしょう。

いっぽうで、子育て世帯にとって必要な移住先でのリアルな子育て事情は、なかなか知ることはできません。そこで赤磐市外から移住した先輩ママさんに、赤磐市での子育てや、充実した支援サービスなどについてお伺いしました。

不安や疑問を解消!移住先輩ママにインタビュー

今回インタビューを受けてくださったのは赤磐市外から移住して現在8年目。小学生と幼稚園に通う2人の子どもを持つ、33歳のママさんです。妊娠がきっかけとなり、一戸建ての購入を検討。自然環境の良い赤磐市に移住を決めたそうです。

■移住する前に不安に感じていたことはありますか?

引越し先の周辺に、子育て世代がいなかったのでかなり不安でした。そんなときに子どもの定期検診で保健師さんから、子育て支援センターや幼児クラブを教えてもらいました。そうして子育て支援センターや幼児クラブへ通ううちに、どんどん知り合いが増えていったのです。いまではたくさんのママ友がいて、楽しく過ごしています

■赤磐市の幼稚園に、実際にお子さまを通わせてみてどう感じていますか?

とにかく子どもも保護者もわきあいあいで、雰囲気がとっても良いんです。お弁当が火曜日のみで、残りの日は給食なので助かっています。小学校の給食とメニューは同じですが、量は幼稚園児に合わせて少なめになっています。食べる勉強もしっかりできるので親としてはありがたいですね。

それに、駐車場があるので車で送迎もできます。下の子がいると、徒歩や自転車での送迎は大変なので助かっています。母親が参加する幼稚園のイベントは、月に1、2回でそれほど多くは感じません。

気になるPTA役員の活動は、月イチの定例会と、忙しい時期に定例会以外に3~6回。そんなに多くはないので、あまり心配しないでも大丈夫ですよ。

■赤磐市の子育て環境についてどう思われていますか?

赤磐市の子育て環境にはとても満足しています。子育て支援サービスも充実していますし、自然が豊かなので四季をしっかりと感じられます。それに子どもが遊べる公園がたくさんあるので、意識しないでも健康な体を作れます。お隣の岡山市に住んでいる友達に、羨ましがられるほどなんですよ。

■町内会や子ども会の活動はありますか?

夏祭りやクリスマス会、花火大会と年に数回活動しています。地区役員になると月に1回は集まりがありますが、そんなに大変ではないですね。

■赤磐市は岡山市のベットタウンで交通は便利な印象がありますが、住んでみていかがですか?

岡山県の中心地である岡山市街にも車なら30分ほど行けます。ですから不便を感じたことはありません。食料や日用品などは近所のスーパーで済ましていますが、服や家電などは品揃えが豊富な岡山市に買いに行きます。

それに赤磐市内を循環するバスがあるので、病院や市役所、買い物にも行けます。どれだけ乗っても200円なので、経済的にも助かります。幼稚園の送迎以外で車を運転するのは、週2回。月のガソリン代は5,000円いかないくらいですね。

■赤磐市に改善してもらいたい点はありますか?

子どもが増えてきているので、小学校と学童保育の増設をしてもらいたいと思っています。もうひとつ赤磐市には私立の高校が一校しかないんです。市内にもっと高校があればいいなと感じています。

移住してから8年目、すっかり赤磐市に馴染んでいる様子の先輩移住ママ。充実した子育てライフを楽しんでいる様子が伝わってきます。子どもの将来も見据えていろいろを考えてらっしゃるのが印象的な、とってもステキなママさんでした。

ここがスゴイ!赤磐市子育て支援サービス

お子さまがいらっしゃるご家庭なら、移住先の自治体にどのような子育て支援サービスがあるのか知っておきたいですよね。そこで移住先輩ママが、これは助かる!と実感している支援サービスを教えてもらいました。

■中学生も自己負担なしで治療できる「子ども医療費助成制度」

子どもの病気やケガの治療費、また入院した場合の費用を市が負担してくれます。なんと、中学3年生までは医療費の自己負担がありません。子供の発熱やケガはいつも突然です。給料日前だとか関係ありませんよね。

そんなときも、お財布の中身を気にせず診察を受けられるのは本当に助かります。なお、高校生は自己負担が1割ですみます。

■親子で友だちづくりができる「子育て支援センター」

赤磐市には未就園児を対象とした、親子で交流できる子育て支援センターが5ヶ所あります。

・お誕生日会
・保健師さんによる育児相談
・絵本の読み聞かせ
・幼稚園との合同イベント

などなど、小さな子ども向けのイベントが多く、友達もいっぱいできるから移住ママにとっては心強い味方です。

■子どもを預けるところがない!?困ったときの「一時預かり」

各子育て支援センターにて、短時間ですが子どもを預かってもらえます。

・最大3時間まで
・1時間500円
・児童館を利用したことがある
・年度内に3回まで

と利用条件があります。

子どもを預けられる場所があるのは、心のゆとりにつながりますよね。美容院やお友達とのお茶、下の子とのんびり過ごしたいなどでも預かってもらえるとのこと。

頼れる実家が遠方の移住家庭には、まさに救世主のような支援サービスではないでしょうか。

詳しくは赤磐市のホームページでチェックしてみてくださいね。
http://www.city.akaiwa.lg.jp/

子連れでおでかけ!赤磐市のレジャースポットおすすめ3選

赤磐市は、子どもと一緒に楽しめる自然がたっぷりの場所がそこかしこにあるんです。そのなかから、移住先輩ママおすすめのスポットを三つご紹介します。

■山陽ふれあい公園

山陽ふれあい公園は、豊かな自然をめいっぱい活かした、大人も子どもも遊べるスポットです。カラフルな遊具で遊んだ後は、のんびりと敷地内の山を散策して木ノ実も拾ってのんびりするのもいいですよ。

さらに、年に一回開催される「こども祭り」では、なんと子どもが出店できるんです。実際に働いて、お金を稼げるなんて貴重な体験だと思いませんか?

・山陽自動車道 山陽ICより車で約10分
・山陽本線瀬戸駅からバスで20分

詳しくはコチラから
http://www.city.akaiwa.lg.jp/fureai-park/

■赤磐市立中央図書館

赤磐市役所のお向かいにある中央図書館は、子ども用のスペースが広く取られています。くわえて、絵本や育児雑誌のラインナップがとても豊富なんです。

一番のおすすめポイントは

・授乳室が2カ所
・ベビーカーの貸し出し(2台)
・子供用トイレ完備
・飲食可能な「くつろぎスペース」

が設置されていること。

これなら、小さな子どもを連れていても通いやすいですよね。しかも、1人につき20冊も借りられます。4人家族なら80冊!返却期限までに読めるか、ちょっぴり心配になるくらい借りられるんです。

・山陽自動車道 山陽ICより車で約5分

詳しくはコチラから
https://www.akaiwa-lib.jp/riyou-chuo.html

■岡山農業公園ドイツの森クローネンベルク

ドイツ風の田園風景に、四季折々の草花が鮮やかなテーマーパークです。施設内にある「ふれあい動物園」では、アルパカやヤギ、馬など身近で接することのない動物と触れ合えて、子どもも大喜びです。

ダイナミックな芝すべりや自転車広場もあって、1日楽しく過ごせます。おまけに冬季期間中は、赤磐市民なら入園が無料になる嬉しい特典もあるんですよ。

・山陽自動車 山陽ICから約30分

詳しくはコチラから
http://www.farmpark.co.jp/doitsunomori/

まとめ

のどかな赤磐市での子育てライフ、イメージしていただけましたでしょうか。子育て支援の充実を目指している赤磐市は、子どもを育てしやすい環境が整っているので安心して移住してきてくださいね。

とはいえ、ライフスタイルにはそれぞれ違いがあり、すべての不安や疑問が消えてしまうわけではありません。悩んだときは子育て支援センターなどを利用して、相談してみてください。きっと一緒に悩んで解決の糸口を探してくれるでしょう。

※掲載情報は執筆当時の情報であり、現在は変更になっている恐れがございます。予めご了承ください。