錦町は県南部に位置し、日本三大急流のひとつ球磨川(くまがわ)が流れ、山々に囲まれた盆地です。清流が育む豊富な水と水はけが良く農作物に適した地形から農業も盛んです。
そんな自然豊かな錦町で地産地消に取り組む青果店「西田商店」は、私の嫁ぎ先でもあります。この記事では、錦町の青果店「西田商店」に嫁いでわかったお店の魅力をご紹介します。
「西田商店」ってどんな青果店?
西田商店は、国道219線沿いにある青果店です。祖父母の代から受け継がれ30年以上の歴史があります。
毎朝、市場で地元の野菜や果物を中心に仕入れ、家庭用だけでなく贈り物用の箱詰め商品など、種類豊富にとり揃えています。また、野菜や果物の加工品、調味料などが店頭に並ぶ地域に根ざしたお店です。
西田商店は青果店だけでなく農業も営んでおり、さまざまな作物を生産・販売して地産地消に取り組んでいます。主な作物は米、里芋、玉ねぎ、南瓜、とうもろこし、ナス、ブロッコリー、赤紫蘇、ズッキーニ、白菜など。米は精米や米粉、麹にして、里芋は皮むき、ナスは漬物、赤紫蘇は塩もみ、などに加工して販売しており、地元の人から大人気です。
西田商店
【場所】〒868-0303 熊本県球磨郡錦町西797
【営業時間】7:30〜18:00(火~日)
【定休日】月曜
よけまんにピッタリ!「西田商店」の看板商品【よらみだご】
錦町では、おやつのことを「よけまん」といいます。
その「よけまん」にピッタリなのが、西田商店名物の【よらみだご】です。【よらみだご】とは、昔ながらのお万十(まんじゅう)のこと。「よらみ」とは米粉、「だご」はだんごのととを指し、その名の通りの米粉のお万十なのですが、西田商店の【よらみだご】は一味違うのです。
西田商店の【よらみだご】は、自家製のもち米を挽いて粉にして、水と練って生地を伸ばし、自家製あんこをくるりと包んで、椿の葉を敷いて蒸しあげています。ほんのり塩味のもちもちとした食感の生地と、小豆の粒が少し残った優しい甘さのつぶしあんが特徴です。
ちょっとした「よけまん」や手土産にする方が多く、県外の家族や知り合いに「送ってほしい」という声も。錦町のおいしいを詰め込んだ、西田商店自慢の【よらみだご】です。
西田商店の【よらみだご】
【価格】1パック(5個入)450円
※県外発送あり(クール便)
伝統製法を受け継ぐ西田商店特製の漬物
西田商店イチオシの人気商品のひとつが特製の漬物。地元野菜を中心に、祖父母直伝の製法で丁寧に作られています。
主に大根、人参、生姜、高菜、梅干し、らっきょうなど、旬の時期にまとめて漬けているので、味はバッチリ!味噌漬け、塩漬け、酢漬けなど、祖父母直伝のレシピで加工しています。
店の奥には漬物の加工場があり、クレーンで吊るすほどの大きな重りと、腰上ほどの高さの大きな樽がズラリ。店舗で販売している漬物は、全てこの加工場で数週間から数ヶ月かけて製造されています。
優しく素朴な味が特徴の西田商店の特製漬物は、市販品のように食品添加物を使用していないので、子どもからお年寄りまで安心して食べられます。なにより、これまで漬物が苦手だった私でも、今では漬物だけでご飯が食べられるくらい大好きになりました。
お客様の中には漬物目当てで来る方も多く「うまかったけんまた来た!」と言われるのがなにより嬉しいです。
まとめ
私が嫁いだ錦町の青果店「西田商店」は、作れるものは自ら作り、地元で生産されたものは地元で消費する地産地消を実現している青果店です。SDGsが広まっている今、西田商店としても消費者と生産者が手を取り合いさらに笑顔が増えるような町作りに取り組んでいきたいと考えています。
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