札幌から車で約4時間、道北の日本海側に位置する天塩町は酪農と漁業が盛んです。そんなこの町で観光のお客様に人気の定番メニューはしじみラーメン。

おいしくって肝臓にも良い!

町内でもたくさんの飲食店で提供しています。お酒好きの方にもそうでない方にもぜひお試しいただきたい逸品ではあるのですが、他にもおすすめしたい美味しいものがたくさんあります。

この記事では、町民に愛される「地元っ子の定番メニュー」をご紹介したいと思います。ビジネスでお越しの天塩リピーターの方や、稚内を目指してドライブ中の方々には特におすすめですよ!

驚きのボリューム!「あげいん」のカツカレー

いかにも昔ながらの喫茶店という雰囲気の店内に、コーヒーを飲みながらくつろぐ常連さんたち。入口脇の駅名看板は、かつてこの町に鉄道が通っていた歴史を教えてくれます。

そんなレトロ空間で常連客の大半が注文するというのが、

店の名物、カツカレー(900円)。

スパゲティ、ピラフ、オムライスにサンドイッチ…喫茶店っぽい魅力的なメニューがたくさんあるのに、「なぜカツカレーが名物なんだろう」と思いませんか?

人気の理由は、なんといってもそのボリューム。長方形の大きなお皿に、分厚いトンカツと山盛りのごはんが印象的です。そして、玉ねぎがたくさん入ったカレールーがたっぷりかかっています。

福神漬けと共に添えられた千切りキャベツとフルーツが、喫茶店カレーらしい洒落た雰囲気を演出していますね。辛さは控えめで玉ねぎの甘味が引き出された、老若男女がたのしめる味わいとなっています。

ルーにもお肉が入っていて、大食いの男性でも大満足のボリュームとなっています。小食の方は食べきれない程です。ただ、平日のランチ時には1時間程待つこともあるそうなので、お急ぎの方はお気を付けくださいね。

ラーメン好きなら要チェック!「さだちゃん」の辛みそラーメン

ご夫婦2人で営む大衆食堂「さだちゃん」。店名の由来は店主「貞子さん」のお名前からとったようですね。ラーメン、うどん、丼もの、チャーハンにオムライス。種類が豊富で出前もしてくれる便利なお店です。

店主のおすすめ、日替わり定食(750円)もお得な人気メニューなのですが、私のイチオシは辛みそラーメン(800円)です。適度な辛さの味噌スープに食べごたえのある縮れ麺、たっぷりの炒め野菜と挽肉に、糸唐辛子をトッピング。

醤油ラーメン派のわたしも、ついついスープまで飲み干してしまいます。一部の町民の間では「天塩(裏)3大ラーメンのひとつ」とも称されるこの味をぜひお試しください!

意外な組み合わせにハマる!「道の駅てしお」のしじみコロッケ

道の駅の定番グルメといえばコロッケ。運転中でも手軽に食べられるワンハンドフードの代表ですよね。ジャガイモに挽肉を混ぜたものが定番ですが、天塩のコロッケはひとあじ違います。

なんと挽肉の代わりに特産品のしじみが使われているのです!

「ジャガイモとしじみなんて合うの?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。ところが、これがとってもおいしい!食べる前は筆者も半信半疑でしたが、今では天塩に遊びに来た友人たちに必ず勧めています。

こちらの商品は一切冷凍保存をせず、毎日ひとつひとつ手作りしているそうです。そのため、観光客が減少する冬期間は残念ながら販売を休止しています。観光シーズンに訪れた際には、しじみ入りコロッケ(150円)をぜひ食べてみてくださいね!

(※取材日は冬季販売休止時期と重なり商品写真が用意できなかったため、道の駅外観写真を掲載しています)

いかがでしたか?知らない町で、自力でおいしいものを見つけ出すのは意外と難しいものですよね。「名物料理を食べておけば間違いない」と思いがちですが、地元民の日常に根付いたグルメにチャレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか。

少しぶっきらぼうだけれど気持ちは暖かい、個性的な店主が皆様を迎えてくれることでしょう。