子育てに追われて自分の事はあとまわし、そんな日常ではありませんか?「誰々ちゃんのお母さん」でも「誰々さんの奥さん」でもない「わたし」に戻れる心地よい場所が奈良市にあります。築80年以上の古民家を改装した「母と子の貸切ひろばトラパレ」をご紹介します。

「お母さん」が楽しめる場所をつくろう!

「今、社会の支援が必要なのはお母さんだと思うんです」

2017年5月から「母と子の貸切ひろばトラパレ」を運営されている、ふかえたみさんはおっしゃいます。お子さんが生まれてから想像以上の子育ての大変さに驚き、「お母さん」が楽しめる場所をつくろうという気持ちを強くしたそうです。

古民家で味噌づくり、梅しごと、子連れ写真教室、子連れ同窓会、給食を考える会、母たちと奈良市長で実施する「奈良市での子育てについて話す会」など、さまざまなイベントが開催されてきました。

ひろば開放日にはお弁当持参でふらりと遊びに来ることもできます。土間では、お母さんたちの手しごとの展示販売も。お母さんたちにとっては、作品を評価されたり、人とふれあったりして、自己肯定感を持ち、自己実現をする機会になっています。

築80年以上の古民家が、それでもやっぱりいい理由

築80年以上の古民家を改装したこのひろば、市が民間委託したものではありません。古民家は建築基準の関係で補助が出ないので、自主運営されています。ひろば開放日の入場料は300円(こどもは無料)で貸切は1,500円/時間。ほぼボランティアのような気持ちで運営しているとのこと。

ふかえさんが古民家にこだわった理由はなんなのでしょうか。ここにきたお母さんたちは「私のおばあちゃんの家みたい」と懐かしい気持ちになってほっこり。子どもたちは「忍者屋敷だー!」「トトロの家みたい!」と今ではめずらしい古民家を、タイムスリップしたような気持ちで探検しているようです。

「ここにくれば、ほっとできる」そんな気持ちになってほしいからこそ、あえて古民家を選んだそうですよ。

お母さんがつくる場所、そして帰ってこられる場所

「ここにいる間だけでもやさしい、ゆったりした空気の中で過ごしてほしくて。家の中で、1人で子育てをするんじゃなくて、お母さん同士が助けあって子育てをする場所になってほしいです。」とふかえさん。

一般的な子育て支援センターでは子どもが幼稚園などに入ると、お母さんだけで訪れることはなくなります。けれどここはお母さんだけでもまた戻ってきて、手しごとをしながらおしゃべりを楽しんだりできる場所なのです。子どものための支援施設は奈良市内にもたくさんありますが、お母さんのための施設はめずらしいですね。

ふかえさんは「お母さんそれぞれがこの場所を上手く活用して、母業や『わたし』という時間も楽しんでくれるといいなと思っています」とおっしゃっていました。

まとめ

「母」が「わたし」に戻れる場所、母と子の貸切ひろば トラパレをご紹介しました。ここに来れば、育児で大変な毎日から抜け出し、ゆったりとした時間のなかで「わたし」を取り戻し、育児の楽しさのあらためて実感できるはず。ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

母と子の貸切ひろば トラパレ
奈良市法蓮町1071-2(近鉄奈良駅出口から徒歩7分)
090-9160-5205
https://torapare510.wixsite.com/torapare

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