貴重な文化財と豊かな自然に囲まれた奈良市。生まれてから30数年間、奈良で暮らしている筆者が思う奈良市の1番好きなところは、独特ののんびりした雰囲気です。

奈良市はいくつかの文化財が世界遺産に登録され、ますます観光客が増えています。市街地は観光客でごった返していますが、もう1歩足を延ばすとそこには地元の人も寄り集まる、心休まる空間が広がっています。

平城宮跡はそれぞれの時間を過ごせる
奈良市民の休息の場所


広大な敷地には春になると桜の花が咲き乱れ、お花見スポットとして人気の平城宮跡。1年を通して家族連れやサイクリング、犬の散歩、楽器の練習と様々な目的を持った人が集まる場所です。

私自身は街の喧騒から離れ1人で外の空気に触れたい時によく訪れます。 聞こえる音は敷地内を走る電車の音とキャッチボールをする親子のかけ声。普遍的な休日の情景ですが、ふと顔を上げると背後にそびえる復元された大極殿があります。

ここは1300年昔に日本の都があった場所です。その後開発されることなく広大な土地はそのまま残されました。奈良県民はおっとりしているというイメージを持たれることが多いですが、まさしくここがその原点なのかとさえ感じます。 広い敷地なので、レンタサイクルを利用して、サイクリングしながらお気に入りの場所を探すのもいいですね。

一歩足を延ばすと自然豊かな飛火野(とびひの)。
そこは人と鹿の楽園


春日大社の西側、飛火野(とびひの)にはきれいな芝生の野原が広がっています。天気の良い休日にはシートを広げてピクニックを楽しむ家族連れの姿も。

観光客でごった返す東大寺や南大門から少し歩いたところにある飛火野は、360度にひろがる緑と、遮る建物のない青空に「奈良にこんな所があるの!?」と驚くほどきれいで、思わず両腕を大きく広げてみたくなるはずです。

広い野原を鹿たちが群れで戯れている姿も見ることができます。テイクアウトのランチとビニールシートを持って1日のんびりと過ごすにはもってこいですが、鹿にランチを横取りされないように注意してくださいね。

フォトジェニックな絶景スポット
若草山の山頂で神秘的な光景に出会う

先日、奈良を一望する若草山の山頂からの夕焼けを眺めようと思い訪れたところ、そこではドレスを着た外国人が写真を撮っていました。フォトウェディングの撮影かと思っていると、なんとドレスを着た男女は何組も続々とやってきました。若草山からの絶景は外国人にとってもフォトジェニックなスポットになっているんですね。

山頂の景色と夕日と鹿のコラボレーションは神秘的で心が洗われる風景で、タイミングを狙って多くの人がカメラを構えるのも頷けます。たまにカメラを構える手を休めて奈良の自然と空気を味わう事も忘れないでいたいです。昼、夕、夜とそれぞれにハッとし、心休まる風景に出会えるはずです。

まとめ

奈良市には、歴史文化と自然の融合、さらに市民が集う普遍的な光景や心洗われる神秘的な景色を身近に感じる場所があります。心休まる空間がある、本当の奈良の魅力を体験してみてください。

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