札幌から車で約4時間、道北の日本海側に位置する天塩町は酪農と漁業が盛んです。
特に「しじみの町」として有名で、夏のしじみ漁シーズンになると漁業組合の直売所をはじめ、町のあちこちでこの時期にしか味わえない生のしじみを購入できるようになります。
また、冷凍しじみであれば漁の時期を問わず年中販売されていますので、いつでも天塩自慢のしじみを味わえますよ!
でも、旅のおみやげに生鮮品を持ち帰るのはなかなか大変ですよね。そこで今回は、手軽に持ち帰ることができてちょっとした話のネタにもなりそうな、とっても美味しくて天塩らしいおみやげを3つご紹介していきます。
見た目はコンクリート!?「とらや菓子司」の黒いプリン
手土産の菓子折りから、誕生日やクリスマスのデコレーションケーキまで…町民の暮らしに根付いた、永く愛される「まちのお菓子屋さん」。
左手には、天塩ならではの名前を冠した素朴でおいしい焼き菓子の数々が、右手のショーケースには地元の高校生のアイディアで生まれた、かわいらしいパッケージが目を引くお菓子も揃っています。
入口に大きく商品名が掲げられた、まさしく看板商品の「黒いプリン」は、見た目のインパクトも十分なので、お土産にぴったり!ジャム瓶のようなガラスの器に、まるでコンクリートのようなダークグレーのプリン。見た目のインパクトとは対照的に、卵を使わず寒天で固めているためか、ツルっと軽い口当たりとなっています。
「さっぱり系?」と思いきや、ミルクの味がしっかりしていてコクもあり、洋酒の良い香りがして、牛乳が得意でなくとも美味しく食べられます。
特徴的なのは、噛みしめるとかすかにシャリっとすること。これは黒い色の正体、食用竹炭の粉末が混ぜ込まれているためです。
この商品は、天塩町商工会青年部のボランティア活動を応援するために誕生しました。
流木から木炭を作り、それを天塩川に沈めることで川をきれいにしようという活動なので、炭を使ったお菓子になったのです。
保存料や合成着色料は使用していないので、小さなお子様でも安心して召し上がれます。ご家族で楽しんでみてくださいね。5種類あるプリンはすべて1個310円(税込)となっています。
全国一に選ばれた美味しさ!インスタントしじみラーメン
「せっかく天塩に来たのに、しじみラーメンを食べる暇がなかったー!!」とお嘆きのあなた。安心してください、お持ち帰り用がありますよ。ゆるキャラブームに乗じて誕生した天塩のご当地キャラクター、てしお仮面。
密かに熱烈なファンがいるらしい彼の顔面が大きくプリントされたパッケージは、ちびっこウケも抜群!そしてお味は大人が喜ぶ、324円(税込)とは思えぬ完成度。
レトルトパックされた貝付きのしじみが5個も付いています。
透き通ったシンプルな塩味のスープが、あっさりしているのに旨みが詰まっていて美味しいのです。お酒の後にも、休日のお昼ごはんにもぴったりです。
ネギとのりをトッピングすると更においしく召し上がれます。
こちらは、東京都練馬区にある、全国のご当地インスタントラーメンを常時100種類も扱っている「ラーメン甲子園・居酒屋さくら」の店主によって、
「ご当地インスタントラーメングランプリ」に選ばれた、輝かしい経歴を持つ商品なのです(2015年)。
ラーメン大好きなあの人へのお土産に「日本一美味しいインスタントラーメン」を。喜ばれること請け合いです!
プロの料理人も惚れた!しじみ醤油
道の駅や、温泉宿泊施設「夕映(ゆうばえ)」で販売されているしじみ醤油。細長い瓶が、不安定だけれどちょっとおしゃれです。しじみのエキスが入った、だし醤油といった感じでしょうか。おさしみ、卵焼き、焼き魚。なんにでも合う万能調味料です。
実は、私にこの商品を教えてくれたのは、天塩町から遠く離れた道央圏で居酒屋を営む叔父でした。たまに天塩に立ち寄ると、必ず4~5本買いだめして帰り、大事に少しづつ使っているのだとか。
プロの料理人も惚れこんだ美味しいお醤油
ご家族やお料理好きの恋人へのお土産にいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?特産品のしじみを使ったお土産と、酪農の町ならではの美味しいミルクプリンをご紹介しました。この町には、「全道・全国に天塩の味を届けたい」という思いの詰まった美味しいものがたくさんあります。
どれも地道に、丁寧に生み出されたものばかりです。天塩を訪れた際には、ぜひひとつでも持ち帰って、ゆっくりと味わってみてください。