大和ハウス工業株式会社とランサーズ株式会社、そして合同会社菜夢来(さむらい)の三社のご協力で、「お試しデュアルワーク」という企画に2週間参加することになったダンバラと申します。

短い間ですが、志賀町、そして能登の魅力を自分なりにお伝えできれば、と思います。

お試しデュアルワークとは?

ところで「お試しデュアルワーク」とはなんぞや、と思われた方と多いと思います。

これはdual(二つの、二重)とwork(働く)を足した造語で、二つの地域や二つの企業、二つの職種で仕事をするという新しい働き方を意味します。IターンやUターンなどの地方移住と平行して、都会と地方間の2拠点居住、3拠点居住も注目されています。それをお試しでやってみませんか、という企画※です。

※2019年3月に開催されたイベント「自分のしごと×地域のしごと フリーランスのお試しデュアルワーク」はキャンセル待ちが出るほどの注目が高く、実際にイベントに参加し、デュアルワークを希望したフリーランスの方が、石川県志賀町、北海道鹿部町の大和ハウスの施設等に滞在し、自分の地域の仕事をしながら地域の仕事を体験する企画です。

いざ石川県志賀町へ

僕は横浜からの参加で、金沢を経由して志賀町入りしました。この町の第一印象は、空気が美味い。

輝く新緑のお陰なのでしょう、比喩ではなく本当に空気が違います。マイナスイオンを計測したいところです。

ざっと町内を案内していただいてから、志賀の郷リゾートの人気レストラン「クルーズ(CRUISE)」に立ち寄らせていただきました。

志賀の郷リゾートのペンション&カフェ「クルーズ(CRUISE)」

カントリー調が美しい志賀の郷リゾートのペンション&カフェ「クルーズ(CRUISE)」

カントリー調の小物とアンティーク家具の調和が美しい店内は、絵に描いたようなリゾートコテージ。高原という立地も相まって、日常のせわしなさから心が解き放たれます。思わず、写真を撮りまくってしまいました。

アンティーク調の家具が店内に所狭しと並べられています

アンティーク調の家具が店内に所狭しと並べられています

ドアの梁の部分にもアンティークのお皿が飾られている

飾られているお皿や家具もアンティークの雰囲気に統一

 

小鉢もついてお得なふわとろオムライス

小鉢もついてお得なふわとろオムライス

今週のおまかせごはんの「ふわとろオムライス」を頂きましたが、サラダやスープ、ドリンクまでついて千円。お陰様でゆったり食事を楽しむことが出来ました。

吹き抜けを見上げると、2階はペンション。いつか泊まってみたいものです。

2階から見下ろした様子

2階から見下ろした様子

志賀町の特産「ころ柿」とは

その後、仕事や宿泊でお世話になる菜夢来の‎石村高志社長と面談。

‎石村高志社長

‎ころ柿について教えていただきました

石村社長は志賀町の名産品である干し柿の一種「ころ柿」を、新製法でつくっています。

高級干し柿である「ころ柿」

高級干し柿である「ころ柿」

試食させていただきましたが、従来の干し柿と異なり、黒ずんでいません。上品な甘さが口の中に広がります。この甘み、冷凍ミカンが甘いのと同じ理屈で一旦冷凍しているからだそうです。

志賀町滞在中は、石村社長のお世話で菜夢来の寮をお借りします。

滞在2日目、今回の楽しみの一つサイクリングへ

じつは今回の居住での楽しみの一つは、サイクリング。愛用の折りたたみ自転車を持参してきました。
能登半島一帯は「いしかわ里山里海サイクリングロード」というコースがあり、全部で7つのルートが設定されています。

このうちのひとつ、「七尾湾ルート」は首都圏の自転車イベントでブースを目にしたことがあり、前々から知っていました。距離が手頃ということもあり、さっそく到着2日目にこぎ出してみました。(じつは志賀町にもサイクリングロードが通っています。順番が前後してしまいましたが、ご勘弁を……)

七尾市は志賀町のお隣。車の後部に愛車を積見込み、通行量もまばらな道を20キロも走れば七尾です。サイクリングコースは七尾の中心地から和倉温泉を経由。能登島を通って七尾湾を一周するコースとなっています。今回は市街地を端折り、和倉温泉から出発して湾岸を一周しました。

適度なアップダウンと美しい眺め。海が瑠璃色で、関東ではお目に掛からない鮮やかさで迫ってきます。あちらこちらで目にする集落は、能登半島独特の黒瓦。これも風雅です。

途中、「ひょっこり温泉 島の湯」というところで寄り道して「のとじまバーガー」を体験。珍しい「ふぐバーガー」を賞味しました。バンズが黒くてエグ味を感じさせますが、お味はあっさりして美味でした。

5月というのに、かるい初夏の日差し。しかし島を吹き抜ける微風が肌に心地よく、紫外線も苦になりません。のどかな風光が目を楽しませてくれます。

途中、反対回りで攻める折りたたみ自転車のグループに遭遇。すれ違いざまの挨拶も、ツーリングの醍醐味です。

サイクルマップを見ずにグーグルマップを眺めながら走ったお陰で島の東側をショートカットしてしまいましたが(苦笑)、46.83キロを走破。汗を流すため、和倉温泉の総湯で一息つきました。

七尾湾サイクリングは難易度も高くなく、最高のコースです。

志賀町の有名観光スポットへ

志賀町はほんとうに静かなところです。嘘みたいな話ですが、午前中は庭先でウグイスが鳴いています。その声に誘われるように、今日もお出かけしてきました。

今回の行く先は、志賀町の有名観光スポット「厳門洞窟」とその先にある輪島市の白米千枚田です。

厳門洞窟は天然のトンネルで、頼朝に追われた義経が船を隠した場所だと言い伝えられています。パワースポットだという噂もあるようですが、どうでしょうか。松本清張の小説の舞台にもなっているそうですよ。

僕はもっぱら食い気に走り、サザエの壺焼きや海鮮丼を賞味しました。絶景を見ながらの海の幸は格別です!

本来ならここで猪ノ鼻岬も見ておくべきなのでしょう。しかし下調べをしていなかったため、ここを飛ばして北上。「世界一長いベンチ」へ向かいます。

これが世界一長いベンチです。

正確には「元・世界位置長いベンチ」なのですが、いまも人気スポットであることに変わりありません。たくさんの観光客が写真を撮っています。

そのなかに一風変わった人たちがいました。なんでも「ここからパラグライダーできないか」と挑みに来たそうなのです。海からの風はありそうですが、もちろんメジャーなパラグライダースポットではありません。高台というほどの高台でもない。果たして成功したのでしょうか? 結果を確認できなかったのが心残りです。

さらに北上しトトロ岩を経て、千枚田へ。

有名な場所なので、誰しも1度は写真を見たことがあるのでは。現地で実際に目にすると、思ったほど広い田畑ではありません。しかし日本海と相対するように開けた眺望はなかなかどうして、一見の価値ありだと思いました。

その証拠に有名人の名前入りの表柱が目につきます。この方たちは年会費を納めている田んぼのオーナーさんたちだそうです。そう言えば小泉さんは首相時代、この棚田を見て「絶景だよ、絶景」と感嘆したのだそうですよ。

この棚田の駐車場には売店と食堂があり、ここで収穫したお米で握ったおにぎりを試食することが出来ます。
せっかくなので、おそばとセットで頂きました!

ひとくち頬張ってびっくり。信じられないほどふっくらしています。こんなおにぎりは食べたことがありません。

特に変わった炊き方はしていないそうなのですが、景色以上にこの「ふっくら」が旅の強烈な印象として焼き付きました。

 

その2へ続く

ペンション&カフェクルーズ
http://pension-cruise.com/

合同会社 菜夢来
http://www.samurai-korogaki.com

いしかわ里山里海サイクリングロード
http://www.pref.ishikawa.jp/michi/cycling/cycling-web/cycling.html

ひょっこり温泉 島の湯
http://user.notojima.jp/shimanoyu/top.html