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利根川の河川敷で尚文・阿部尚樹社長からお話を伺う

吾輩はフリーランサーである。名前は・・・まあ、いいとして、いわずもがなフリーランスという働き方のよいところは、PCを携帯さえしていれば、電源とWi-Fiがあればどこでも仕事ができるところ。

・・・と、わかっているのに、日常では案外、自宅の机で壁に向かって作業をしていたり、街中のカフェでノマドになっていたりと、せっかく場所を選ばないワークスタイルを自覚しているのに、案外同じ場所をぐるぐると移動しているだけということもしばしば。

フリーランスとしての自由を満喫しながら、いい仕事をするために、「書を捨てよ、町へ出よう」ではなくて、「PC持って、みなかみ町へ行こう!」

さすらいワーク、ついにデビューです!

今回宿泊させていただいたお部屋「おだまき」

今回宿泊させていただいたお部屋「おだまき」

文豪気分でさすらいワークする条件とは?

ということで、行ってきました! 群馬県みなかみ町にある「水上温泉 蛍雪の宿 尚文」へ。今回のさすらいワークのユニークなポイントは、私が持っている「あるもの」を提供すれば、この素敵なお宿に無料で宿泊させていただけるというところ。

その「あるもの」とはずばり、私の「スキル」。この「スキル」を使って、みなかみ町のお宿としての希望や困りごとを、「WEBのランディングページを作成する」という形で解決することなのです。しかも更にユニークな点は、リレー形式でデザイナー、ライター、コーダーという各クリエイターにこの課題が渡っていき、複数人で協力しながらひとつのページを作り上げていく、というところ。クリエイターの数だけ、みなかみ町の魅力が増幅していくのです。

さて、初回の私に求められている「スキル」は、課題のヒアリングと、ランディングページに落とし込むための全体のプランニング。私の専門分野であり、最も得意とするところ。これで宿泊費になるのであれば、なんとも嬉しい限り。これぞまさしく等価交換です。しかも、ここはやはりプロとして、主をうならせる企画を提出したいという気持ちもメラメラ湧いてきます。

いざ出発! 東京駅からたった66分。あっという間に上毛高原駅に到着

みなかみ町へ行くには、車なら関越自動車道水上IC下車3分。上越新幹線なら東京駅から66分で到着します。私は新幹線で向いましたが、本当にあっという間に到着します。

新幹線の最寄りである上毛高原駅の改札を出ると、思っていたより近距離に尾根を臨むことができ、一気に山の町ならではの雰囲気に包まれます。冬場に訪れた今回は、ぴりっとした清々しい空気を味わうことができました。樹木の多い景色は落ち着くなぁ・・・

尚文の最寄り駅である上越線・水上駅にはいまも走っているSLがあります

尚文の最寄り駅である上越線・水上駅にはいまも走っているSLがあります

懐かしくて新しい。なんだか無性に落ち着く場所、尚文

初めて訪れた尚文の魅力は、何といってもそのウッディな佇まい。懐かしさや安心感を覚えつつも、モダンな雰囲気もいっぱいで、なんとも落ち着く空間です。迎えてくださったお宿の方も気さくで、みなかみ町の魅力についてたくさんお話をしてくださいました。

尚文は、プライベートな空間が十分に確保された宿。フランクな雰囲気でありながら、他のお客さんが気にならない心遣いがそこかしこに感じられます。また、離れのお部屋はなんとも贅沢な露天風呂付! もちろんWi-fiは、全館完備です。落ち着いた執務環境と、あこがれのお部屋露天風呂を堪能できるというまさに文豪気分を満喫できる場所なのです。

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みなかみ町の魅力を知る時間

みなかみ町は人口約2万人程度のこじんまりとした町。古くは温泉街として栄え、太宰治や与謝野晶子などの文化人に愛された場所です。また、谷川岳や、一の倉沢など山好きにも愛されるとともに、ウインタースポーツの人気スポットでもあります。

こうした町の魅力を教えていただくとともに、みなかみ町や尚文の課題などについてもお話を伺いました。当然のことながら、その場を訪れると、そこで生活する人が語る魅力も課題も、ともに臨場感があります。このヒアリングから湧いてくるアイデアは都市部の机の上ではでてこないものかもしれません。

お昼ご飯はお宿から徒歩十分の「そば処屋角弥」へ。250年前に新潟で創業し、戦後にみなかみ町へ移ってきたというお蕎麦屋さんで、鰹だしの効いたつゆは絶品です。

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お腹をいっぱいにした後は、近くを流れる利根川の河原を散策。高く広がる青空と、冬らしい澄んだ空気の中、この町で生まれ育った主ならではの想いを、場を共有しながら伺います。

一の倉沢までドライブした帰り道に見つけたのは、上越線・土合駅。この土合駅は別名モグラ駅とも呼ばれています。その秘密は電車にのるために地下深くまで掘られた階段があること!

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ご覧ください、この深さと長さ。電車に乗るためにホームへ向かうというよりはどこか異次元へ旅立ってしまいそうです。

お部屋に戻ったら、いよいよお仕事開始です

尚文を中心に町を回ったあとは、お部屋に戻っていよいよ仕事開始。天井の高さや広さ、窓から差し込む光の加減は、人の本能が感じる安心感を空間として表現しているよう。静謐で集中できる場所です。窓の外には夏には蛍、冬は雪景色を楽しめる中庭が広がっています。PCに向かったり、広がる景色を眺めたり、ああそうだ温泉に入ろう・・・

お楽しみはもちろん、大地を食らう尚文のごはん!

仕事→温泉→仕事をこなした後のお楽しみは、もちろんごはん! もとは民宿だったという尚文は、里山ならではのおもてなしとして、田畑から採ったばかりの新鮮な野菜を供したり、宿で作られた味噌をはじめとする無添加にこだわった調味料という組み合わせだからこそ生まれる、大地の味わいです。

食べることは生きること。生き物から命をいただいて自分の命をつないでいる。そんなプリミティブな感覚を、大げさに語ることなく思い出させてくれるお料理です。みなかみ町で受け継がれてきた山菜の塩漬けの滋味溢れる汁椀や、甘く、力強い野菜を口にすることで、私が持っている“味覚”を思い出させてもらうことができました。本当においしかった。体の真ん中が喜ぶ食べ物。

再び仕事に戻り、深夜には、またじっくり温泉。部屋風呂ならではの気ままさです。

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さすらいワーク最終日! 一宿一飯の恩義を、企画書に込めます

このさすらいワークは派手なアクティビティがある訳ではなく、しみじみと土地に触れ、人と出会い、場に溶け込むことを主としたものです。

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でも一晩ここにいたら、すっかりみなかみ町と、そこにいる私を包んでくれる尚文というお宿のファンになっている自分を発見。我ながら単純だな!温泉いいし、ごはんおいしかったからかな?と思いつつも、たった一晩でファンを製造してしまう、この場所の魅力をまとめるアイデアは、それこそ温泉のように湧いてきています。

最後の時間をつかって、究極の集中タイム。これぞ文豪テレワーク。本当に仕事がはかどりました。

そして出来上がった成果物!私が見つけた「三つの再発見」

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その土地で暮らす人には、案外その魅力を発見しづらいものなのかもしれません。私にとってみなかみ町と尚文には、魅力がいっぱい。この発見を多くの人へ伝える手段を考えてみました。この最初のアイデアは、どんなクリエイターたちの手に渡り、どんな味付けをされて完成するのでしょうか? それがこの文豪テレワークの面白さ。このさすらいワークの魅力は非日常の中で日常を味わえること。よそから来た私たちが、その土地の当たり前を再発見すること。私はこのアイデアの続きを、誰かに物語って欲しいのです。

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なんならこのまま仕上げまでいてもよいですけれども、と思いつつ。充実の一泊二日のさすらいを終えました。また、絶対きちゃうな、私・・・。

この自治体へのさすらいワークのエントリーはこちらから受け付けています。

さすらいワーク詳細ページ