子どもの頃、100円玉握りしめて行きませんでしたか?近所の駄菓子屋へ。最近、大型商業施設でチェーン店の駄菓子屋を見かけますが、今回は昔懐かしい近所の駄菓子屋を紹介します。

今も昔も子どものたまり場!?

帰り道の小学生、こんな会話が聞こえてきます。

「角さん公園行こう!」「角さん公園に集合やで!」

子どもたちの言っている公園の正式名称は「奈良市四条大路1丁目第1公園」。では、「角さん」とは何のことでしょう?

公園の向かいにある駄菓子屋、角商店のことです。

「角さんの」公園と呼ばれるくらい親しまれている近所の駄菓子屋さん。小銭を握りしめて、自分の好きなおやつを吟味する楽しさは、今も昔も変わりません。

さりげない優しさと安心感

自宅の一角で、先代がお店を始めてから45年ほど経つそうです。今はご夫婦で(主に奥さんが)お店を切り盛りされています。

「おじいちゃんは子どもが大好きで、私はそれを引き継いだのよ。」

子どもたちに元気なエネルギーをもらえるから、儲けようという気持ちではなく、ただ子どもたちに喜んでほしくてお店を続けているそう。取材中も絶え間なくお店に入ってくる子どもたちはみんな笑顔でおやつを選んでいます。

「おばちゃん。これ何円?」
「それは20円やで。」

角さんは店の前や、公園にゴミ箱を置いています。

「ゴミは、ここに捨ててやー」

こんなやり取りも魅力のひとつ。親以外の大人と話す機会が少ない現代っ子だからこそ、声を掛けてもらえる安心感があります。

人を引き寄せる魅力

ホームページもなく口コミだけで、人が集まるお店。校区を越えて買いにくる子もいるとか。特に遠足の時期は店内に子どもたちが溢れかえります。幼稚園児や小学生はもちろん大人も買いに来ています。

でも、角さんでは大人買いは厳禁!

「子どものためのお店やから、大人が大量に買うのはやめてー」
ハキハキ話す奥さんも魅力的。値上げはなし。買いやすい、計算しやすいように10円、20円菓子が多め。子どもが喜ぶ、あたり付き菓子が多め。

「こだわりはないよ~」と言いつつ、子ども目線の優しい商品展開で、小さなお店にたくさんの人が引き寄せられています。これからも元気でお店を続けられたらいいな、と笑顔の角さんなのでした。

【角商店】
平日・土曜・祝日13時~17時営業
0742‐34‐0317