千葉県市原市には国内最多の象が暮らしている「市原ぞうの国」があります。象と触れ合い体験ができる素敵な場所ですが、訪れる前にぞうの国ができた背景について少し知ってみませんか? この記事では、市原市にぞうの国が作られた経緯を施設で体験できることと共にご紹介します。

なぜ市原市にぞうの国? 園長は「星になった少年」の母

「星になった少年」という2005年に公開された映画をご存知でしょうか? 日本人初の象使いとなった少年の母が書いた原作「ちび象ランディと星になった少年」を元にして作られたものです。実は、その母親こそが市原ぞうの国の園長、坂本小百合さんなのです。

元はファッションモデルであった小百合さん。動物と関わるようになったきっかけは、動物プロダクションの経営者である男性との再婚でした。

そして、映画の主人公である哲夢(てつむ)さんは、一度目の結婚相手との間に生まれた長男です。小百合さんの影響を受けて象が好きになり、タイに留学して象使いになりました。才能あふれる少年であったものの、残念ながら20歳のときに交通事故で帰らぬ人となってしまいました。

「家畜としての象の在り方を日本で伝えたい。タイと日本の架け橋になりたい。」小百合さんは哲夢さんの意志を継いで「市原ぞうの国」と「勝浦ぞうの楽園」の運営を行っているのです。

〜市原市で動物園事業を開始するまでの歩み〜
”1973年 神奈川県横浜市港北区牛久保町にて坂本篤煕が「湘南動物企画」を設立し、出演動物プロダクション事業を開始
  1980年 千葉県東金市へ飼育場を移転
  1983年 千葉県東金市福俵491番地に有限会社湘南動物プロダクション設立 代表取締役 坂本篤煕 取締役 坂本小百合 就任
  1985年 千葉県市原市山小川の土地を購入(現 市原ぞうの国)
  1989年 「山小川ファーム動物クラブ」開園、坂本小百合の念願であった動物園事業を開始”
引用:アニマルワンダーリゾウト|アニマルワンダーリゾウトの歩み

熱が伝わるほど大接近! 象とドキドキの触れ合い体験

市原ぞうの国には現在10頭の象が暮らしています。市原ぞうの国で生まれた象が5頭、タイ・インド・アフリカ生まれの象が5頭で、タイ人の象使いがお世話をしています。

象さんショーで見せてくれる芸は、自慢の長い鼻で筆運びをするお絵描きやフラフープ回し、足でのサッカーボールのシュートなど象の器用さに圧倒されるものばかり。

象と触れ合えるアクティビティもあり、写真は2歳の息子がえさやりをしているところです。こんなに小さな子どもでも人参とバナナをあげる体験ができます。柵越しではないので迫力満点! 自分の手に象の鼻が触れて熱も伝わるので大人も大興奮です。象に乗ることもでき、気軽にタイ観光気分が味わえます。

タイのリゾート気分に浸れるレストラン

タイ料理を落ち着いて堪能できるエレファントハウス。一歩足を踏み入れるとエスニックな香りが漂い、まるで本当にタイに来たような気分に。タイに行ったことのある方にとっては懐かしく感じられるでしょう。

ご飯はタイ米! ガパオガイ、グリーンカレー、カオマンガイなどが味わえ、辛いか甘いかを選択できるものも。辛い料理には唐辛子マークが表示されています。ガパオガイの辛さは本格的なので、辛いものが好きな方にお勧めです。

お子様用にジュースやゼリーもついた甘口カレーのセットもありますよ。ネットで席の事前予約をしておくと安心です。

まとめ

市原ぞうの国には、象以外にも約70種類の動物が暮らしています。動物との触れ合いや異国の雰囲気を味わってみませんか? 来園前にぜひ映画や原作をご覧ください。絵本にもなっていますので、小さいお子様にもお話を伝えてあげられたら素敵ですね。

市原ぞうの国
https://zounokuni.com/

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