移住したいとは思っていても、いざ実際に移住しようと思うと何から始めれば良いか分からない! そんな人のために、岡山県赤磐(あかいわ)市への移住を体験したライターが移住の計画をシミュレーションしてみました。近いうちに移住を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
■Step1.引っ越しの時期を考えてみよう
■Step2.移住前の訪問スケジュールを考えよう
■Step3.実際に訪問して移住を体験してみよう
■Step4.いざ移住!引っ越しに向けて動きだそう
■まとめ
■Step1.引っ越しの時期を考えてみよう
移住の計画を立てるなら、まずはいつまでに移住したいのか、引っ越すとしたらどの時期に引っ越すのかを考えてみる必要があります。
ここで考えるのは、ざっくりとした時期で構いません。たとえば、「来年の10月」「今日から半年以内」などです。
時期を絞りにくいときは、
・仕事のこと
・子どもの年齢や就学のタイミング
・自分の年齢やタイミング
といったタイミングを考えてみると、絞りやすいのではないでしょうか。
実は、私はシングルマザーのフリーライターです。フリーランスは仕事を休んだ期間の収入が減ってしまうため、移住の時期を慎重に選ぶ必要があります。今ある仕事が落ち着く頃を狙うほか、業界の繁忙期は避けた方が良いでしょう。
もし転職する予定なら、求人の多い時期を狙うと良いかもしれません。
赤磐市のおためし住宅。桜が丘のおためし住宅は便利な立地で移住体験にピッタリ
また、私のように子どもがいる人は、子どものことを第一に考える必要があります。もちろん、子ども以外の家族や自分のタイミングに合わせることも大切ですね。たとえば、子どもが小学校へ入るタイミングに合わせたり、「自分が30代のうちに移りたい」と考えたりするのもアリだと思います。
■Step2.移住前の訪問スケジュールを考えよう
大体の時期を決めたら、次は訪問の計画を立ててみましょう。
移住をする前には、数回の訪問が必要です。現地には実際に行ってみないと分からない現実もありますし、物件さがしや契約も事前に済ませなければいけません。そのため、移住前には最低でも3回以上は訪問することをオススメします。
たとえば、ネットやマップで調べて「ここからここまで車で○分」とは知っていても、実際に走ってみると「思ったより遠いな」と感じることがあります。また、想像よりずっと田舎だと感じる場合もありますし、匂いや音については現地へ行ってみないと分かりません。
桜が丘の住宅街「ネオポリス」付近の絶景。鳥のさえずりや虫の音が心地よい
そして、忘れてはいけないのが物件さがしと賃貸契約です。
移住をするなら、物件をさがす必要がありますよね。物件さがしはネットで進められても、内見は現地へ行かなければできません。
さらに、物件の申し込み後には審査があり、結果が出るまでには3日~1週間前後かかります。そのため、申し込む日と契約する日にそれぞれ不動産屋まで行く必要があるのです。(中には郵送で契約してくれる不動産屋もあるそう)
そういったことを考えると、やはり移住前には最低でも3回は訪問が必要だと考えられます。
移住前に訪問するなら、長期休みやちょっとした連休を利用するのがオススメです。
たとえば、2019年の春に計画を立てるとすれば
・1回目:2月9日(土)~11日(月)の3日間
・2回目:3月9日(土)~10日(日)の2日間
・3回目:3月22日(金)~24日(日)の3日間(子どもの春休みを利用)
といった感じですね。
せっかく訪問するならいろんな体験をした方が有意義な時間を過ごせますので、合計日数を6~10日間ほどにすると良いでしょう。これくらいの日数があれば、少し余裕をもって行動できます。
今回、私は約2か月間のうちに週末を使って合計3回、日数で言えば8日間の訪問を体験しました。実際に赤磐市への移住を体験してみて強く思ったのは、「十分に移住体験をするなら、最低でも2~3回は訪問しないと満足のいく活動はできないだろう」ということです。
また、毎週末に訪問すると、「平日は仕事や学校、週末は訪問」というハードなスケジュールになりますので注意してください。無理をして体調を崩せば、今度は移住の計画がスムーズに進まなくなってしまいます。
くれぐれも、無理のないスケジュールを立てましょう。
■Step3.実際に訪問して移住を体験してみよう
計画を立てたら、今度はいよいよ訪問です。
訪問の際は、
・生活に必要な施設までの行き方や距離、移動にかかる時間
・都市まで出る方法、移動にかかる時間
・住むエリアによって生活感にどんな違いがあるのか
・小売店や飲食店、ガソリンなどの物価
・その土地の味が自分の好みと合うか
などをチェックすると良いでしょう。
映画の撮影場所となった「熊山駅」。訪問では駅の場所を要チェック
とはいっても、いきなり訪問するのはオススメできません。できれば、前日までに1日ごとのスケジュールを立てておくと良いと思います。行き当たりばったりで行動すると何となく過ごしてしまいますが、たとえざっくりであっても1日の行動を計画しておけば時間を大幅にロスする心配がありません。
たとえば、
・初日は到着後~夕方まで赤磐市の主要施設や住宅街を見て回る
・2日目は午前中に最寄りの駅まで行ってみて、午後は生活に必要な施設(役所、郵便局、銀行、病院、学校、ハローワークなど)の場所をチェックする
といった感じです。
ざっくりではあるものの、大体のスケジュールを決めておけば有意義な時間の使い方ができます。
訪問は観光とは違いますので、「住むならどの辺が良いかな?」という目線で見て、疑問に感じることがあればどんどんメモしていきましょう。写真をたくさん撮っておけば後で思い出しやすいですよ。
■Step4.いざ移住!引っ越しに向けて動きだそう
訪問で移住を決心したら、次は引っ越しの準備です。
物件の賃貸契約を進めながら仕事のスケジュールを調整したり、子どもがいる人は転校や就学の手続きを始めたりといった準備を始めます。赤磐市から離れた場所へ住んでいる人は、内見や賃貸契約のついでに物件内のサイズを測っておくと良いですよ。
また、赤磐市へ移住するなら車は必須と考えた方が良いと思います。車を持っていない人は、車の購入準備も同時に進めましょう。
桜が丘ネオポリスで見つけたかわいい街路樹。よく見るとどの家にも駐車場がある
■まとめ
いざ移住となると何から始めれば良いか分からない人も多いと思いますが、まずは落ち着いて計画を立てることが大切です。
訪問の計画を立てる際は、ぜひ赤磐市の総合政策部『まち・ひと・しごと創生課』へ問い合わせてみてください。『まち・ひと・しごと創生課』は、移住の支援をしてくれる部署です。移住希望者の借りられる『おためし住宅』もあります。
おためし住宅は、移住希望者向けの宿泊施設です。8日~最大90日間、1世帯につき1日1,500円で利用できます。7日以内の短期利用向けや、古民家を味わえるおためし住宅もありますし、年に数回の移住体験ツアーも開催中です。
また、希望すれば赤磐の市内案内もしてもらえます。赤磐市のことをいろいろと教えてもらえるのでオススメです。
私が市内案内をしてもらった際は、人口が集中している市南部の市街地から山村地域までみっちり案内してもらったため、トータルで3時間ほどかかりました。時間は少しかかりますが、車に乗せてもらえて細かく説明を受けられるので本当にオススメです。赤磐市のことをよく知りたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
赤磐市への移住計画を立てる際は、こちらのサイトも参考にどうぞ。
・おかえりあかいわ『移住・定住』:https://okaeri-akaiwa.com/settled/
・赤磐市役所『移住・定住』:http://www.city.akaiwa.lg.jp/kurashi/iju/index.html
この自治体へのさすらいワークのエントリーはこちらから受け付けています。