小湊鐵道で五井駅から約30分、上総牛久駅をご存じでしょうか?外房と内房を繋ぐ交通の要所として昔から有名で、市内の観光スポットへのアクセスがとても便利な駅です。そんな上総牛久駅で超小型 EV 車がレンタルできることをご存知ですか?名前は「 ジャイアン 」。小湊カラーが特徴的なこの可愛い車で早速ドライブに出かけたいと思います。

牛久商店街を回って上総川間駅へ

2021年11月現在、牛久商店街ではいちはらアートミックスが開催されています。対象店舗では軒先にモノトーンの大きなのれんがかけられ、町全体が一体感のあるアートのように感じることができます。

そんな町中を「 ジャイアン 」に乗り込み出発。走り出すと電気自動車とは思えないパワフルさと開放的なサンルーフが一体となり、まるで車道でゴーカートに乗っているようなワクワク感が味わえます。牛久商店街を抜けてしばらく走ると、田園風景の中にポツンと佇む駅が見えてきます。木造の小さな待合室があるだけの上総川間駅。ドラマや PV などのロケ地として有名な無人駅です。

昔、私が住んでいた時は、この駅が最寄り駅でした。懐かしさを感じながら車をおりると、かつては無かったアート作品が迎えてくれます。

ジョアン・カポーテ作「 Nostalgias 」。レンガの壁に埋め込まれたたくさんのスーツケースは温かみもありながら、その場から動けない閉塞感も感じ、同時に未来への希望を与えてくれるような明るさもあります。見る時間帯によっても感じ方が変わる多面的な作品だと感じました。異質な存在ながら風景に溶け込んでいます。

ジャイアンとは?

超小型 EV 車「 ジャイアン 」とは株式会社タジマモーターコーポレーションが開発した電気自動車。一般的な軽自動車よりさらに小さい「 超小型モビリティ 」という規格の車です。最大時速は 45km/h、 走行距離はフル充電で 140km と電気で走る車とは思えないパワフルさ!

距離でいえば上総牛久駅から東京駅まで往復可能ですが、超小型モビリティの車は国土交通省に認定された区域でしか走行できません。そのため、走れるのは市原市内だけになります。

気になる名前の由来ですが、タジマモーターが開発し、中国のジャイアン社が製造したので「 タジマジャイアン 」と名付けられました。各サイトでは「 ジャイアン 」で名が通っています。日本では馴染み深い名前ですが、海外でも活躍するとてもすごい「 ジャイアン 」なのです。

乗る前の事前準備

まずレンタルするのに必要なものがあります。
・運転免許証
・免許証と同じ名義のクレジットカード

そして、オートシェアのサイトで会員登録と予約が必要となります。会員登録には免許証の写真などが必要になるため、レンタル予約をしたい前日までには会員登録を済ませておきましょう。

ジャイアンは海外の車なので、内部の仕様が一般的な国産車とは異なります。例えば「ウィンカーとワイパーの位置が逆」、「サイドブレーキが引いて回すタイプ」、「窓を開けるボタンがエアコンの操作部と一緒にある」など、慣れるまでに少し時間がかかると思います。予約時間にゆとりを持たせ、事前にサイトにある動画をチェックしておくことがスムーズにジャイアンへ乗るためのポイントになります。

もう一つ大切なポイントがあります、それは小湊カラーのジャイアンは2号機であること。小湊カラーで乗りたい方は、予約の際2号機を選択してから時間の予約に進むことを忘れないようお気をつけください。

まとめ

予約方法などを聞くと少し難しく感じてしまうかもしれませんが、一度乗ってみるとドライブが楽しくなる車です。また、市原ぞうの国や養老渓谷など、有名な観光スポットへジャイアンと向かうことができます。ぜひ市原牛久駅に来た際は「 ジャイアン 」に会ってみてください。鼻歌でドライブも楽しいものだと思います。

オートシェア市原(予約ページ)
https://auto-share.jp/ichihara/

※掲載情報は執筆当時の情報であり、現在は変更になっている恐れがございます。予めご了承ください。